
先日、大阪の大商学園高等学校の芸術鑑賞として吹田市メイシアター大ホールにて、千人を超える全校生徒の皆様が映画「アオギリにたくして」を鑑賞してくださいました。上映後には、プロデューサーで音楽監督の伊藤茂利と共に〜歌と語りで伝える〜「いのちの音色」ライブを行わせていただきました〜!
そして、大阪映画センターの楠瀬さんが、先生からいただいた生徒の皆さんの「アオギリにたくして」感想文を送ってくださいました〜!!
それぞれが感じた事を、自分の言葉でしっかりと語っている作文の一つ一つが素晴らしく、下記にご紹介させていただきます〜!
◎高校一年生(男子)
「アオギリにたくして」は、とても悲惨な戦争の事実、人々の苦しむ姿が鮮明に描かれていました。この映画を見ていると今の時代を生きる現代人は、戦争を知っている様な顔をしているような気になってしまいました。僕もその一人だったのかもしれません。しかし、もし戦争の事実、悲惨さを知らないのであれば、私達は同じ失敗を繰り返さないためにも知らなければならないでしょう。戦争は人類史上最も悲惨な過ちではないでしょうか。現代人は戦争を知らないわけではなく、知ろうとしていないだけではないだろうか。
◎高校一年生(男子)
私達が普段歴史の授業で習う戦争は、その時代に起こった事として覚えているだけで、戦争に行った人々やその家族の気持ちなど私は今まで考えた事がありませんでしたが、この映画を見て先人達がどんな思いで戦争に行ったのかを考えると、普段何の苦労も無く生活できていることがすごく幸せなことなんだなと感じました。なので、これからの人生で嫌な事や苦しい事があっても、そこから逃げるのではなく、自信を持って前に進んで、戦争で亡くなった方々の思いをつないでいかなくてはと思いました。
◎高校三年生(女子)
「アオギリにたくして」を観て、まず感じたことは、やはり戦争のむごさや悲惨さです。戦争というものをする時点で、家族や恋人と離れ戦場に行き、生命を失ってしまうかもしれない。そして、原爆ではたくさんの命が犠牲となり、生き残った人も苦しめられることになる。そんな犠牲となった沼田さんの人生をたどり、すごく心が痛くなりました。健康だったはずなのに、一瞬の出来事で足を失うことになった。人の幸せを奪うような戦争を二度と起こらない平和な世界で生きていきたいと強く感じました。
◎高校一年生(男子)
とても感動する話でした。主人公の女性は原爆で片足をなくしてしまっても、くじけずに頑張って生きている姿を見ていて涙が出てきました。広島や長崎に原爆が落とされた話を聞くといつも、戦争は絶対に良くない、戦争なんて何の意味もない、平和な世界がどんどん壊れて死人が増えていくだけだと強く思います。アオギリを植えるということが全国そしてアメリカに広まったということはすごい事だと感じました。私もアオギリのように、くじけずに頑張って生きていこうと思います。
◎高校一年生(女子)
私はこの映画を見て、改めて戦争は決してしてはいけない残酷なものだと気づかされました。一番印象に残っているのは、主人公の足が原爆のせいでなくなってしまったことです。戦争というものは、一瞬で多くの人が亡くなってしまい、その原因は国民には関係ない国と国の争いなので、こんな大ごとにしないでほしいです。
そして、私のおばあちゃんは戦争を経験した一人なので、もっと話を聞いて知って大きくなっても戦争の悲惨さを伝えていけるようにしたいです。
◎高校一年生(男子)
「アオギリにたくして」の映画を見る前はすごく眠たかったのですが、始まってみると眠気を忘れて夢中になって見ていました。当時の時代では、戦争で命を簡単に失うこと、それと反対に生き残っていることが辛くて自分から死を迎えるということがとても残酷でした。戦争のせいで差別が生まれてしまうのも残念な気持ちでいっぱいでした。そんな悲しい過去から現在まで、命や文化をつないでくれた先人たちのお陰で自分が生まれてきたので感謝したいです。当たり前の事が、どれほど幸せかわかりました。
◎高校一年生(男子)
初めての芸術鑑賞の映画「アオギリにたくして」を見て、戦争がもたらず影響と 人の生きる力と 生きていく事の大切さを感じました。あの映画を見て、戦争を知らない自分が本当に幸せなんだと深く思いました。もうすぐで、戦争を知っている世代がいなくなってしまいます。戦争のことを知っている世代がいなくなれば、戦争のことを話し伝えてくれる人がいなくなってしまいます。伝えることがなくなれば、戦争に対して誤解や間違いがうまれてしまいます。ちゃんと戦争のことを知り、それをしっかり次の世代に伝えなければいけないと思いました。
◎高校一年生(女子)
終戦から70年がたち広島でおきた原爆によることがどんなことをおこしたのか、ごく一部だと思うけど知れてよかったです。もし私が節子さんだったら、死ぬことを選んでいたと思うのに、あんなに強く生きておられたのがすごいと思います。アオギリの木のエピソードには驚きました。あんなことになっても新しい芽を出して他のところで頑張って成長しているのをきき、私も元気をもらいました。私も実際にそのアオギリの木を見てみたいと思いました。このような機会で映画を見れてよかったです。
◎高校一年生(女子)
「アオギリにたくして」は戦争のむごさ、辛さ、悲惨さなどを改めて学ぶことができる作品であった。主人公は戦争によって人生を壊されたと言っても過言ではない。一度目に愛した人は戦争で亡くなり、そして自分は片足を無くした。二度目に愛した人とはピカをあびたせいで結ばれることはなかった。父までもがピカをあび、血を吐いて亡くなった。本当に壮絶な人生だが、前向きに胸を張り生きている姿に胸を動かされた。本当に素晴らしい作品だった。
◎高校二年生(男子)
あの戦争から何年もたつのに今の私たちが戦争のことを知っているのは、それだけでかい出来事だったと思います。僕が一番心に残っているのは、戦争に勝ち負けはないということ。その言葉はすごく深いなぁ〜と思いました。この映画を見て改めて戦争について考えることができました。「アオギリにたくして」は、本も出ているのでまた、機会あれば読んでみたいなと思います。歌で元気をもらい、またがんばろうと思いました。これからも全国の方々にあのすばらしい歌を届けてください。
◎高校二年生(男子)
「この映画を見て、原子爆弾の恐ろしさと共に、今自分が普通に過ごせている事が幸せなんだと強く感じました。ある日、突然、家族の命が亡くなったり、大きな怪我をすれば、自分は立ち直れないかも分かりません。あの広島の場に生きていた人たちは忍耐強く前向きに生きていて、本当に尊敬します。普段歩いたり、自分がサッカーを出来ているのは、本当はとても幸せな事なんだと改めて思いました。あの時の人たちに、今の自分たちが見られたら怒られると思います。もっと1日1日を大切に必死に生きようと思いました」
◎高校2年生(女子)
広島に投下された原子爆弾は、罪のない多くの人々の命を奪ったんだと、改めて思いました。この映画を見るまで、被爆アオギリの存在を知らなかったのですが、これからは被爆アオギリ二世の植樹がもっと広がればいいのにな、と思いました。また、この映画を見て、生きることについて深く考えさせられました。今までは、あまり命の大切さなんて考えたことがなかったのですが、今私がやりたいことをして生きているのは、とても幸せなことなのだと思いました。
◎高校二年生(男子)
「アオギリにたくして」を見て感じたことは、登場人物の中で一番建気なのは節子母であるということです。なぜなら、娘は病んでさらに、旦那も病んでしまった。それなのに腐らずにいた節子母に感動を覚えました。いつの時代においても、女性はやはり精神的に強い生き物なんだと再確認しました。
私は、この世から戦争をなくすことはできないと思いました。主人公でさえ人を傷つけていたからです。でも人の痛みを知ることで、少しでも緩和できると思います。
◎高校二年生(男子)
衝撃的な映像などはショートカットされていたけど、それでも原爆のピカの健康問題などがすごく生々しく、グロいシーンは少なかったけど目をそむけたくなる作品でした。原爆を受けた人が受けた人を差別して悪いのは原子爆弾なのに足がないから?ピカを受けたから?少し見ためなどが違うだけで冷たい目で見られてしまう世の中にしてしまう。人を殺してしまうだけじゃなく、人を人じゃなくしてしまうのがとてもむごいと思いました。
◎高校2年生(男子)
僕には夢があります。それは、人の心の病気を歌でいやす事です。世の中には心の悩みを持った人がたくさんいます。学校へ行きたくない、死にたい、会社に行きたくないなど、そういう人に自分の歌で生きたい前を向くんだという気持ちを持ってもらえるように頑張ってほしいです。僕はもう一つ夢があって、このテロや紛争が絶えないこの世の中がいつか平和になればいいなと思いました。イスラム国のテロなどもあるけど、僕は人なのだから感情があると思うし、笑顔があれば必ず世界は平和になると思います。これから僕達世代の人間がこの先の未来を、これまでの時代の人々がつくり上げてきた過去を受けついで、二度と戦争やテロの無い、明るい、人と人が助け合う未来になればいいと思いました。
◎高校三年生(男子)
私はこの映画を見て、非日常的な出来事に対して改めて考えさせられました。例えば、第三次世界大戦が勃発したとして、今住んでいる場所が空爆の被害を受け、自分の身に障害が残ったり家族や友人が死んだりしたら思うと、この映画の主人公である田中節子は本当に強い人なんだなと思いました。今ある当たり前の日常を大切に生きるべきだと考えさせられた作品でした。
◎高校三年生(男子)
「一九四五年八月六日、広島原爆」と考えると、焼けた弁当、影、はだしのゲン、火垂るの墓を思い出しますが、死者・負傷者20万人分の思いや物語があるんだと改めて感じました。沼田鈴子さんの生涯を通じて家族・生命がどれ程大切か、歩けない辛さを自分に置き換えて、涙を流しながら観てました。故沼田鈴子さんへのご冥福の御祈りを申し上げます。
大商学園高等学校の皆様、本当にありがとうございました〜! 大阪で「アオギリにたくして」上映を行ってくださっている大阪映画センターの皆様にも心より感謝申し上げます。
これからの未来を担う皆さんをを受け入れていく社会が、より心豊かなものとなるように、私たち大人もがんばります!かけがえのない今この時を大切に、青春を謳歌してください〜!!
posted by ぷらっとハッピー日記 at 08:48| 東京 ☁|
公演・ライヴ「いのちの音色」
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