滋賀県彦根市立若葉小学校の今村力先生から、ステキなお便りをいただきました。
今村先生は、アオギリにたくして、平和を願う心を、子どもたちの思いを発信しています!
今村先生のご了解を得て、このメールをご紹介させていただきます。
皆さま、是非ご一読ください。
===============================

被爆樹に出会ったのが、4年前……戦争を知らない私や子どもたちですが、忘れてはいけないことがある、二度と繰り返してはいけないことがあると思い、常々自分にできることは何だろうと考えてきました。
被爆アオギリを育てること、発信することは、自分たちにできる平和活動ではないかと、昨年、ベトナムのドクさんを招いて被爆アオギリの種植えを行いました。自分達には、大きなことはできない・・・でも、アオギリに水をやり平和を大切にする心は伝えていきたいと、子どもたちと一年間水やりをして育ててきました。

今年になり、11つのアオギリが元気に葉を茂らせています。おなじくして、東日本を襲った大震災により、福島県から一時避難として本学級に転校してきた児童がいます。その子も一緒にアオギリの種植えをして福島へ帰っていきました。後日届いた手紙には、福島県への風評被害やいわれのない差別発言が飛び交う中、「僕はこの故郷でがんばっていきます!」でした。
広島で人々に希望を与え続けたアオギリがたまたま、滋賀県の彦根市でベトナムのドクさん、福島の転校生とともに育てることができた、この機会を大切にしたい。
アオギリを通して、子どもたち自身が平和というなのもとつながっていける!今夏、小学校から福島へアオギリを届ける計画を立てています。また、市内の幼稚園や県内の平和祈念館にもアオギリの植樹をお願いしようと子どもたちと現在、活動しているところです。
また、今夏参議院で行われる「子ども国会〜復興から未来へ〜」に滋賀県代表として本学級が選ばれました。福島県から来た児童とのつながり、みんなが笑ってすごすことができる平和な世の中を願う心をアオギリにたくして子どもたちの思いを発信してくれます。
子どもたちは現在被爆アオギリをあらためて調べる中で、沼田鈴子さんや中村里美さんの活動を知り、自分たちの活動に自信がもてたようです。
アオギリの映画ができる!このことを知り、子どもたちはよりいっそうアオギリを大切にしていこうと思いをふくらませています。
その事をお伝えしたくメールしました。
長文・乱筆失礼します。
平成24年5月30日
滋賀県彦根市立若葉小学校
今村 力

付け加えとして、児童の現在の思いを少し紹介させていただきます。
○アオギリも沼田さんと同じ被爆者です。長い間続いた戦争にも生きた樹です。話ができなくてもこのアオギリを通して、命を大切にしていきたいとということを伝えたいです。
○アオギリは「平和を愛する心」「命あるものを大切にする心」というこの2つ意味をもっているということを伝えたいと思います。
○アオギリはわたしたちに命や平和の大切さを教えてくれるとともに、勇気を与える力をもっていることを伝えていきたいです。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 22:02| 東京 ☀|
被爆アオギリ2世・3世
|

|