2025年01月07日

SNS「いのちの音色」もよろしくお願い致します!

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完成が遅くなりましたが、この夏の完成を目指すドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、全国に広がる被爆アオギリ2世・3世の植樹と共に、歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブ活動の中で出会った平和の種をまく人々を追ったドキュメンタリー映画です。

「いのちの音色」に関する各SNSにつきましては、ライブと現在制作中のドキュメンタリー映画に関する発信を一緒に行ってまいります。フォローをよろしくお願い申し上げます🙏


🍀Facebook「いのちの音色」
https://www.facebook.com/musesatoshige/


🍀Instagram「いのちの音色」
https://www.instagram.com/museinoch/


なお、公式サイトはそれぞれ音楽と映画のホーム頁が制作されています。
ネットの制作や管理をしてくださっている渡川修一さんに心より感謝申し上げます。


⭐️歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える
「いのちの音色」公式サイト

https://musevoice.com/peacelive/


⭐️ドキュメンタリー映画『いのちの音色』公式サイト
https://musevoice.com/inochi/


現在、ドキュメンタリー映画『かけはし』第三章に集中しております。一月中に撮影を終えて春の完成を目指しています。『かけはし』第三章完成後に、この夏に向けてドキュメンタリー映画『いのちの音色』の再編集に入ります。

『かけはし』『いのちの音色』の完成に向けてご支援・ご協力くださっている皆さまへのメールマガジンも近日中に発行してまいります。今後ともご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

寒い毎日ですが、皆さまもくれぐれもお体を大切になさってくださいませ。我々も、健康に気をつけながらベストを尽くします。本年もよろしくお願い申し上げます。
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2024年10月26日

1万1,845回、37万1,219人以上に被爆者のメッセージを届けた「ネバー・アゲイン・キャンペーン」

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30年以上もの月日を経て、アメリカのCaroleさんが送ってくださったノーモア・ヒバクシャという文字と鶴の描かれたタペストリーのお写真を懐かしく眺めながら、被爆者の方々のメッセージを世界に伝えるためにご尽力くださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいになります。

1985年、国語教師の北浦葉子さんと米国のバークシャーコミュニティーカレッジ名誉教授で平和学者のレイスロップご夫妻が創った草の根の民間外交プロジェクト『ネバー・アゲイン・キャンペーン(NAC)』は、日本のボランティアが渡航費を自己負担して単身渡米し、アメリカのご家庭に1年間ホームステイさせていただきながら、学校や教会などで日本文化紹介と共に10フィート運動で制作された原爆映画『にんげんをかえせ』やアニメ『ピカドン』・丸木位里さんの「原爆の図」のスライドなどを上映し、被爆者のメッセージを伝える草の根ボランティア活動でした。

その頃、テレビ局の報道局社会部長のもとで契約スタッフとして働いたいた私は、その募集記事を新聞で知り、NAC第一期生として1986年のに渡米しました。アラスカ州・オレゴン州・オハイオ州・ネバダ州・カリフォルニア州・ニューヨーク州などの学校や教会で被爆者のメッセージを伝えるボランティア活動を通して、25軒のご家庭にホームステイさせていただきながら、1年間に280回のプレゼンテーションをさせていただき1万3000人の人々と交流しました。

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当時はまだ携帯電話もなく、SNSどころかメールもなかった時代で、渡米前のホームステイの方々とのやりとりは手紙でした。今思うと信じられないぐらい不便だったあの当時…それでも戦争のない核兵器のない世界をつくるために、国を超えて繋がろうとした人々の熱い思いで活動が広がっていきました。

2011年までにNACは、計10回のボランティア募集を行い、57名のボランティアをアメリカ・カナダの各地へ派遣しました。アメリカ38州・首都ワシントンDC、カナダなどで1万1,845回以上のプレゼンテーションを行い、37万1,219人以上にヒロシマ・ナガサキのストーリーを直接届けました。旧ソ連を含むその他11か国でもプレゼンテーションが行われました。2018年、ご高齢になったレイスロップ教授ご夫妻にとって11回目となる日本への旅は、NACをしめくくる最後の来日となりました。

現在NACはその活動を終えていますが、1985年の立ち上げから2011年までの26年間にわたり被爆体験とメッセージを世界に伝える貴重な活動を続けてくださったレイスロップ名誉教授ご夫妻と北浦葉子さんはじめ関係者の皆様に改めて心より深く感謝いたします。

被爆者の方々と被爆体験や戦争体験のない私たちを繋げてくださった日本被団協の伊藤直子さん、小西悟先生、岩佐幹三先生、ご自身が被爆されながらも広島への原爆投下の直後から被爆者の救援と治療にあたった肥田舜太郎先生、被爆者を支援し共に生きた弁護士の池田眞規先生、「世界ヒバクシャ展」を設立し非核を訴えた写真家の森下一徹先生、持参した映画『にんげんをかえせ』に出演されていた山口仙二さん、谷口稜曄さん、沼田鈴子さん、片岡ツヨさんはじめ38年前のNACで渡米前にお世話になった方々が亡くなっていく中で…言葉にならない深い寂しさを感じます。

皆様に応援いただいたNACの活動は、残念ながら終わってしまいましたが、NACの精神を忘れることなく皆様への感謝と共に、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の方々の体験とメッセージをこれからも伝え続けていくことを心に誓います。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 16:27| 東京 🌁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月22日

牛田教会にて♪中村里美&伊藤茂利「いのちの音色」ミニライブ


2013年に劇場公開した初製作の映画『アオギリにたくして』のモデルとなった被爆者の沼田鈴子さんが最後に通われていた広島の牛田教会で、甥の沼田良平さんが中村里美&伊藤茂利ライブ「いのちの音色」を企画してくださいました♪大変ありがとうございます。

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▲歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」ライブを応援してくださっていた被爆者の沼田鈴子さんは、2011年7月12日に永眠されました。2013年夏、沼田鈴子さんの前半生をモデルに描いた映画『アオギリにたくして』を劇場公開し、今も国内外で上映が続いています。

11月17日(日)礼拝終了後のミニライブ♪
ギタリストのしげ兄と共に故沼田鈴子さんを偲びながら歌い演奏させていただきます。


現在ミューズの里では、沼田鈴子さんが被爆アオギリに託した想いと共に
日本全国に広がる被爆アオギリ2世・3世の植樹と平和の種をまく人々を追った
ドキュメンタリー映画『いのちの音色』を制作中です。

スタッフの病気やコロナ禍などで
なかなか前に進むことができませんでしたが
戦後80年を迎える来年の完成を目指して全力を尽くしています。

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』公式サイト
https://musevoice.com/inochi/

核なき世界を願う
被爆者の祈りを胸に
声なきいのちの叫びを
アオギリにたくして…

体験のない世代が
次世代に語り継ぐヒロシマ・ナガサキ

過去と未来をつなぐ
今を生きる私たちに
できることは何だろう…。
その模索の中から見える希望とは?


映画『アオギリにたくして』『かけはし』に続くミューズの里の第3作目となるドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、広島平和記念公園の被爆アオギリの木の下で被爆体験を語り続け「アオギリの語り部」と呼ばれた沼田鈴子さんが亡くなる4カ月前の映像メッセージに込められた思いと共に、日本全国・世界に広がる被爆アオギリ2世・3世の植樹を追いながら、アオギリに託された想いを伝えていきます。希望と平和の種を蒔く人々の姿を通して、過去と未来をつなぐ 今を生きる私たちに出来ることを模索しながら、次世代に語り継ぐヒロシマ・ナガサキを描いていきます。

皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 21:11| 東京 ☁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月02日

原点を胸に

1986年アラスカの州都ジュノーのホームステイ先にて.jpg

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』の制作をスタートした時、米国ロスで活躍されたジャーナリストの故北岡和義さんからご連絡いただき、1986年にアラスカで取材・撮影してくださった古い映像をいただきました。



当時はまだ米ソ冷戦時代でした。単身渡米し アラスカ ・カリフォルニア・ネバダ・オレゴン・オハイオ・ニューヨークなどの25軒のご家庭でホームステイさせていただきながら 一年間に280回のプレゼンテーション。アメリカの小・中・高校・大学や教会などで日本文化紹介と共に原爆映画「にんげんをかえせ」「ピカドン」etc.を上映し 被爆者のメッセージを伝え歩いた民間外交プロジェクト「Never Again Campaign」の体験は、「いのちの音色」ライブや映画「アオギリにたくして」が生まれる原点でもあります。

北岡さんの撮影してくださった昔の映像を見ながら
「ずいぶん幼かったなぁ〜」と感じますが
考えてみれば、今もあの頃とやっていることは全く同じで変わりありません。
英語力についてはさらに劣っていて、今ではさっぱり使えない状況で情けない限りです。

それでもぶれることなく
のたれ死んでもいいから
最後までやり続けよう!
と若い頃からずっと思い続けてきたこの意志が一体どこからくるのだろう?
と自分でも時々不思議に思うことがあります。

知識や英語力などについては 能力のある方々に助けていただきながら
ひたすら大切だと感じることに向かって突き進み続ける原動力は
きっとあの原点となる一年間の強烈な体験にあるのだろうと思います。
言葉や思考を超えて体中で感じた 受け止め切れないほどの想いが 今も生き続けています。

コロナ禍の2021年、38年前にアラスカまでカメラクルーと取材に来て映像を撮影してくださった北岡さんがご逝去されました。完成した作品を見ていただくことができず残念でなりません。ここ数年、コロナ禍やスタッフの病気や様々なアクシデントが続き、何度もスケジュールが変更される中で有言実行できていないことが心苦しい日々ですが、今自分にできることに日々一生懸命に精一杯取り組みながら、来年の完成と公開を目指して全力を尽くしてまいります。

応援くださっている皆様に心より感謝申し上げます。
引き続き皆様のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い致します。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 00:23| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月30日

被爆アオギリに託された想いを世界へ「ミューズの里TV」

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現在、映画上映やライブ活動と共に来年公開を目指してドキュメンタリー映画「いのちの音色」の編集を進めています。コロナ禍や病、度重なるアクシデントが続きスケジュールが遅れておりますが、来年の公開に向けて編集を進めています。ご支援・ご協力くださっている全ての皆様に心より深く感謝申し上げます。

被爆アオギリに託された想いを伝える活動の中で、映画の中では描かれない映像などにつきましてもスタッフが少しずつYouTubeチャンネル「ミューズの里TV」にアップしてまいります。お時間ある時に是非ご視聴ください。

被爆アオギリに託された想いを世界へ🌱Vol.1


被爆アオギリに託された想いを世界へ🌱Vol.2


被爆アオギリに託された想いを世界へ🌱Vol.3



また、プロデューサーで共に監督を務める
伊藤茂利の病状につきましても、皆様に大変ご心配いただき心より感謝申し上げます。
先日のCT検査では、がんが少し縮小してきているとの嬉しい結果も出ています。
応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝申し上げます。

無理のないよう体を大切にしながら
映画の完成に向けて共に全力を尽くします。
今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 23:27| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月21日

被爆アオギリに託された想いを世界へVol.1

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今、世界で起きている戦争を考える上においても、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の方々のメッセージを伝え続けていくことの大切さをひしひしと感じています。

広島平和記念公園の被爆アオギリの木の下で被爆体験を語り続け、アオギリの語り部と呼ばれた沼田鈴子さんの前半生をモデルに描いた初製作の映画『アオギリにたくして』米国上映(2016年)では、たくさんの皆様に大変お世話になりました。

上映後、映画の題字が出る場面と沼田鈴子さんを演じる女優の原日出子さんが被爆体験を初めて語り始めるシーンで流れる「Never Again」などの楽曲を生演奏させていただきました。現在制作中の、ドキュメンタリー映画『いのちの音色』完成後、アオギリの映画と共に、海外上映も再スタートしていきたいと思っています。皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます

YouTubeチャンネル「ミューズの里TV」
被爆アオギリに託した想いを世界へVol.1(米国マサチューセッツ上映&ライブ)




アメリカの皆さんの感想より

🌱美しい映画でした。いえ、それ以上のものです。頭ではなく心に訴えかけることが大切で、その両方がありました。アメリカ人は、被爆者の物語を知りません。私たちは被爆の実相をアメリカ人に伝えようと長い間してきたけれど、いまだに出来ていない。アオギリの物語を伝えることは大切です。

🌱直接被爆者の声を聞くことはできないが、今日は映画によって生の声が聞けたようで嬉しい。人間の精神と愛は、軍事的分析よりも力を持つ。だからあなたたちはこの映画をつくったのでしょう。

🌱アメリカ人は、「核兵器は良いものだ」と固く信じています。我々の命を守り、救ってくれる。「我々の命を守り、救ってくれる」。しかし、これについて考え直さなければならない。この映画はそのきっかけとなるだろう。

🌱本当にごめんなさい。私の国が…本当にごめんなさい。

🌱今までこのような映画がつくられたことはなかった。とても重要な映画です。もう一度アメリカに戻って人々を組織し、上映活動を続けていくことを考えてください。とても力強い。みんなとても感動している。

🌱できるだけたくさんの人にこの物語を伝えることが重要だと思います。そうすれば私たちは学べる。

🌱世界中で共有すべき、とても重要な映画だと思います。そしてとても美しい映画でした。

🌱この物語を見て、原爆投下直後だけでなく、その後何十年にわたって何が起きたのかを知ることは重要です。被爆者それぞれの分岐点があり、一人ひとり異なる人生の結末がありました。一つの暴力的行為が、その時のみならず世代を超えて、トラウマ、肉体的、精神的な困難がずっと続いていく。痛みと復讐の連鎖を止めることが我々の責任であると気づかねばならない時がきている。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 20:54| 東京 🌁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月09日

アオギリに想いを託して

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▲写真は、現在制作中のドキュメンタリー映画
いのちの音色」のワンシーンより。

アオギリの語り部と呼ばれた
被爆者の故・沼田鈴子さんにいただいた
被爆アオギリの種から育った小さな苗と一緒に
日本全国ライブをしていた頃のしげ兄さん。

今ではその苗が、ミューズの里の庭で大きく育ち、
今年は初めて花が咲き、昨日の朝種を拾いました。

沼田さんとの出会いをいただいてから今年で38年。
アオギリの苗を託されてから15年…

これまでを振り返り
これからに向けて出発していきます。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 14:36| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月13日

笑顔になれない日々を超えて


ため息と一緒に息を吐くことで
ようやく少し力を抜きながらも
思考が止まってしまいそうになる日々を超えて、
笑顔が自然と溢れてくるようになってきました。

共に映画や音楽づくりをしている
ギタリストのしげ兄さんの
2度目のがん再発が告げられ
半年が過ぎました。

コロナ禍の再発後
奇跡的に画像からがんが消え
昨年ようやく広島から活動再開をした矢先でした。
二度目の再発は
想像以上にメンタルを直撃しました。

余命についてたずねるしげ兄さんに
「聞きたいですか?」
と、主治医の勝俣先生の穏やかな優しい声。
少しの沈黙の後…
「聞かなくていいです」
と、しげ兄さんに代わって私。

最後の過ごし方をどうしたいかの質問に
「猫や犬に囲まれていきたい」
と、しげ兄さん。

2017年、2021年に続き、3回目となる厳しい抗がん剤治療が現在続いています。

今回は、右胸の上にC Vポートを埋め込む手術を行い、48時間の点滴による抗がん剤治療を定期的に行いながら、これまでに経験のない様々な副作用に向き合いながらの毎日です。

厳しい手の痺れや痛みを伴う副作用もあり、制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』の制作をいったんストップし、この夏の完成には間に合いませんでしたが、抗がん剤治療が終わり次第、現場に戻る予定でおります。様々な事情がたび重なり制作が遅れておりますが、しげ兄とスタッフと共に必ず完成させていく決意です。

初めてがんと告知された時、
目の前が真っ白になりながらも、絶対に治る!と信じて立ち向かいました。
コロナ禍に再発を告げられた時、
現実を受け止めきれず、言葉にならないショックを受けながら、
みんなで励まし合いながら必死に乗り越えてきました。

そして今回…
昨年から再発の疑いがあり
今年に入ってPET検査の結果
二度目の再発を告げられた時、
深い悲しみとショックが
静かにじわじわと体をおおっていきました。

もう一度、抗がん剤治療を受ける体力があるだろうか…
これ以上もう、がんばれないかもしれない…
いろんな思いが心をよぎります。
生きていく気力を取り戻すまでに、これまで以上に時間を要しました。

昨年までは、診察日にYouTubeショートで病院から病状の報告をすることが、しげ兄さんにとって前に向かう活力ともなっていましたが、今回の2度目の再発の告知を受けて、笑顔になんて到底なれずにいます。「辛い時、無理して笑う必要はないよ」と声をかけると、「そうだね」としげ兄さん。皆様にお伝えしないままでしたが、しばらく動画配信をストップさせていただいています。

時々体調の良い時には、オフィスの命くん(猫)や宝ちゃん(犬)との写真や動画をアップしながら、少しずつ笑顔が戻ってきました。

抗がん剤治療は副作用が厳しいだけに、生きていく気力さえ萎えてしまいそうになることがあります。 孤独で様々な不安がつきまとう中で、これまでご支援くださり応援してくださった皆様との心の繋がりから、どれほどの勇気と心の安らぎをいただいてきたことでしょう。

自分にもまだ出来ることがあって、誰かのために何かできることの喜び。まだまだ生きてやるべき事、果たしていきたい事があることの幸せ。本人の生きようとする強い思いに寄り添いながらサポートしていくことこそ、何より大切だと感じています。

今週は、この夏の「第三回アオギリ祭り」に向けて、抗がん剤の点滴を延期していただいたこともあり、少しずつ体調が回復し元気になってきました。昨日は、何ヶ月かぶりだったでしょうか、急にギターを手に取って弾き始めています。出なくなっていた声もしっかり聞こえるようになりました。

7月20日、21日に開催される「アオギリ祭り」を終えた翌日から、この度の5回目となる抗がん剤治療がまた始まると、しばらく辛い日々がまだ続きますが、今後もライブや上映などの状況に合わせて、主治医の勝俣先生が見守ってくださっているので、なんと心強いことでしょう。

ここしばらくの間、これまでの疲れがいっぺんに出て、不覚にも私自身が体調不良でしたが、お陰様で回復してまいりました。 階段から落ちて怪我したり、捻挫した手首も足の痛みも、いつの間にかすっかり治り、体に備わっている治癒力に驚きます。

そして今日は、オフィス犬の宝ちゃんが10才のお誕生日!日本全国でのライブや上映活動にで日々追われていた10年前、宝ちゃんが弊社ミューズの里にやって来ました。病弱で栄養失調になっていた行き場のないワンちゃんでした。せき込んだり、前足を引きずってうまく歩けなかったり、ご飯も残してばかりで、長く生きられないのではないかと心配されていましたが、みんなの愛情で今では元気いっぱい!食べることが大好きな宝ちゃん。10歳のお誕生日を無事迎えることができました。しげ兄さんも本当に嬉しそうです。

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この度のしげ兄のがんの再発については、皆様にお知らせする気力さえ途絶えてしまいそうになり、弱っていくメンタルを回復させるまでに時間がかかりました。初めてクワを持ち、土に触れながら草むしりをしたり野菜作りを始めました。球のような汗と一緒にこぼれ落ちる涙を、照りつける太陽の光が乾かし、大地からエネルギーをいっぱいもらいました。オフィスのお隣の方が草むしりを手伝ってくださったり、ご近所の方が畑づくりをご指導くださったり、果物や野菜や苗を届けてくださったり、あたたかな心にふれ次へと向かう元気をたくさんいただきました。

採りたての新鮮野菜を少しでもしげ兄さんにも食べてもらおう!とみんなで頑張っています。特に抗がん剤治療は、副作用がひどくなると食べれなくなることも多いので、せっかくの治療中に体力を失ってしまう事で、全体的な寿命にも影響を及ぼすことがないようにと心配になります。栄養の大切さをつくづく感じながら、改めて命について、生きる力について考えながら、学ばせていただいています。

今朝はほんの少しですが、ミニトマトとシシトウとナスが採れました。早速洗って草むしりを手伝ってくださったお隣の方のところへ。元気になってきたしげ兄さんに届けてもらいました。「すごく喜んでくださったよぉ〜!」と、満面の笑みで帰ってきたしげ兄さん。今日はかなり調子も良くなり、顔色も良くなっています。

お陰様で、しげ兄さんとしげ兄を見守るみんなの心にも、そして私の心にも、生きる気力がよみがえってきました。

これからも
いろんなことがあると思います。
でも、きっと大丈夫!!

今日からは
「めざせ!100歳!」
を合言葉に

笑顔になれない日々を超えて
何度でも、何度でも、
あきらめずに再出発しながら
生きていきます。

皆様への感謝と共に〜🎶
Sees of Peace!
posted by ぷらっとハッピー日記 at 15:18| 東京 ☁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月08日

Love is the best medicine.「最良の薬は愛」

弊社ミューズの里のしげ兄(伊藤)さんを
応援してくださっている皆様に
改めて心より深く感謝申し上げます。

昨年より、しげ兄さんのがん再発の疑いが出て
結果が分かるまでの間…今までになく長い冬でした。

先行きの見えないコロナ禍の混乱を
なんとか乗り越えて
広島から活動再開した途端
長年の疲れが一気に出て
私自身も体調をくずしていたこともあり
なかなかすぐにご報告できないままでした。

2月末にしげ兄さんのPET検査結果が分かり
来月から抗がん剤治療がまた始まります。

覚悟はしていても
一度は画像からがんが消えていただけに
なんとも言葉にならないショックが体を直撃し
心が滅入っていましたが
前に向かってもう一度
乗り越えていく気力が蘇っています。

抗がん剤治療については、信頼する主治医の勝俣範之先生に全てお任せしながら、私たちに出来ることは、本人の生きようとする力を何より大切にしながら、皆で共に歩んでいくことだと思っています。

これまでにも、皆様からのあたたかな励ましやご支援、ご協力にどれ程生きる力をいただいてきたことでしょう。

しげ兄を応援してくださる皆様の姿に
Love is the best medicine.
「最良の薬は愛」
そう深く、強く、感じています。

本人の気持ちを何より大切に
一番やりたいことを無理のないように続けながら
志を果たしていけるよう
スタッフ一同力を合わせて
日々への感謝と共に
前に進んでまいります。

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しげ兄さんが元気になるようにと
応援し祈ってくださっている皆様に
心より深く感謝申し上げます。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

※現在制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」につきましては、プロデューサーのしげ兄さんの体調を考慮しながらスケジュール調整しつつ、今年中に完成していく予定で全力を尽くしてまいりたいと存じます。引き続き皆様のご支援ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 18:44| 東京 ☁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月24日

中国新聞(広島)ドキュメンタリー映画「いのちの音色」の記事が掲載されました。

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2023年10月20日の中国新聞に
現在制作中の第3作目となる
ドキュメンタリー映画「いのちの音色」の
記事が掲載されました。

映画の完成に向けて
引き続き皆様のご支援・ご協力を
何卒よろしくお願い申し上げます。

中国新聞デジタル
広島平和メディアセンター

https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=137118

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アオギリの語り部と呼ばれた被爆者の故沼田鈴子さんの甥の良平さん宅へ〜!


広島でのドキュメンタリー映画「かけはし」八丁座上映会を終えて、
翌朝、来広くださったご出演者の辛潤賛様と新井時賛様をお見送りした後、八丁座に後方付けに伺わせていただきました。

その日の夜には
東京に戻らなければならないため
あまり時間のない中ではありましたが、
現在制作中の第3作目となる
ドキュメンタリー映画「いのちの音色」取材&撮影で、沼田良平さんのもとへ。


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沼田良平さんは、
初プロデュース映画
アオギリにたくして」のモデルとなった
沼田鈴子さんのお兄様の御子息です。

コロナ禍やスタッフの病で
スケジュール変更が相次ぐ中で
来春の完成、来夏の劇場公開をを目指してる
ドキュメンタリー映画「いのちの音色」
ミューズの里の第3作目の作品です。

アオギリの語り部と呼ばれた
広島の被爆者の沼田鈴子さんが
亡くなる4ヶ月前の映像メッセージからスタートし
被爆アオギリに託された想いを追いながら、
平和の種をまく人々を描いています。

東京に帰る前に「アオギリにたくして」でも
大変お世話になった良平さんのご自宅で
沼田鈴子さんの若き日の写真を見ながら
一緒にくついで音楽を聞き
楽しいひと時を過ごさせていただきました。

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来春また良平さんに会いに
広島を訪れたいと思っています。
音楽好きの良平さん🎶
しげ兄さんとも意気投合!

また会える日を楽しみにしながら
「いのちの音色」完成に向けて
全力投球していきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ホームステイさせていただき
大変お世話になった梅谷ご夫妻宅への
お礼に伺った後、
広島でのライブ復活に向けて
ライブハウスにご挨拶に伺わせていただきました。

東京へと向かう新幹線の中
久々に意識朦朧とするほど疲れ果て
疲労困憊でしたが
睡眠不足だったようです。
1日よく寝たら今日復活!

年をとってきたので
自分の体の声をよく聞きながら
自分のリズムを大切に
体に気をつけながら
日々精進いたします。

第3作目となるドキュメンタリー映画「いのちの音色
第4作目となるドキュメンタリー映画「かけはし」第3章
共に、全力を尽くしてまいります。

今後とも皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 17:57| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月01日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』 〜今後の予定について〜


コロナ禍前の状況には
なかなか戻れずにおりますが
この春より少しずつ様々な活動が、
ようやく再スタートし始めております。

お陰様で、ミューズの里は
この夏8月6日、創立15年目を迎えます。

今日まで来ることができたのは、
ひとえに支えてくださる皆さまのおかげです。
これまでお世話になった全ての皆さまに、
改めて心より深く感謝申し上げます。

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制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』の編集がまだまだ続いております。追加撮影が必要な状況となり、この夏の完成に間に合わず大変申し訳ございません。完成の時期が分かり次第、ご報告入れさせていただきます。

コロナ禍に癌の再発があり、皆様に大変ご心配いただいたプロデューサーで共に監督を務める伊藤茂利の病状につきましては、抗がん剤治療中ではありますが、おかげさまで今のところ落ち着いております。

暑い毎日ですが、皆様もくれぐれもお体を大切になさってくださいませ。

アオギリに託された想いを伝えていく作品となるよう、スタッフ一同全力を尽くしてまいります。

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』
🍀ご支援のお願い
https://musevoice.com/inochi/goods-2/

引き続き、皆さまのご支援・ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
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2023年07月13日

アオギリウォーク(平和記念公園→旧逓信病院→牛田墓地)のお写真が届きました!

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ミューズの里の活動をずっと応援してくださっている広島の柏原省治様よりアオギリウォークのお写真が届きました。

柏原様は、昨年に引き続き今年も、被爆者の沼田鈴子さんが旅立たれた7月12日にアオギリウォーク(平和記念公園→旧逓信病院→牛田墓地)を行い、お写真を送ってくださいました。


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広島平和記念公園の被爆アオギリは今年もたくさんの花を咲かせ、秋には2世の種がたくさんとれることでしょう!


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沼田鈴子さんが被爆された
爆心地から1.3キロの旧逓信病院のお写真もたくさん送ってくださいました。

2011年7月12日、ギタリストの伊藤茂利さんと共に広島女学院大学でのライブの後、タクシーで記者会見場の広島市役所へと向かう途中、旧逓信病院の前を通りかかりました。運転手さんにお願いしてそこで降ろしていただき、しばらくこの場所で沼田さんのことを思っていました。

その後、市役所に到着すると、知り合いの記者の方から沼田鈴子さんが今朝亡くなられたと知らされ、その時の衝撃は今も忘れることができません。

ライブ活動の中で被爆アオギリ2世・3世の植樹をしながら、アオギリに託された想いを伝え続けながら、より深く沼田さんのことを伝えたいという思いから、初めての映画制作をスタートしました。

柏原さんが送ってくださったお写真を見ながら、いろんな思いが蘇ります。

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過酷だった映画制作とたくさんの借金を背負いながら心の休まる日のない上映活動の中で、ある日突然苦しみに襲われ病院に駆け込んだ伊藤さんは、癌がすでに大きくなりすぎていて腸閉塞を起こし、七転八倒の苦しみの中にありました。あんなにも人が苦しむ姿を初めて見た私は、自分の精神状態を保つだけで精一杯でした。その場で即入院となり、すぐには手術もできず、20日間水も飲めずどんどん痩せ細り、どなるかわからない状況が続きました。病室の伊藤さんやスタッフと共に、あの日、原爆のキノコ雲の下におられた沼田鈴子さんはじめ、被爆者の方々の苦しみを思いながら涙が止まりませんでした。

あれから6年という歳月が流れ、コロナ禍の伊藤さんの癌の再発もあり苦しい闘病生活も続きましたが、柏原様が何度も沼田鈴子さんのお墓参りに行って、伊藤さんのことを祈ってくださいました。

沼田さんに見守っていただいていると感じる瞬間が何度もありました。

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昨日の猛暑の中、柏原様から送られてきたアオギリウォークのお写真に手を合わせながら、苦しかった日々を乗り越えて今生かされている命に感謝しながら、ドキュメンタリー映画『いのちの音色』完成に向けて全力を尽くしてまいたいと存じます。

柏原様、本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

いつかアオギリウォークに参加できる日を楽しみにしています🍀

posted by ぷらっとハッピー日記 at 12:24| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月12日

沼田鈴子さんの命日に、被爆アオギリ3世の木の下で


7月12日は、アオギリの語り部と呼ばれた被爆者・故沼田鈴子さんの命日です。

沼田さんからいただいた被爆アオギリ3世の木の下で、沼田さんを偲びながら、第3作目となるドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中です。

2013年に劇場公開した映画『アオギリにたくして』(第1回JASRAC音楽文化賞受賞)では、沼田鈴子さんの前半生をモデルに描かせていただきましたが
現在制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』では、沼田鈴子さんが亡くなる4か月前の映像メッセージと共に日本全国、世界に広がる被爆アオギリ2世を追いながら、全国各地で平和の種をまく人々の姿を追っています。

スタッフの闘病やコロナ禍で制作スケジュールが変更になる中、この夏の完成を目指しておりましたが、思った以上に編集作業が難航し、まだ完成時期のご報告ができない状況にありますが、沼田さんが被爆アオギリに託した思いを伝えていくことのできる作品となるよう全力を尽くしてまいります。

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絶え間なく続く流れの中に身を置きながら、いつの間にか沼田さんが語り部として話し始められた年齢となり、これまで以上に様々に感じ入ることがたくさんあります。

不器用で上手にできることは何もないのですが、大切に思うことに向かっていつもチャレンジし続けながら、ただただ一生懸命走り続けてきました。

学生時代、なんで勉強するのかよくわからず、自分の偏差値も知らないまま大人になった私は、知識がないことやバカなことはわかっていても、周りと比較する習慣も持ち合わせておらず、自分が大切に思うことに集中して生きてきました。

世の中は思った以上に意地悪で理不尽だったり、相手に良かれと思ってしたことが悲しい結果として返ってくることもありますが、これまでの人生を振り返る時、至らない点が多々あったとしても、どんな時もみんなの幸せを願いながら一生懸命生きてきたことだけは誇れます。

まっすぐに感謝と共に生きてこれたのは、沼田鈴子さんはじめ心から素晴らしいと思える方々の生き様に触れさせていただいてきたからだと思います。

沼田鈴子さんが亡くなって、12年…

アオギリに託された想いを伝えていく作品となるよう
全力をつくしてまいります。

そして、伝え続けていきます。


posted by ぷらっとハッピー日記 at 19:01| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月02日

ドキュメンタリー映画「いのちの音色」へのご支援をいただき心より感謝申し上げます。

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作支援として、
大久保賢一様、柳町節子様よりご寄付をいただきました。

応援してくださっている皆様に
心より深く感謝申し上げます🙏

🍀いのちの音色 公式HP
https://musevoice.com/inochi/

🍀ご支援のお願いについて
https://musevoice.com/inochi/goods-2/
(会計担当:石塚佐和子)
皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
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2023年06月30日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「チューリップの原産地でのライブ&上映を夢見ながら」


現在制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、ライブや上映で訪れた様々な地域の様々な人々の声を届け、希望や平和の種をまく姿を描いています。

これまで日本全国のほとんどの都道府県でライブや上映を行わせていただき、まだ行っていないのは青森県と鹿児島県の2県となりました。といっても、資金力のない貧乏会社がやっとこさっとこの毎日の中で行っている小さな小さな活動です。一人でも二人でも…という思いの中で動いており、多くの人々に届けることはまだまだ出来ておりません。それでも、あきらることなく、当初の目的であった日本全国行脚を果たすために精一杯チャレンジ続けております。

映画の制作においては、現在膨大なデーターをまとめていく作業が続いており、思った以上に編集に時間がかかかっています。まだ完成時期を明確にお伝えすることができずにいますが、スタッフが高齢化してきていることや持病を持つ者もいる中で、体調をくずさないように配慮しながら、完成に向けて全力を尽くしてまいりたいと存じます。


これまで様々な場所でライブをさせていただきましたが、
日本最大のイスラム教寺院「東京ジャーミー」でも何度かライブさせていただき、
その後上映でもお世話になり改めて心より深く感謝申し上げます。

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イベントの後、礼拝堂の撮影をさせていただいた時のことが大変印象に残っています。

ライブ後、礼拝堂を見学に行った時のことです。

「日本人がイスラム教を見る目は、おそらくくもっている。
残念ながらくもってるんです…」

という言葉に、友人の子どもが小さかった時の事が思い出されました。

若い頃に異文化コミュニケーション誌の編集長をしていた頃、日本で暮らす様々な世界の人々と触れ合う機会が多くありました。イスラム教徒の方々と触れ合う機会もよくありましたが、いつも穏やかで深い優しさを持った皆さんの心の豊かさにふれながら、お話ししているうちにとても癒されることが多くありました。

一方でメディアから伝わってくる情報は、テロに関する事件などばかりが報道されているため、これが全てだと思い込んでしまい、なんとなく怖いというイメージを持つ日本の方が増えている気がしてとても気がかりでした。

友人がイスラム教徒の男性と結婚し、女の子が生まれ、日本の公立の学校に通っていた時、友達から「テロ」とあだ名をつけられ虐められていたことを聞いた時は、胸が締め付けられる思いでした。

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礼拝堂を見学していると
関係者の方がイスラム教についてお話してくださいました。

「イスラム教の集団礼拝は横一列で行われます。イスラム教が世界的な宗教になった普遍性、つまり、どの民族にもどの地域でも人々の心に訴えかけるものは何かといえば、大統領であっても、肌の色が違っても、民族が違っても、人間は神の前で平等であり、どんな人間も兄弟であるという強い思想があるということなんです。でも、日本の方々に、イスラム教のそういったメッセージが伝わっていないような気がしています…。

明治以降、日本人はヨーロッパの方だけを向いてきたので、ヨーロッパ的な価値観だけでしか見ていないように感じます。もちろん、ヨーロッパが好きでもいいんですよ。欧米に追従してもいい。ただし、地球上には、様々な文明や宗教があることをわかってもらいたい!」

ゼロの概念がインドからイスラム世界に伝えられ、現在私たちが使用している1,2,3,4・・・0,などの(アラビア数字と呼ばれる)算用数字が生み出されたことは、世界の発展に大きな貢献を果たしています。イスラムの世界から生まれたことなどについて教えていただながら、とても素敵な時間を過ごさせていただきました。無関心で知ろうとしない事が偏見を生み出すことに繋がってしまわぬよう、まずは自分自身がもっと学ばなくてはと感じました。

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東京ジャーミーを2回訪問されたという元世界ヘビー級ボクシングチャンピオンのモハメッド・アリ(享年74歳)は、イスラム教に改宗し、黒人差別や人種主義に対する戦いの象徴でもありました。

ベトナム戦争で徴兵を拒否した時のモハメド・アリの言葉は有名です。
「ベトコンに何の恨みも憎しみもない。殺す理由もない。しかも、彼らは私のことを、一度も“ニガー”とは呼ばなかった」

入隊を拒否したために、ボクシングのタイトルを剥奪され、3年以上にもわたりリングに上がって戦う機会も奪われました。1967年には徴兵拒否の罪で起訴され、一審、二審では禁固5年の実刑判決も言い渡されますが、最終的には無罪を勝ち取ります。様々な代償を払いながらも、イスラム教徒として、黒人としての誇りを大切にしながら生きたモハメド・アリの姿は、多くの人々に勇気を与え続けてきたと思います。

モハメッド・アリについてやイスラム教の素晴らしさについて語ってくださったことに心より感謝申し上げます。

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礼拝堂の正面の壁の左右にはチューリップが描かれていました。

チューリップはトルコの国花でもありますが、イラン、トルコ、ウズベキスタン、キルギスタンなどのあたりに多く咲いていた野の花で、4月〜5月ごろになると今でも原種のチューリップが見られるそうです。

17世期に、植物学者がチューリップをヨーロッパに持ち込むと球根に投機マネーが集まり、チューリップは人類の歴史上最初のバブルを生み出します。商売になると輸入して品種改良しながら世界に売ることに成功していったのがオランダだったそうです。


いつの日かライブと上映で
原産地の野に咲くチューリップと会える日を夢見ながら、
まだまだ続くドキュメンタリー映画「いのちの音色」制作に集中してまいります。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 20:00| 東京 ☁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月23日

「いのちの音色」ご支援いただきありがとうございます。

制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』を
応援くださっている皆さまに心より感謝申し上げます。

原 雅敏 様様、木村一郎様より制作支援のご寄付をいただきました。
心より深く感謝申し上げます。

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https://musevoice.com/inochi/

🍀ご支援のお願いについて
https://musevoice.com/inochi/goods-2/
(会計担当:石塚佐和子)


皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます🙏
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2023年06月15日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「被爆マリアが世界の人々に伝える原爆の惨状」

現在、第三作目となるドキュメンタリー映画『いのちの音色』を制作中です。

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アメリカでは、隠れキリシタンの研究から長崎の被爆マリアの存在を知り、浦上天主堂の上に原爆が落ちたことを知ることで、自らのこととして原爆を受け止め、核廃絶について考え始める人々がいます。

上映&ライブでお世話になったジョンさんとキャリーさんのチャペル中央には、熱線によって頬と髪が黒く焼け、目が空洞になった被爆マリアの写真が飾られていました。お二人は、被爆マリアの姿を通して原爆の惨状を人々に伝えておられました。

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長崎への原爆で、約7万人が亡くなり、その中にはキリスト教徒8500人も含まれていました。当時、東洋一と言われていた浦上天主堂は、爆心地から500mのところにありました。浦上天主堂にあったマリア像は、イタリアからもたらされた木製の高さ約2メートルで、目には青いガラス玉がはめ込まれていたそうです。原爆によって旧浦上天主堂は壊滅的な被害を受けましたが、瓦礫の中からマリア像の頭部だけが見つかりました。

16世紀には全村がキリシタンと言われていた浦上地区は、17世紀に入りキリスト教の禁教令が出たのちも、約250年間にわたる厳しい迫害にたえて、信仰を守り通したところでもあります。その地の上に落とされた原爆・・・。

ジョンさんとキャリーさんは、
被爆60年の時に長崎を訪れ
9日間の断食をしながら長崎の街に立ち
原爆投下に対する深い謝罪の思いを伝えた時のことを語ってくださいました。

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二人が行ったVigilで持っていた布には
「アメリカ国民である私たちは
広島と長崎に謝罪いたします。
原爆ホロコーストを受難された
すべての魂に深い哀悼の意を捧げ
アメリカの犯した過ちを懺悔いたします」
と書かれていました。

被爆マリアが、世界の人々に原爆の惨状を伝えています。
「憲法9条は、奴隷解放と同じぐらいの価値あるものです」
と静かに語るジョンさんの言葉が、重く深く心に響きました。

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🍀ドキュメンタリー映画「いのちの音色」制作中!
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皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

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2023年06月14日

ご寄付をいただき心より感謝申し上げます。


制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』を
応援くださっている皆さまに心より感謝申し上げます。

新井時賛様、勝俣範之様、加藤祥範様より制作支援のご寄付をいただきました。
心より深く感謝申し上げます。


🍀いのちの音色 公式HP
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2023年06月13日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「本来ある自然の平和な姿」

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制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』では
米国マサチューセッツ州・Leverettにて(2016年)
加藤お上人様に大変お世話になりました。

お寺から見える近くの町にあるリベラル・アーツの名門アマースト大学は、クラーク博士や内村鑑三、新島襄が卒業した大学としても知られています。

加藤お上人様は、2001年のアメリカでの9.11後に「Walk for a New Spring」をスタートしました。9.11がアメリカの方々に与えたショックはとても大きく、平和運動をしていた人たちの中にも分断が生まれ、お互いに口をきかなくなったりなど、政府やラジオ・テレビなどが報復戦争を煽り立てる中で、それに意を唱える事が非国民であるかのような雰囲気が生まれていったそうです。

加藤お上人様は、人々が対話する場所をつくらなければならないと感じ、そのために行進しようとスタートしたのが、「Walk for a New Spring」でした。

はじめは2ヶ月ぐらいかけてマサチューセッツ州の中で、教会やモスクやアマーストなどの50~60の町をつぶさに回り、様々なところでみんなが対話できるえる場をつくり、いろんな違う意見が語られる中で、少なくともみんながそれぞれに思うことをオープンに言える場所ができたことによって、たくさんの人々から喜ばれ、そうしてことから始まった「Walk for a New Spring」は、その後も、毎年開催されるようになり今も続いています。

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▲皆さんと一緒にお寺を守っているこの猫ちゃんの名前は「トーちゃん」です。


「いかに命を大切にしていくかということを、人類が考えるということが何より大切です。人間の活動によって、自分たちの社会の中のアクティビティをあまりにも重視することによって、本来ある自然の平和な姿というものを忘れてしまうことに人間の歴史の問題があったんじゃないでしょうか。近代の物質文明が、人間の生活の基本であるという考え方に支配されてきた中で、みんなの命が最も大切にされるべき状態にするうえで、何がいったい問題なのかを考えなければいけない」と加藤お上人様は、語っておられました。

「宗教でさえ、自分たちの利益を優先するような形で使われてしまう、人間は簡単にそのように陥ってしまうわけです。”人々の心の中に、社会の中に、どうやったら平和をもたらすことができるか”ということが宗教の原点です。その原点に立ち返ることが大切だと思います。命と言った時に、それに対してノーという声が一番の問題なわけで、あるいはそれに耳をかさないことが一番問題なわけですから、そこに意識を向け、人々が気づいていかないといけないんじゃないかと思います」

それぞれの宗教が、平和を達成させるために必要な優れた教えを凝縮し、みんなの教えとなるように祈りながら、加藤お上人様は平和行進を続けておられます。

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先住民の人たちはアメリカ大陸を亀の島と呼んでいます。

亀の島に建立された仏舎利塔の近くには、
先住民の先祖の霊に祈りを捧げるための塔があり
たくさんの先住民の方々がここを訪れ
とても喜んでおられます。

アメリカが本当に平和な国になるためには、
先住民の先祖の霊に祈りを捧げ
慰めることが大切であるという
加藤お上人の信念を感じました。

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この日、加藤お上人様にご紹介いただいたベトナム戦争の帰還兵のミラーご夫妻の家にホームステイさせていただき、忘れることのできない素敵な時を過ごさせていただきました。加藤お上人様はじめ、Leverettで出会いをいただいた皆様に心より深く感謝申し上げます。


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2023年06月09日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!米国ボストンでの思い出


2016年のアメリカ行脚では、ニューヨーク州やマサチューセッツ州の図書館や大学、教会やピースパゴダなどで映画『アオギリにたくして』上映やライブをさせて頂きました。現在制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』撮影もさせて頂き、改めて皆様に心より感謝申し上げます。

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▲昭和ボストンから見えるボストンの街

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昭和女子大学ボストンキャンパスでは、RA(レジデント・アシスタント)として
日本からの留学生の生活を支援していたメアリー・ポピオさんにお世話になりました。

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メアリーさんは、
日本のゲームが大好きだったことから
大学時代に日本語を専攻し、
また、カトリックを信仰していることから
隠れキリシタンについて学ぶ中で
長崎を訪れたことがきっかけとなり
核兵器の問題や平和活動に
関心を持つようになったそうです。

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「日本で就職したい。できればNPOで働きたい!」
と、夢を語っていたメアリーさん。
当時は、その年の秋から、
日本語学校に行く予定だと言っておられましたが、
なんとその学校が、第二作目の映画『かけはし』の
スヒョンさんが通っていた日暮里にある
赤門会日本語学校だと聞いてびっくり!
いろいろご縁を感じました。

そして、メアリーさんは夢を叶え
スティーブン・リーパーさんらと
NPO法人Peace Culture Villageを共同創業され
今では広島で暮らしておられるようです。

国籍や民族、宗教や文化など
様々な違いを超えて、
平和文化を共に創造し
心豊かな世界が広がっていくことを祈ります。

日々体力の限界を感じながら挑戦中の映画制作で、
生みの苦しみの真っ只中にありますが…
全力を尽くします。

皆様もお体をくれぐれも大切になさってくださいませ。

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2023年06月04日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中:「自然との共生」と「いのちの尊厳」への視点を大切に生きるレイスロップご夫妻の素敵な暮らし

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この道の先に、バークシャー・コミュニティー・カレッジ名誉教授(哲学)で平和学者のレイスロップご夫妻のご自宅があります。

学生3人に手伝ってもらいながら
約6年かけてご夫婦で作りあげたという
ニューヨーク州のケイナンにある
とっても素敵なご自宅です。

太陽光パネルで
十分に電力を賄い
ご自宅へと続く道の
両側には寒い冬に使う
たくさんの薪が積まれていました。

庭や畑の水まき雨水を利用し、
枯葉をためて肥料を作っています。

時々、庭に熊が現れたりもしますが、
熊が充分に生きていけるだけの
豊な自然も守られている中で
共存しているようです。


Never Again Campaignについて
38年前、レイスロップご夫妻は日本の国語教師の北浦葉子さんと共にNAC(ネバーアゲインキャンペーン)を創りました。
NACは、手弁当な草の根による小さな民間外交プロジェクトです。

日本人ボランティアが単身渡米し、アメリカの家庭にホームステイしながら、主には小中高校、時には幼稚園や大学、または教会などを訪問し、折り鶴を折ったり日本文化紹介と共に原爆映画やスライドの上映会を行い、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝えていきます。

レイスロップご夫妻は1985年夏、日本からのボランティアを受け入れてくれるホストファミリーを全米各地で募集し、その後に来日して北浦葉子さんやサポーターと共に、日本全国で90名のボランティア希望者の面接をしました。第一期生として選ばれた7名のボランティアは、広島と長崎、そして自分の暮らす街におられる20名以上の被爆者の話を直接聞いたり、アメリカでのプレゼンテーション(聴衆者向けの語り)のトレーニングを受けたりした後、1986年にアメリカ各地へ派遣されました。

私自身もこの時のNACの第一期生として1986年10月に渡米し、アラスカ・オレゴン・ネバダ・オハイオ・ニューヨークなどを回り、主に中学や高校で1年間にわたり約280回のプレゼンテーションを行わせていただき、1万2000以上人の人々と出会いをいただきました。人生の原点となる体験でした。

「アメリカ人、特に一定の年齢以上のアメリカ人は、原爆の爆発の映像を見たことがある人が大半です。しかし、NACのプレゼンテーションを見た聴衆は、そのキノコ雲の下で、壊滅的な破壊を受けたのは都市や建物や土地だけではなく、その中で生活していた人々であることを知ることになります。そして、その破壊の中で、信じられないような苦しみを経験した人間が多くいることを知ること、そういった人たちの、言葉では語り尽くせない経験についての証言を聞くことにより、原爆の真実とその恐怖についてより深い理解がもたらされるのです」(ドナルド・レイスロップさん)

NACは、1986年〜2011年までに計10回のボランティア募集を行い、57名のボランティアをアメリカ・カナダの各地へ派遣しました。NACボランティアたちは、アメリカ38州・首都ワシントンDC、カナダにて1万1845回以上のプレゼンテーションを行い、37万1219人以上に広島と長崎のストーリーを届けました。また、旧ソ連を含むその他11カ国でもプレゼンテーションが行われました。

2018年には、レイスロップご夫妻がNACを締めくくる旅として11回目の日本訪問をされ、東京・名古屋・広島・福岡・長崎・大阪にて、元NACメンバーやサポーターの皆様がお二人を迎えました。


レイスロップご夫妻と北浦葉子さんの果たされた平和への貢献は計り知れないものがあると感じています。そして、自然との共生といのちの尊厳という二つの視点を大切に生きるレイスロップ教授ご夫妻の暮らしの中に、たくさんの知恵があります。

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』でも、少しでもお二人のことをお伝えすることができたらと思いながら… 制作中です。

日々映画制作の大変な日々が続いています。
体力の限界を感じながらも、まだまだ時間がかかりそうですが…
スタッフの健康を第一に!
形となるよう全力を尽くします。


ドキュメンタリー映画『いのちの音色』
🍀公式HP https://musevoice.com/inochi/

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2023年05月26日

「真実を求める知恵が、平和をつくる大きな力になる」

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映画『いのちの音色』制作で
映像を見ている時間が長くなり
視力がどんどん落ちて
ぼやけて霞んで見えなくなり、
目の限界を感じながらの毎日。

テレビなどの映像はなるべく
見ないようにしていましたが、
先日のG7広島サミットで
広島の平和資料館を訪れた
ゼレンスキー大統領の言葉に
まばたきもできないほど
画面を凝視してしまった。

原爆投下後の広島の写真を見たゼレンスキー 大統領が、
ウクライナと重なって見えると語っていた。

それでも停戦ではなく
更なる武器供与が話し合われる中で
これからさらに多くの
ウクライナ市民や両国の兵士の命が
犠牲となっていくことを思う時…
いたたまれない思いになる。

先の戦争において
日本各地への無差別攻撃による空襲や
沖縄戦、そして広島・長崎…

被爆者や戦争体験者の方々の
言葉が思い起こされ
声なきいのちの叫びがリフレインし
体中が苦しくなる。

意図的であれ偶発的であれ
核兵器が使用される危険性が
これ程までに高まっている中で、
先制使用禁止にさえ至れず
核抑止論による安全保障神話を
いつまでも持ち続けながら
分断と憎悪を深め、
命と環境と経済を破壊し続け
更なる武器供与と軍拡に向かった先にあるものは…


絶望しそうになる時
いつも思い出すのは
アオギリの語り部と呼ばれた
今は亡き被爆者の
沼田鈴子さんの言葉。

「平和の原点は、相手の痛みのわかる心を持つ人間であること
そして、真実を求める知恵が、平和をつくる大きな力になる」


小さくて微力であっても
世界中の人々の幸せを
祈りながら、
残されたいのちの中で
自分にできることを
ただひたすら続けていこうと心に誓う。

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2023年05月20日

『いのちの音色』山形県の鶴岡第二中学校に育つ被爆アオギリ2世

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山形県の鶴岡第二中学校には
被爆アオギリ2世が
寒さに負けず元気に育っていました。

山形県・鶴岡での
2015年の上映後、
鶴岡市立鶴岡第二中学校合唱部の皆さんが
合唱してくださった「アオギリにたくして」

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素晴らしい歌声から
平和を愛する心が
伝わってきました♬

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お世話になった
鶴岡実行委員会の皆様、
合唱部の皆様、
今は亡き、山形映画センターの宮澤啓さんに
改めて心より感謝申し上げます。

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2023年05月19日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「山梨英和高校で元気に育つ被爆アオギリ2世」

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歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブ活動や
映画『アオギリにたくして』『かけはし』
そして、現在制作中の『いのちの音色』などでも
大変お世話になった「甲府YWCA」の皆様に
改めて心より深く感謝申し上げます。


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2010年8月に開催された
甲府YWCA第28回原爆絵画展にて
ライブさせていただいた際にお渡しした
被爆アオギリ2世が山梨英和高校に植樹され
元気に大きく育っていました。

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甲府YWCAの皆様の
平和を願う深い想いに
お会いするたび
勇気と希望をいただきます。

改めて心より深く感謝申し上げます。
またお会いできる日を楽しみにしています。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 23:59| 東京 ☔| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

🎬️ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中「世界の若者たちと共に考え、本音で語り合い、平和づくりをしていく場を!」

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立命館アジア太平洋大学の留学生がご参加くださり、
別府市国際交流事業として別府ブルーバード劇場にて
映画『アオギリにたくして』上映と
意見交流会が開催された時の映像を編集中です。

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世界の若者たちが
共に考え、本音で語り合い
平和づくりをしていく場が
広がっていくことを心から願っています。

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改めて素晴らしい企画をしてくださった
皆様に心より感謝申し上げます。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 17:56| 東京 ☔| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月18日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!気持ちを書き留めながら…


まだまだ制作中ではありますが
大切で素敵な、みんなの思いのいっぱいつまった
作品となる手応えを感じながら
ドキュメンタリー映画『いのちの音色』を編集中です。

皆さんに読んでいただくために
という余裕もないまま…
制作中のその時々に自分が受け止めた気持ちを
書き留めるために
ブログを更新しながらの日々です。

大変な日々が続きますが
笑顔を忘れず、心に平和を抱きながら
完成に向けて1日1日、
最後まであきらめずに
できるところまで
みんなで進んでいきたいと思います。

🍀ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!
 https://musevoice.com/inochi/
posted by ぷらっとハッピー日記 at 16:26| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中:「岩佐幹三さんの言葉」

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『いのちの音色』の撮影でもお世話になった
日本被団協の元代表委員で金沢大名誉教授の岩佐幹三さん(享年91才)
(2020年9月7日、膵臓がんのためご逝去されました)

2011年には大江健三郎さんらと発起人となり
「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」
を結成して代表理事を務め、
2016年には当時のオバマ米大統領の
広島訪問に立ち会われました。

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原爆が広島に投下された時、岩佐さんは16歳でした。
お父様はすでに病死され、原爆でお母様とたった一人の妹を失いました。

爆心地から1.2キロだった自宅の家の下敷きになって動くこともできず…原爆の火に焼かれるお母様を置き去りにしたことや、学徒動員で出たまま戻らない妹をいくら探し回っても見つけることができなかったこと、そして自分が軍国少年であったことなどへの様々な思いを抱えながら生きてこられた岩佐さん。

「いろんな考えを積み重ねながら生きてきました。
被爆体験を話せないことはないが
 淡々と話しているんですね

 親がくよくよしない子どもに
 育ててくれたと言ってきたんですけど…

 違うんだな… 」


岩佐さんの言葉に
心の奥底にある計り知れない
深い悲しみを感じます。


「被爆者という人間はいない。
 皆さんと同じ普通の人間が、
 被爆者という運命を背負わされたのです。

 核兵器というものは、
 人間に一生涯、原爆の被害というものを
 背負わさせるんだということをわかってほしい。

 皆さん方がいつヒバクシャ になるかわからないということを、
 そういう自分の問題として考えていただいて、
 核兵器廃絶の運動を高めていただきたい」

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被爆者運動をリードし
戦争も核兵器もない世界の実現に向けて
生涯尽くされた岩佐幹三さん。

「沼田鈴子さんも自らと戦い続けてきた。
 語れる人も… 語れない人も…
 自らと戦い続けてきたんです」

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石川県・金沢に呼んでいただき
岩佐さんと初めてお会いしたのは20代でした。
今振り返ると想像力が及ばず、受け止めきれていないことがいっぱいあった自分が思い返されます。

あれから40年近くたつ今になって
初めて感じる新たな気持ちと出会います。
きっと今だって、わかっていないことがたくさんあるのだろうと思いながら‥‥

戦争や被爆体験のない我々ではありますが
被爆者の方々の想いを
少しでも伝えていける作品をつくっていけるよう
全力を尽くしてまいりたいと思います。

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 🎬ドキュメンタリー映画『いのちの音色』
https://musevoice.com/inochi/

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ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「北海道の苫小牧市で元気に育つ被爆アオギリ2世」

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苫小牧市は、北海道内で唯一
非核平和に特化した条例として
「苫小牧市非核平和都市条例」を制定しています。

2002年、非核平和都市条例制定を記念して開催された平和祈念講演会では、アオギリの語り部と呼ばれた沼田鈴子さんの講演が行われました。またそれ以前にも、苫小牧の市民の方々が沼田さんの講演会を開催し、平和の輪が広がっていったそうです。

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▼被爆アオギリ2世 @苫小牧のサンガ―デン(図書館&植物園)
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苫小牧市戦後70年特別事業として開催された講演会では
ギタリストのしげ兄さんと共に、講演とライブをさせていただきました。

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北海道・苫小牧で出会った松本昌恵さんは
「知らないことも罪なんだよ」
とテレビ番組で沼田さんが語っていた言葉を聞いて
金槌で頭を殴られたような衝撃を受けたと言います。

戦争は過去のことと自分の中で蓋をし
こどもたちに何も伝えてこなかったことに気づき
その後、沼田さんと長年に渡る交流をされてきました。

沼田さんが送った松本さんへの手紙には、
「私は常に生き生きとした雑草として、気負わず、太陽に向かって根付いて生きようとしています。
あなたも可愛い雑草になってくださいね…」
と書かれていました。

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🎬『いのちの音色』公式HP

https://musevoice.com/





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2023年05月16日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!金森俊朗さんの言葉:「共感」とは、心に人を住まわせることである。その心に定員はない


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「共感」とは、
心に人を住まわせることである。
その心に定員はない。

教育界のみならず
医療や福祉など
日本だけでなく世界からも
注目を集めた「いのちの授業」
で知られる故金森俊朗さんの言葉です。

金森俊朗さんは、2020年3月に
73歳でご逝去されました。

映像を編集しながら…
金森さんの深い優しさが
画面からあふれてきます。

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金森先生が送ってくださった
大きく育った石川県金沢の
被爆アオギリ二世と金森先生のお写真を見ながら
がんばっています!
posted by ぷらっとハッピー日記 at 04:16| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする