2024年11月18日
㊗日本反核法律家協会創立30周年おめでとうございます!
㊗日本反核法律家協会 創立30周年おめでとうございます!
広島弁護士会館で開催された11/16記念イベントのトークリレーにギタリストの伊藤茂利と共に参加させていただきました。核兵器や戦争のない平和な世界をつくるために、さまざまな形で活動されている皆様のお話に大変感銘を受けました。
大久保賢一会長、内藤雅義副会長はじめ関係者の皆様に大変お世話になり心より深く感謝申し上げます。
初プロデュース映画「アオギリにたくして」を制作するにあたり、依頼した外部の映画スタッフがヒロシマ・ナガサキの実相を知らないことに強い不安を途中から感じ始めた私は、共にプロデューサーを務める伊藤茂利と共に、原爆症認定集団訴訟全国弁護団長で日本反核法律家協会前会長の当時ご存命だった池田眞規弁護士のところにご相談に伺わせていただきました。池田弁護士より現会長の大久保賢一弁護士と相談するようアドバイスいただき、大久保賢一先生に「アオギリにたくして制作委員会」にお名前を入れていただけることになりました。
思えば池田弁護士には、38年前にアメリカの学校や教会でヒロシマ・ナガサキを伝えるボランティア活動に参加した時からお世話になりました。日本被団協の伊藤直子さんと共に大久保賢一弁護士が歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブに始めてくださり、映画をつくり始めた頃には、いったい今度は何を始めるんだと周り中が呆れている中で、陰からずっと見守ってくださいました。配給会社の全国映画センター理事で映画製作もされてきた舟橋様をご紹介くださり、制作のアドバイザーとなっていただきました。制作に入る前からずっとご指導いただきご相談しながらの日々でした。ことある度に何度舟橋さんの携帯電話にお電話したことでしょう…。ご出演者の斉藤とも子さんをご紹介くださったのも大久保賢一先生でした。内藤雅義弁護士、佐々木猛也弁護士にもご挨拶に伺わせていただき、大変お世話になりました。初の映画づくりで幾多の困難を乗り越え、一つの映画が出来上がるまでの様々な日々が思い出されました。皆様のお力なしに映画が完成することも、そしてその後の上映活動を経ての今もありませんでした。本当に心より改めて心より深く感謝申し上げます。
ワールド・フレンドシップセンター理事長の立花ご夫妻と
いつも応援してくださっている柏原省治様もご来場くださり
井上博記さんが懇親会でのライブ機材の搬出入やアテンドをしてくださいました。
心より感謝申し上げます。
会場では、映画『アオギリにたくして』に母親役でご出演くださった
女優の斉藤とも子さんと久々に再会できて大変嬉しかったです。
皆様に大変お世話になり、本当にありがとうございました。
心より深く感謝申し上げます。
大久保賢一会長からのご感想が本日届きました。
シェアさせていただきます🙏
核兵器廃絶のために、今、私がしていること。これからしたいこと。
大久保賢一(日本反核法律家協会会長)
はじめに
「核兵器廃絶のために、今、私がしていること。これからしたいこと」は、日本反核法律家協会創立30年記念イベントでのリレートークのテーマです。私たち協会は1994年8月に、被爆者支援と核兵器廃絶を目的として設立されました。初代会長は松井康浩弁護士でした。その後、2011年の福島原発事故を受けて「原発廃止」も目的としました。創立以来、国内外の反核平和運動の人たちと交流してきました。特に、この8年間は「朝鮮半島の非核化」をテーマに意見交換会を開催してきました。今年もそのテーマでとも思いましたが、来年被爆80年を迎えるので、核兵器廃絶のために運動している様々な人にリレートークをしてもらうことにしたのです。核兵器廃絶の運動は被団協をはじめ原水協などの伝統的な運動体もありますが、むしろ、それぞれの想いで活動している人に話をしてもらおうと試みたのです。持ち時間は10分ということにしました。NHKの「時論・公論」や「視点・論点」などの例にならったのです。
多彩なスピーカー
発言者は次の13名でした(予定していた平岡敬元広島市長は体調が悪くて登壇できませんでした)。最年長は87歳の英語で被爆体験を語る小倉桂子さん。最も若いのは盈進中学高校のヒューマンライツ部の生徒たち。女優の斉藤とも子さん、詩人のアーサー・ナードさん、歌手であり映画プロデューサーの中村里美さん。元外交官の小溝泰義さん、韓国の弁護士崔鳳泰さん、反核医師の会の原和人さん。カクワカ・ヒロシマの田中美穂さん、第5福竜丸展示館学芸員の市田真理さん、ANTヒロシマの渡部朋子さん、核廃絶日本キャンペーンの浅野英男さん、非核の政府を求める会富山の渡邊眞一さんです。
皆さんのスピーチはそれぞれの体験に基づく反核の想いを込めた素晴らしいものでした。普段は口うるさい弁護士たちも何人か参加していましたが、その彼らが「話を聞いていて泣きそうになった」、「涙がにじんできた」、「泣いてしまった」などと言うのです。私もその一人でした。参加していたNHK関係者からは「皆様の素晴らしいお話をうかがい実りある時間でした」、「多様な方々、とりわけ若い世代の反核の取り組みが広がっていることが喜びとともに学びとなりました」などという感想が寄せられています。
寄せられたメッセージとご挨拶
ポーランドやカザフスタンの反核法律家、被団協、青法協、ノーモアヒバクシャ記憶遺産を継承する会、原水禁などからのメッセージが寄せられました。被団協の田中熙巳代表委員からはビデオメッセージを寄せてもらい、広島の被団協関係者、参議院議員で非核の政府を求める会常任世話人のの井上哲士さん、ICANの川崎哲さんからはリアルでのご挨拶をいただきました。田中熙巳さんは「発言者の中に、被団協のメンバーがいない」と言っていましたが、主催者としては「被団協の活動を継承する決意を持っている人たちを選択した」ということだとご理解いただければと思っています。このイベントは、被団協のノーベル平和賞受賞よりも前に企画したものでしたが、受賞によって「錦上花を添える」ことになったと思っています。ノーベル賞受賞団体のICANおよび被団協の双方からご挨拶をいただけたことは本当に光栄でした。
主催者の想い
私は主催者として次のような挨拶をしました。
今年は私たち協会が発足して30年になりますが、今年ほど、うれしいことがあった年はありません。まずは、被団協のノーベル平和賞受賞です。被爆者支援と核兵器廃絶をめざす私たちも被団協に伴走してきました。被団協の平和賞受賞はまさに「同志」の受賞として心からうれしいことでした。
また、NHKの朝ドラ「虎に翼」では「原爆裁判」が丁寧に取り上げられました。松井康浩初代会長が残してくれた裁判資料が大いに役に立ったことをうれしく思っています。
これらのことは私たちに大きな励ましと勇気を与えてくれています。けれども、世界にはまだ核兵器は存在していますし、被爆者を含む戦争被害者の救済も不十分です。
来年、被爆80年を迎えます。ノーベル委員会は「今日、核兵器使用に対するこのタブーが圧力にさらされている」としています。核兵器使用の危険性が高まっていると警告しているのです。また、「被爆者はわれわれの前からいなくなる」ともしています。私たちは核兵器廃絶を「自分事」として実現しなければならないのです。
今日は、様々な世代の様々なポジションでたたかっている方たちにスピーチをお願いしています。限られた時間ですが、ぜひ、それぞれの想いを語っていただいて、一刻も早く「核兵器のない世界」を実現したいと思っています。
私たち日本反核法律家協会も「原爆裁判」を提起した先輩たちに思いを馳せながら、引き続き市民社会の一員としての役割を果たす所存でいます。
むすび
来年被爆80年です。まだ、世界には約12200発の核兵器があります。「核戦争は戦ってはならない」と言われていますが、核兵器に依存しての国家の安全をいう勢力が政治権力を握っています。彼らは核兵器を「平和の道具」だというのです(核抑止論)。核兵器という「悪魔の兵器」に命と安全託すという「最悪の集団的誤謬」からの脱出が求められているのです。私たちの手には、既に、核兵器禁止条約という国際法の枠組みと日本国憲法という「核の時代」の非軍事平和規範があります。それらは最大限活用し、核兵器も戦争もない世界を実現しなければならないのです。そのための主体的力は、間違いなく、市民社会の中で育っています。「市民社会は歴史の竈である」(マルクス)という言葉を実感することのできるリレートークでした。ご協力、ご尽力いただいた皆さん。本当にありがとうございました。(2024年11月18日記)
2024年10月14日
ライブ・かけはし・アオギリ上映情報
2024年10月13日
被爆者と共に生きた伊藤直子さんと池田眞規先生を偲びながら…
被団協のノーベル平和賞受賞に
これまでお世話になった方々のことが思い出され
数日たった後も ふと涙があふれます。
30年以上にも渡り大変お世話になり、被爆者と共に生きた伊藤直子さん(日本被団協被爆者中央相談所元相談員/日本被団協元事務局員)が2016年11月3日に、その10日後に日本反核法律家協会前会長・原爆症認定集団訴訟全国弁護団長をつとめられた池田眞規先生が亡くなりました。
▲1985年、池田眞規先生と被爆者の方のご自宅にて
▲伊藤直子さんと被爆者の西本多美子さんと共に。ライブと上映の後、石川県金沢に植樹された被爆アオギリ2世を訪ねて
お二人は被爆者ではありません。
けれど、お二人がいなければ
私が被爆者の方々と深く繋がることはありませんでした。
もうすぐ命日が来るので
写真をオフィスに飾ってご報告しようと
ブログを読み返していると、あれから8年の歳月が流れていました。
伊藤直子さん、池田眞規先生からいただいた たくさんの想いを胸に…
https://nakamurasatomi.seesaa.net/article/444455947.html
直子さんと池田先生が亡くなってすぐ
共に映画や音楽活動をしている弊社の伊藤が体調を崩し
2ヶ月後に緊急入院となりました。
その後の慌ただしい日々の中で
何もご恩返しできなかった自分の至らなさを思い
また涙が流れます。お二人への深い感謝とともに…
2011から始まった映画製作の現場は
常識をはるかに超える、生きるか死ぬかの日々でもありました。
さらに完成後も…この8年は、一歩進んでは二歩下がり
前に進もうとすればするほど後ろに下がりながら
人生の中で最も辛く厳しい時でもありました。
現実社会を生きれば生きるほど その中で目にする人間の実相に、「人間が生きている限り戦争をなくすことは出来ないだろう」などと思いそうになってしまう自分の気持ちとの闘い。人間不信、絶望感、トラウマを乗り越えて、ギリギリの中で自らの平和への想いを保ち、ようやく立ち上がるまでの道のり。どん底にあった時に救いとなったのは、魂に刻まれた被爆者の方々の言葉や生き様を通して示してくださった平和を愛する皆さん姿でした。そして今、この苦しみの中からしかきっと見えてこなかったであろう社会、人間、人生、命、自らについてを経験できたことにも深く感謝しています。
世界終末時計は、2年連続過去最短で残り90秒。
ウクライナや中東の戦闘に核兵器が影を落とし
核兵器を使用する可能性が高まる中で
この度のノーベル平和賞の意味を想いながら…
ただ世の中を憂うことなく
たとえ小さくとも常に
自分にできることは何かを考えながら
お世話になった被爆者の方々のメッセージを
これからも伝え続けていきます。
2024年10月11日
祝!ノーベル平和賞に日本被団協
ちょうどドキュメンタリー映画『いのちの音色』の制作をしていた時
しげ兄さんが速報を聞いて、編集室に飛び込んできました。
「日本被団協がノーベル平和賞受賞したよ!」
体中が急に熱くなって、涙があふれました。
伊藤直子さん!!岩佐幹三先生!!
天国から聞いてますか?!見てますか?!
▲2015年 石川県金沢にて:アオギリにたくして上映と共に中村里美&伊藤茂利「いのちの音色」ライブでご一緒した時がお二人との最後の時間となってしまいました。
何度も何度もノミネートされながら
とうとう受賞!!
おめでとうございます!!
本当におめでとうございます。
嬉しいです。
本当に嬉しい!!
どんな時もあきらめることなく
平和をつくりだすために
核兵器廃絶を訴えながら
地道な活動されてきた皆様の姿から
どれほどたくさんのことを学ばせていただいたことでしょう。
たとえ世の中がどうあろうと
絶望することなく生きてこれたのは
被爆者の皆様と被爆者運動を支える皆様の存在があったからです。
核兵器の存在に象徴される物事の考え方を変えていかない限り
本当の人間らしい心豊かな社会をつくることは不可能です。
憎しみと報復の連鎖が広がる世界の中で
生き地獄を体験されたヒロシマ・ナガサキの被爆者の方々は
「自分と同じ苦しみを世界中の誰にもさせてはならない」と
そのために二度と思い出したくない体験を語り継いでくださいました。
すでにお亡くなりになっている
お世話になった方々のことが思い出され
涙が止まりませんでした。
原爆投下後、一番大変だってであろう時を生き延び
被爆者運動が始まってから今日までの長い道のりを
ずっと支え続けたたくさんの方々がおられたことと思います。
まだ事務所もあったかなかったかの頃から 事務局員として被爆者運動を支え、見守り、作り出してこられた故伊藤直子さんはじめ お世話になった被爆者の皆様、関係者の方々の喜ぶ顔が目に浮かび、涙があふれました。心より、本当におめでとうございます!!
12年前の2012年、初プロデュース映画『アオギリにたくして』制作の真っ只中にいた頃、生きるか死ぬかを考えるほど大変だった時に 今は亡き伊藤直子さんから頂いた応援メッセージを改めて読み返しながら、我々ににできる平和の種まきを続けていこうと 心に誓います。
伊藤直子(被爆者中央相談所元相談員/日本被団協元事務局員)
「アオギリにたくして」への期待と被爆者
広島・長崎に投下された原子爆弾に被爆して被爆者健康手帳を所持する被爆者は、2012年3月末210,830人となっています。この数字は被爆者健康手帳所持者が一番多かった32年前の1980年の372,264人から16万人を超える被爆者が亡くなられたことを示しています。平均年齢が77.44歳となっています。
近年被爆者の高齢化が叫ばれていますが、実体験をした被爆者が年々加速的に亡くなっていかれているのが現実です。
被爆者の一番少ない秋田県の被爆者健康手帳所持者は38人です。病気のため体験を語れる被爆者が本当に少なくなっています。また、高齢化に伴って認知症で体験を語れなくなってもいます。これは全国的に共通していることです。それだけに生存する被爆者の被爆体験を継承することは、急ぐ必要があります。継承のかたちは様々なものがあると思います。
中村里美さんの企画・プロデュースによる「アオギリにたくして」は、中村さんが被爆者沼田鈴子さんの被爆体験と被爆者としての戦後66年の人生を「継承」して、沼田さんの核兵器廃絶の願いを世界に発信しようとするものです。1986年にアメリカで広島・長崎を伝えるネバーアゲインキャンペーンの第1期生となった中村さんは、出発前の準備の研修会で沼田さんと知り合ったということですが、多分彼女にとって初めての「被爆者」だったと思います。以来沼田さんがお亡くなりになられる直前まで親交を重ねられていました。
最近強く思うことですが、被爆者の体験は確かに深刻です。「かわいそうに」と同情しがちですが、深刻な体験を持つ被爆者たちの多くは元気だということです。それは病気をしたり、不安を抱きながらも67年生きてきたこと。自らの被爆体験を語ることで、小中学生などから感謝され、体験を語ることが生きがいとなっているからだと思います。悲しいこと、悔しいこと、苦しいことなどたくさんある中でも、被爆体験を語ることを通して、それが世界の平和につながっていること、目の前で子供たちが目を輝かせて聞いてくれることが喜びになっているのです。長く生きて、体験を語らなくてはとの思いが強くなっているようです。沼田さんもきっとそんな思いだったのではないでしょうか。沼田さんが原爆に抗うようになった姿は、たくさん被爆者に共通しています。被爆者の人間としての強さも見えてくると思います。「アオギリにたくして」が描く被爆者の戦後67年の人生を通して、核兵器廃絶への世論が、国際的なものになることを期待します。
伊藤直子(2012.12.25)
しげ兄さんが速報を聞いて、編集室に飛び込んできました。
「日本被団協がノーベル平和賞受賞したよ!」
体中が急に熱くなって、涙があふれました。
伊藤直子さん!!岩佐幹三先生!!
天国から聞いてますか?!見てますか?!
▲2015年 石川県金沢にて:アオギリにたくして上映と共に中村里美&伊藤茂利「いのちの音色」ライブでご一緒した時がお二人との最後の時間となってしまいました。
何度も何度もノミネートされながら
とうとう受賞!!
おめでとうございます!!
本当におめでとうございます。
嬉しいです。
本当に嬉しい!!
どんな時もあきらめることなく
平和をつくりだすために
核兵器廃絶を訴えながら
地道な活動されてきた皆様の姿から
どれほどたくさんのことを学ばせていただいたことでしょう。
たとえ世の中がどうあろうと
絶望することなく生きてこれたのは
被爆者の皆様と被爆者運動を支える皆様の存在があったからです。
核兵器の存在に象徴される物事の考え方を変えていかない限り
本当の人間らしい心豊かな社会をつくることは不可能です。
憎しみと報復の連鎖が広がる世界の中で
生き地獄を体験されたヒロシマ・ナガサキの被爆者の方々は
「自分と同じ苦しみを世界中の誰にもさせてはならない」と
そのために二度と思い出したくない体験を語り継いでくださいました。
すでにお亡くなりになっている
お世話になった方々のことが思い出され
涙が止まりませんでした。
原爆投下後、一番大変だってであろう時を生き延び
被爆者運動が始まってから今日までの長い道のりを
ずっと支え続けたたくさんの方々がおられたことと思います。
まだ事務所もあったかなかったかの頃から 事務局員として被爆者運動を支え、見守り、作り出してこられた故伊藤直子さんはじめ お世話になった被爆者の皆様、関係者の方々の喜ぶ顔が目に浮かび、涙があふれました。心より、本当におめでとうございます!!
12年前の2012年、初プロデュース映画『アオギリにたくして』制作の真っ只中にいた頃、生きるか死ぬかを考えるほど大変だった時に 今は亡き伊藤直子さんから頂いた応援メッセージを改めて読み返しながら、我々ににできる平和の種まきを続けていこうと 心に誓います。
伊藤直子(被爆者中央相談所元相談員/日本被団協元事務局員)
「アオギリにたくして」への期待と被爆者
広島・長崎に投下された原子爆弾に被爆して被爆者健康手帳を所持する被爆者は、2012年3月末210,830人となっています。この数字は被爆者健康手帳所持者が一番多かった32年前の1980年の372,264人から16万人を超える被爆者が亡くなられたことを示しています。平均年齢が77.44歳となっています。
近年被爆者の高齢化が叫ばれていますが、実体験をした被爆者が年々加速的に亡くなっていかれているのが現実です。
被爆者の一番少ない秋田県の被爆者健康手帳所持者は38人です。病気のため体験を語れる被爆者が本当に少なくなっています。また、高齢化に伴って認知症で体験を語れなくなってもいます。これは全国的に共通していることです。それだけに生存する被爆者の被爆体験を継承することは、急ぐ必要があります。継承のかたちは様々なものがあると思います。
中村里美さんの企画・プロデュースによる「アオギリにたくして」は、中村さんが被爆者沼田鈴子さんの被爆体験と被爆者としての戦後66年の人生を「継承」して、沼田さんの核兵器廃絶の願いを世界に発信しようとするものです。1986年にアメリカで広島・長崎を伝えるネバーアゲインキャンペーンの第1期生となった中村さんは、出発前の準備の研修会で沼田さんと知り合ったということですが、多分彼女にとって初めての「被爆者」だったと思います。以来沼田さんがお亡くなりになられる直前まで親交を重ねられていました。
最近強く思うことですが、被爆者の体験は確かに深刻です。「かわいそうに」と同情しがちですが、深刻な体験を持つ被爆者たちの多くは元気だということです。それは病気をしたり、不安を抱きながらも67年生きてきたこと。自らの被爆体験を語ることで、小中学生などから感謝され、体験を語ることが生きがいとなっているからだと思います。悲しいこと、悔しいこと、苦しいことなどたくさんある中でも、被爆体験を語ることを通して、それが世界の平和につながっていること、目の前で子供たちが目を輝かせて聞いてくれることが喜びになっているのです。長く生きて、体験を語らなくてはとの思いが強くなっているようです。沼田さんもきっとそんな思いだったのではないでしょうか。沼田さんが原爆に抗うようになった姿は、たくさん被爆者に共通しています。被爆者の人間としての強さも見えてくると思います。「アオギリにたくして」が描く被爆者の戦後67年の人生を通して、核兵器廃絶への世論が、国際的なものになることを期待します。
伊藤直子(2012.12.25)
2024年10月09日
一般社団法人 全国映画センター様のますますのご発展をお祈り致します。
映画づくりでは大変お世話になり
日本全国上映の配給協力をしていただいている
全国映画センター様が新たな出発に向けて
50周年記念誌を発行されました。
▲巻頭特集:一般社団法人 全国映画センター代表理事の竹内守氏と
松竹撮影所 代表取締役会長で松竹株式会社 顧問の大角正氏の対談より
映画『アオギリにたくして』
企画・製作・プロデューサーとして
中村里美・伊藤茂利の連名で
冊子へのメッセージをお送りさせていただきました。
2023年5月、映画センターの全国組織は
それまでの任意団体を発展的に解消し
「一般社団法人全国映画センター」を結成されました。
新型コロナ禍での危機を乗り越え
これからも映画を全国津々浦々に届ける
映画センター運動を続けていくという
意気込みに満ちた想いが冊子から伝わってきます。
自主上映の場づくりを通して 地域に文化力を生み出されてきた
皆様の尊い活動がますます発展していくことを心よりお祈り致します。
これまで大変お世話になり本当にありがとうございました。
これからも末長く何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年10月03日
映画「アオギリにたくして」上映&製作者ライブ(主催:おかえり喫茶/後援:鑓水小学校学校運営協議会)
東京・八王子「おかえり喫茶」主催(後援:鑓水小学校学校運営協議会)による映画『アオギリにたくして』上映会&製作者ライブが「トミンハイム鑓水コミュニティーサロン」にて11月10日に開催されます。
映画「アオギリにたくして」公式サイト
https://aogiri-movie.net
上映後の被爆者の上田紘治さんがご挨拶のあと、中村里美&伊藤茂利による歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」ライブが開催されます。皆様よろしくお願い申し上げます。
日時:2024年11月10日(日)13:00開場
13:30〜映画「アオギリにたくして」
上映後、被爆者の上田紘治さんご挨拶
15:30〜製作者ライブ♪中村里美&伊藤茂利
会場:トミンハイム鑓水コミュニティーサロン(鑓水2ー82 )
料金:1000円/親子でも1000円(申し込み不要)
主催:おかえり喫茶
お問合せ:090-4526-2629(大久保)090-6197-5354(上田)
2024年09月24日
アオギリ上映が麻生市民館にて開催されました(主催:チエネット)
お世話になっている木村巴画伯がお声がけくださり
チエネット様の主催による映画『アオギリにたくして』上映会が麻生市民館にて開催されました。
ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。
先日の朝日新聞神奈川版にも記事が掲載され
16歳の高校生も来てくださり大変嬉しかったです。
人数に限りがあり、ご希望いただいた皆様に見ていただくことができませんでしたが
今後も上映会を継続して参りますので、ご都合良い時あれば是非ご参加ください。
このブログやミューズの里のSNSなどで発信して参りますので
今後ともよろしくお願い申し上げます。
映画「アオギリにたくして」公式サイト
https://aogiri-movie.net
皆様からの上映企画を募集中!
お気軽にご相談ください。
2024年09月20日
若者に届けたい映画「アオギリにたくして」
パソコンのバージョンが低すぎて、すでに更新できないアプリもあり、LINEなどSNSが機能しないためバージョンアップしようとしていたら、別のところに保存したパソコン内のデーターも一緒に消えてしまい…しばらくショックで呆然としていました。 やっと気を取り戻して、コツコツと残っているデーターの整理を始めています。やるべきことも山積みの中、バージョンアップは諦めて、不便だけどしばらくこのままで今できることを続けます。
今朝からデーターを整理していると
コロナ禍の2020年9月の福島県の高校生の感想文が目にとまりました。
読み返して皆さんの心に触れながら… 改めて感じることがたくさんありました。
3.11東日本大震災が起きた時には小学1年生だった子どもたちが高校生になった時、
学校で映画『アオギリにたくして』が上映されました。
「あれから9年が過ぎても、この映画をきっかけに日常の大切さや差別の問題など、我が身に引きつけてさまざまな思いを抱いてくれたことは思いがけない発見でした」とご連絡くださった当時の先生の言葉と高校生の感想を読み返しながら、アオギリに託された想いを伝え続けていくことの大切さをひしひしと感じています。
どうやったら若い人たちに映画『アオギリにたくして』を届けることができるのでしょうか。
いろいろ模索しながらではありますが、これからの未来をつくる若者たちにも、もっともっと観ていただけるように努力していきたいと思います。
当時のブログでもご紹介させていただきましたが
改めてシェアさせていただきます。
福島県の高校生の感想より
私はこの作品を見て、「人間はいつの時代も変わらないな」と思いました。田中節子さんが片足を失い、「幸せな人を見ると腹が立つ」といっていた場面が頭によく残っています。私も嫌なことがあったとき、楽しそうな人を見ると腹が立ちます。でも、そんな状況から抜け出し、戦争の話を若者にし続けた田中さんはすごいなと思いました。人は苦しんだ分だけ強くなれるということがよく伝わる作品でした。私も誰かに何かを伝えられる人になりたいです。これからももっと戦争の事について詳しく調べていきたいです。
被爆した人が外から嫌がられる気持ちがよくわかりました。私は震災の後、東京に4年間ほど親の事情で転校しました。震災から3年が経って転校して来たのに、小学校のクラスの自己紹介で、クラスメイトから「原発のやつだ」とか「福島からこっちに逃げてきたのかよ」と言われました。まだ小4だったのでそう言われるのもわかるけど、そこで私は福島の人は他の人からこう思われているならどこにも行けないじゃんってずっと思ってました。<中略> 心に負った傷は一緒だと思いました。
僕は、戦争のことを何も知らなかったんだなと思わせられる内容でした。見る前は原爆ドームに行くだけで、こんなこと(事前学習)が必要なのかなと思っていました。しかし原爆という災害をストーリーの形で広く深く知ることができました。
今回この映画をみて、改めて原爆のことについて考えました。日本人である以上、原爆のことをしっかりと知り、また同じことが繰り返されないよう生きていくべきだと思いました。映画を見て何度も涙が溢れそうになりました。今思い出しても涙が出てしまいます。私たちは今、とても幸せに暮らしています。でもこの映画のような幸せは失われるかもしれません。絶対に幸せが続くという保証はどこにもないからです。<中略>原爆で命を落としてしまった方々の為にも、今を生きている私たちが、悲劇を繰り返すことのないように生きていくべきだと思いました。
今回映画を見て、改めて戦争の傷は重く、深く、そして一生消えないものだとわかりました。この映画は、私たちだけにとどまらず、こどもたちや大人にも見てもらい、原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さなどを知っていくことで戦争を忘れないようにしていくことができると思います。とても感動する映画でした。
「ピカがピカを差別するな」という言葉が心に残りました。被害にあった人が、苦しみを知っているのにもかかわらず、同じく苦しんだ人を傷つける場面を見て、人間はどうしてそんなひどいことができるんだろうと思いました。原爆も人間が作って人間同士が殺しあって残酷だと思いました。<中略>どこか私には関係ないと思っているところがあります。でも、戦争のない日本に、この時代に生まれて、日常を平和に過ごせることのありがたさを忘れずにいること、二度と戦争が起こらないように次の世代に語り継いでいくことが大切だと思いました。
この映画を見て、語り部さん達がどのような覚悟を持って話しているのかを考えることもできました。修学旅行先でもしっかりと今回の映画で学んだことを活かしていきたいと思いました。
この映画を見て私は2つのことを思いました。1つは家族の大切さです。いつも当たり前にいると思っていても、いついなくなるかわからないし、もっと大切にしようと思いました。2つ目は恐怖です。戦争はどんなものなのか、何となくはわかっていたけれど、こんなにリアルに描かれた作品を初めて見ました。戦争前と戦争後では、生活も大きく変わってしまうと思いました。突然空から爆弾が落ちてきて、たくさんの人に身体的な傷、精神的な傷を負わせる戦争はもう二度とあってはいけないと思いました。
2024年09月17日
ジョージアをゆくアオギリ缶バッチ♪
2024年09月11日
春日部教会にて映画『アオギリにたくして』が上映されました♪
9月8日、春日部教会にて、映画『アオギリにたくして』が上映されました。
大変お世話になっている木村巴画伯が理事をされている創展で
ご一緒に活動されている出口仍康様が
この度の上映会を開催してくださいました。
本日、木村画伯が出口様が送ってくださった
感想文をオフィスに届けてくださいました。
その一部をご紹介させていただきます。
「87才、その時代にいました。心の痛さと感動を受けました」
「原爆被爆者の苦悩がわかり、世界に広めてピカの恐ろしさを分かってもらいたい!」
「平和が一番です。戦争に反対します!」
「この様な映画を積極的に見ようと集まるような人達以外の多くの人に見てほしい!」
「原爆の恐ろしさ、多くの命を奪い、後遺症に苦しむ人々のことを心に刻みました」
「昭和ひとけたの人々の思いを深く深く、感動しました」
「涙が出るほど感激しました!」「平和の大切さが良く伝わりました」
「戦争は絶対ダメです!」「Peace Forever」
「家族のありようも含めて考えさせられました。生きる(生きている)だけで百点!それを伝えたいですね」
春日部教会の皆様、大変お世話になり本当にありがとうございました。
被爆アオギリに託された想いを伝えてくださった木村巴画伯と出口様に心より深く感謝申し上げます。
2024年09月09日
「NHK視点・論点」大久保賢一弁護士「現代に生きる原爆裁判」
9/10早朝、「NHK視点・論点」にて
映画「アオギリにたくして」の映画づくりでも
大変お世話になった大久保賢一弁護士が
「現代に生きる原爆裁判」というテーマで
「原爆裁判」の意義と私たちへの宿題についてお話しされます。
今日の夜中の12時からかと思っていたら
お昼の12時からだった様で・・・(><)
でも!再放送が、10日の早朝4時5分から14分の総合であるようです!!
明日は早起きしなくちゃ。
⏬「NHK視点・論点」の見逃し配信からも視聴できます。
https://www.nhk.jp/p/ts/Y5P47Z7YVW/plus/
そして、「ミューズの里TV」でも以前
大久保賢一弁護士にご出演いただきました。
アメリカと日本のかけはしとして活躍された
ジャーナリストの故北岡和義さんと
コロナ禍ににZoom対談してくださった時の映像も
下記にご紹介させていただきます。
しげ兄さんと共に大久保賢一事務所に
お話を伺いに行ったときの映像も
下記にご紹介させていただきました。
Seeds of Peace!
平和の種を世界へ〜♪
2024年09月05日
映画「アオギリにたくして」自主上映企画募集中〜♪
広島平和記念公園の被爆アオギリの木の下で
修学旅行生や世界の人々に被爆体験を伝え続け
アオギリの語り部と呼ばれた故沼田鈴子さんの
前半生をモデルに企画・製作した映画『アオギリにたくして』
アオギリにたくして公式サイト
https://aogiri-movie.net
2013年に劇場公開し
その後も地道な自主上映活動を続けて参りました。
公開から11年と言う月日が流れましたが
今こそより一層この映画を一人でも多くの方に
観てていただきたいと感じています。
一つ一つの上映会が平和の種まきとなっていくようにと願いながら
心を込めて上映会のサポートをさせていただきます。
お気軽にご相談ください
お問い合わせ先♪ミューズの里
E-mail: info@musevoice.com
また、現在制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」では
沼田鈴子さんが亡くなる4ヶ月前の映像メッセージと共に、日本全国に広がる被爆アオギリ2世・3世の植樹と平和の種をまく人々を描いています。
コロナやスタッフの病気などでスケジュールが遅れておりますが完成に向けて全力を尽くします。
引き続き皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年09月02日
華厳院にてアオギリ上映&製作者ライブ♪ご感想・YouTube
東京・町田の 華厳院本堂にて、広島平和記念公園の被爆アオギリの木の下で被爆体験を語りづつけアオギリの語り部と呼ばれた被爆者の故沼田鈴子さんの前半生をモデルに製作した映画『アオギリにたくして』が上映されました。上映後には、製作者ミニライブに出演させていただき皆さまに大変お世話になりました。ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。
そして、なんとも嬉しいお知らせが〜!
副ご住職の矢田様が、これから行われる境内の改修工事が終わった後、被爆アオギリ2世を植樹してくださることになりことになりました。本当にありがとうございます。
華厳院の矢田弘雅副ご住職様、主催してくださった「平和を望む会」代表の木村巴画伯・番井幸子様はじめ、スタッフ・関係者の皆様に大変お世話になり、本当にありがとうございました。
🍀映画『アオギリにたくして』公式サイト
https://aogiri-movie.net
当日の様子の一部が下記YouTubeチャンネル「ミューズの里TV」にアップされました♪
〜感想文の一部をご紹介〜
・戦争の悲惨さを表面的にとらえるものとは違い、人の心の奥深くに突きささるものでした。世界の人全員が、特に世界のリーダーに見てもらいたい。
・被爆者の方々が語り部になるまでに多くの出来事があり、悩み、苦しい思いをされていたのがよく伝わってきました。「アオギリ」の木のことは、初めて聞いた気がします。心に残りました。ライブもあり贅沢な時間となりました。
・「えっ!華厳院で?」と案内をいただいた時はびっくりしました。しかし、み仏様の前で観るのにぴったりの映画でした。命について、人間について…。すばらしい映画でした。この映画に出会えたことは、これからの私の生き方、考え方にも重要な出来事でした。私も心の底から平和を望みます。
・戦争のむごさ、平和の大切さを改めて感じています。夏の暑さを忘れるひとときでした。
・戦後生まれの私は、戦争は二度とあってはならないとなんとなく思っておりましたがl、今日「アオギリにたくして」を見る機会により、一層強く戦争はあってはならないと感じました。生歌とギター演奏、とても素晴らしかったです。
・考えさせられました。とても良かったです。
・私の学生時代のことを、広島県の山奥にいた頃のことを思い出し、考えました。戦争のない世界になったなら…と、子どもの頃に思った事を改めて考えました。戦うよりも話し合いでと思いますが、今もなかなかそうはいきません。せめて関心だけは失わないようにと思います。平和な世の中を、世界を、望むことだけは失わないようにしたいと思います。
・この映画を作って上映してくださりありがとうございます。アオギリのことを知る事ができてよかったです。沼田鈴子さんへ、そして辛くても生きぬいた人々へ、敬意の気持ちでいっぱいです。
・重みのある 説得のある 想像以上でした。
・以前拝見した時とはまた違った感動を覚えました。物語というのは、それを受けとった者の日常や思いの中で 又育ち 立ち上がってくるのかもしれませんね。特にこれは史実にもとづいているので、なおさらです。
・原爆の被爆の細部について、あまりにも知らないことを思い知らされました。こういう人はたくさんいると思います。各所で上映することは大変意味があることと思いました。
・世界のどこであっても戦争はいけません。8月6日の原爆がもたらした負の遺産は、全く癒されていない。到底計り知れないほどの辛さ、身体的にも精神的にも苦労を背負って生きていらしたんだと思います。広島や長崎や沖縄の方々の苦しみを、こういう映画を通してもっと多くの人が知らなくてはならないと強く思いました。いつも何もできないもどかしさを感じながら、せめて皆様の平和の願いのもとに作られた映画を見せていただき考えたいと思います。ありがとうございました。
・広島で学生時代を過ごし、原爆について考えさせられましたが、また今日、戦後80年近くが過ぎ、今の子どもたちはそのような戦争や広島も知らないと言います。このことを伝えていくことは大切なことだと思います。
・戦後79年の夏に、平和を改めて考える映画に出合わせてくれてありがとうございました。広島に綴られた無数の物語は、本当にたくさんあったでしょう。そのことをすっかり忘れていた私に気づいた一日でした。実は私の勤めている中学校にも被爆アオギリがあります。私が勤める前に広島への修学旅行に行っていた経緯があり、そのとき植えられたものだと思いますが、もう雨風でそのメッセージを書いてあった看板もなくなってしまいました。来年、戦後80年の前に看板を復活させ、勤務している中学校の生徒にも伝えていかなくてはと思います。
・2024の今も戦争があることが悲しい限りです。1日も早く戦争が終わることを望んでいます。
・平和は大事ですが、地球の誕生から人々は戦い続けています。なぜなくならないのでしょうか。今も世界のあちこちで戦争で苦しんでいる人が多くいます。このような活動を続けていき、多くの人々が戦争を無くす努力をしなければなりません。
・戦争のない世界を願いたいと、新たな気持ちになりました。
・東日本大震災の後に、広島からおくられた植物の映像(ニュースで)見たことがあります。そのいわれはまったく知らず、今回はじめて知りました。あの原爆の下で生き残った人々も、一人一人が形は違っても、体験、おもいをなさっていたのだなと思います。「あおぎりのように生きる」という言葉が、節子さんの決意が未来へ続いていると思います。
・日本が世界の平和のために大きな役割を果たしていってほしいと思います。
・戦争の愚かさ、原子爆弾の恐ろしさを改めて知らされました。アオギリの芽に生きることの大切さを気づかされた主人公の強さに心から感動を受けました。平和を心より祈ります。
・是非、全国のひとりでも多くの方に見てもらいたい。
・知人に誘われて先入観なしで伺いました。声だかに反戦をうたうのではなく、静かに戦争の悲しさを伝えてくれるとてもいい映画でした。ライブもとても美しい声で癒されました。手話を一緒にすることで仲間の意識が出て楽しかったです。
・本当に 世界の平和を願いたいと思います。
・素晴らしい企画を催していただき、ありがとうございました。止むことのない戦争の報道を見るたび、心がふさぎ、何もできずに ただ日常を過ごす自分に無力感を覚える日々ですが、今回見せていただいた映画をさらに広めていくような取り組みが、きっと大切な種を、大きな平和の木を育ててくれることになるのだろうと強く思いました。私自身も微力ながら、平和の大切さを伝える取り組みをしていきたいと思います。
・私も出来るかぎり、平和の種をまいていきます。
皆様に大変お世話になり本当にありがとうございました。
ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。
2024年08月20日
キッズ・ゲルニカ in こだいら「アオギリ」に感動!
ご自宅の庭に育つ
被爆アオギリ3世の種を採取し
4世を育てているみさ姉さんが
小平での映画「アオギリにたくして」上映会を訪れ
当日のお写真を送ってくださいました。
心より感謝いたします。
第6回「平和と未来のひろば・小平」(後援:小平市・小平市教育委員会)では、平和を考える様々な催しが連日行われ、その中で映画「アオギリにたくして」も上映されました。
こどもたちが
キッズ・ゲルニカに挑戦♪
テーマは「アオギリ」
素敵な絵が完成していました。
感動です〜!!
非核平和都市宣言をしている
小平市には被爆アオギリ2世が
植樹され大きく育っています。
なんと!アオギリ応援Tシャツを着てくださっているお写真が!!
すごっく嬉しい〜😀🎶
ご来場くださった皆様、主催の「平和と未来のひろば・小平実行委員会」の皆様はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
2024年08月09日
長崎を最後の戦争被爆地に!
今日は8月9日。
原爆投下から79年となる長崎。
世界が現実的な核の脅威に直面している今、被爆者の方々が伝え続けてきた「長崎を最後の戦争被爆地に!」という言葉が頭の中から離れない。
38年前に渡米の際被爆者の方々から託されたこの言葉にこめられた想いを、ここ数年これほどまでの危機感と共に感じた日々はなかった。
アメリカの学校や教会で上映した記録映画「にんげんをかえせ」の中で、お世話になった被爆者の故 山口仙二さんが
「もしあの時、大人たちが戦争に反対してくれたなら、私たちはこうして焼けずにすんだ…」次世代に戦争や原爆があってはならない。
その思いで仙二さんは、平和活動をされているのだと滲み出るような優しさで話しておられました。
長崎の被爆者・故谷口稜曄さんは、16歳の時に郵便配達の仕事中に原爆の熱線を背中一面にあび、火傷は骨にまで達していました。1年9ヶ月間もの間うつ伏せのまま苦痛に耐えてながら治療を受け、奇跡的に助かった後も痛みと苦しみと戦う日々でした。被爆体験を聞きに伺うと、目の前で上半身の服を脱ぎ捨て、完治することのない傷を晒しながら、核兵器がこの世から消え去るまで安心して死ねないとおっしゃっていました。
自らの生き様を通して伝え続けた被爆者の方々の姿を少しでも伝えていきたい。
そのためには、どうすれば伝わるのだろう?
これまでも、そしてこれからも
模索し続けていきます。
No more Hiroshima!
No more Nagasaki!
No more War!
原爆投下から79年となる長崎。
世界が現実的な核の脅威に直面している今、被爆者の方々が伝え続けてきた「長崎を最後の戦争被爆地に!」という言葉が頭の中から離れない。
38年前に渡米の際被爆者の方々から託されたこの言葉にこめられた想いを、ここ数年これほどまでの危機感と共に感じた日々はなかった。
アメリカの学校や教会で上映した記録映画「にんげんをかえせ」の中で、お世話になった被爆者の故 山口仙二さんが
「もしあの時、大人たちが戦争に反対してくれたなら、私たちはこうして焼けずにすんだ…」次世代に戦争や原爆があってはならない。
その思いで仙二さんは、平和活動をされているのだと滲み出るような優しさで話しておられました。
長崎の被爆者・故谷口稜曄さんは、16歳の時に郵便配達の仕事中に原爆の熱線を背中一面にあび、火傷は骨にまで達していました。1年9ヶ月間もの間うつ伏せのまま苦痛に耐えてながら治療を受け、奇跡的に助かった後も痛みと苦しみと戦う日々でした。被爆体験を聞きに伺うと、目の前で上半身の服を脱ぎ捨て、完治することのない傷を晒しながら、核兵器がこの世から消え去るまで安心して死ねないとおっしゃっていました。
自らの生き様を通して伝え続けた被爆者の方々の姿を少しでも伝えていきたい。
そのためには、どうすれば伝わるのだろう?
これまでも、そしてこれからも
模索し続けていきます。
No more Hiroshima!
No more Nagasaki!
No more War!
2024年08月06日
広島への原爆投下から79年…
今日は、8月6日。
広島への原爆投下から79年…
8時15分に黙祷し
これまでお世話になった被爆者の方々のことを思いながら過ごしました。
先日、ミューズの里に取材に来てくださった朝日新聞の上野創記者が執筆してくださった映画「アオギリにたくして」の記事が、4日に掲載されました。丁寧な取材を重ねながら、限られた文字の一つ一つに思いを込める上野記者の姿に、大切なことを学ばせていただきました。
朝日新聞デジタル
被爆アオギリと語り部の女性めぐる映画 東京・町田の寺で上映会
https://www.asahi.com/articles/ASS8405R3S84UTIL02NM.html
東京・町田の華厳院本堂にて、映画『アオギリにたくして』上映会 &ライブが 8/25(日) 14:00より開催されます(開場13:30)。お世話になっている矢田弘雅副ご住職様、主催の「平和を望む会」代表で画家の木村巴様はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今日 8月6日は、ミューズの里の設立記念日でもあります。被爆者の方々の平和を望む深く強い想いを伝えていきたくて、16年前の2008年にミューズの里を設立しました。
原点を忘れないために、8月6日を選んで会社を登記し、その日の夜からピースライブ「私のヒロシマ・ナガサキ」をスタート!後に「いのちの音色」と名付けられたこのライブ活動の中で、アオギリの語り部と呼ばれた被爆者の沼田鈴子さんと再会しました。その後に映画『アオギリにたくして』を企画・製作し、2013年に劇場公開しました。ライブをスタートしてから16年、上映をスタートして11年、平和の種を蒔いていきたいと願いながら活動を続けています。
戦争も核兵器も人間の心がつくり出してきたものであることを思う時、それに勝る平和をつくるためには、より一層自分の心を見つめ、心に平和を描きながら生きていこうと誓ってチャレンジした作品でもありました。
現実を生きていく中では、話し合っても分かり合えないこともあります。火のないところに煙を立てる人もいれば、思いやりと忍耐を持って接しても、仇となって返ってくることもあるでしょう。人の心の中にある欲や怒り、恐れ、恨み、妬みが渦巻くこの世を生きるのは、誰にとっても大変なことです。最も悲しく耐え難く絶望的になるのは、愛や平和や正義の名の下に、傷つけ殺し合うことが正当化されていく時です。
38年前の22歳の時、初めて被爆者の方と出会った時、
核兵器廃絶は理想論ではなく、実際に生き地獄を体験した被爆者の方々が、絶望の果てにたどり着いた現実的な平和への道なのだと感じました。
どうしようもない怒りや憎しみを昇華させ、長い間語れずにいた被爆体験を「自分と同じ苦しい思いを誰にもさせたくない」と語り始めた被爆者の心を伝えていきたいと強く思いました。
「私にとっては毎日が、8月6日なんです」という被爆者の言葉を忘れることができません。365日、日本のどこかで、世界のどこかで、被爆者のメッセージに耳を傾ける場をつくっていきたいという思いから始めたライブや映画上映を、これからも出来るところまで続けていきたいと思います。
コロナ禍やスタッフの病で何度にも渡るスケジュール変更となりましたが、第3作目のドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、今年の完成を目指しています。映画『アオギリにたくして』のモデルとなった沼田鈴子さんが亡くなる4ヶ月前のメッセージ映像と共に、被爆アオギリに託された思いが日本全国・世界に広がる様子を描き、来年公開を目指して制作中です。
広島平和記念公園の8月6日の被爆アオギリのお写真と共に
ミューズの里16周年記念に素敵な花束を送ってくださった柏原省治様に心より感謝いたします。
いつも応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝申し上げます。私たちにできる平和づくりの一歩一歩を歩んでまいります。今後ともご支援・ご協力を何卒よろしくお願い致します。
広島への原爆投下から79年…
8時15分に黙祷し
これまでお世話になった被爆者の方々のことを思いながら過ごしました。
先日、ミューズの里に取材に来てくださった朝日新聞の上野創記者が執筆してくださった映画「アオギリにたくして」の記事が、4日に掲載されました。丁寧な取材を重ねながら、限られた文字の一つ一つに思いを込める上野記者の姿に、大切なことを学ばせていただきました。
朝日新聞デジタル
被爆アオギリと語り部の女性めぐる映画 東京・町田の寺で上映会
https://www.asahi.com/articles/ASS8405R3S84UTIL02NM.html
東京・町田の華厳院本堂にて、映画『アオギリにたくして』上映会 &ライブが 8/25(日) 14:00より開催されます(開場13:30)。お世話になっている矢田弘雅副ご住職様、主催の「平和を望む会」代表で画家の木村巴様はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今日 8月6日は、ミューズの里の設立記念日でもあります。被爆者の方々の平和を望む深く強い想いを伝えていきたくて、16年前の2008年にミューズの里を設立しました。
原点を忘れないために、8月6日を選んで会社を登記し、その日の夜からピースライブ「私のヒロシマ・ナガサキ」をスタート!後に「いのちの音色」と名付けられたこのライブ活動の中で、アオギリの語り部と呼ばれた被爆者の沼田鈴子さんと再会しました。その後に映画『アオギリにたくして』を企画・製作し、2013年に劇場公開しました。ライブをスタートしてから16年、上映をスタートして11年、平和の種を蒔いていきたいと願いながら活動を続けています。
戦争も核兵器も人間の心がつくり出してきたものであることを思う時、それに勝る平和をつくるためには、より一層自分の心を見つめ、心に平和を描きながら生きていこうと誓ってチャレンジした作品でもありました。
現実を生きていく中では、話し合っても分かり合えないこともあります。火のないところに煙を立てる人もいれば、思いやりと忍耐を持って接しても、仇となって返ってくることもあるでしょう。人の心の中にある欲や怒り、恐れ、恨み、妬みが渦巻くこの世を生きるのは、誰にとっても大変なことです。最も悲しく耐え難く絶望的になるのは、愛や平和や正義の名の下に、傷つけ殺し合うことが正当化されていく時です。
38年前の22歳の時、初めて被爆者の方と出会った時、
核兵器廃絶は理想論ではなく、実際に生き地獄を体験した被爆者の方々が、絶望の果てにたどり着いた現実的な平和への道なのだと感じました。
どうしようもない怒りや憎しみを昇華させ、長い間語れずにいた被爆体験を「自分と同じ苦しい思いを誰にもさせたくない」と語り始めた被爆者の心を伝えていきたいと強く思いました。
「私にとっては毎日が、8月6日なんです」という被爆者の言葉を忘れることができません。365日、日本のどこかで、世界のどこかで、被爆者のメッセージに耳を傾ける場をつくっていきたいという思いから始めたライブや映画上映を、これからも出来るところまで続けていきたいと思います。
コロナ禍やスタッフの病で何度にも渡るスケジュール変更となりましたが、第3作目のドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、今年の完成を目指しています。映画『アオギリにたくして』のモデルとなった沼田鈴子さんが亡くなる4ヶ月前のメッセージ映像と共に、被爆アオギリに託された思いが日本全国・世界に広がる様子を描き、来年公開を目指して制作中です。
広島平和記念公園の8月6日の被爆アオギリのお写真と共に
ミューズの里16周年記念に素敵な花束を送ってくださった柏原省治様に心より感謝いたします。
いつも応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝申し上げます。私たちにできる平和づくりの一歩一歩を歩んでまいります。今後ともご支援・ご協力を何卒よろしくお願い致します。
2024年08月02日
8/4 小平市中央公民館にて映画「アオギリにたくして」上映(主催:「平和と未来のひろば・小平」(後援:小平市・小平市教育委員会)
2013年に劇場公開した
初製作の映画『アオギリにたくして』が
小平市中央公民館で開催されている
「平和と未来のひろば・小平」(後援:小平市・小平市教育委員)にて
8月4日に上映されます。
アオギリにたくして公式サイト▶︎ http://aogiri-movie.net
お近くの方は是非〜🎶
2024年08月01日
人生のテーマ曲「ひな鳥へ」
初めてつくった映画『アオギリにたくして』の主題歌・挿入歌や劇中の音楽は、2008年からスタートした歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブ活動の中で歌い奏でてきた楽曲により構成され、劇中の登場人物の一人一人にそれぞれのテーマ曲を選んで構成されています。
挿入歌「ひな鳥へ」は
私自身にとっての人生のテーマ曲でもあります。
とても小さな活動に光を当てていただき
第一回JASRAC音楽文化賞を受賞させていただいたことは大変励みになりました。
改めて心より深く感謝申し上げます。
JASRAC(日本音楽著作権協会)公式サイト
⏬中村里美・伊藤茂利インタビューURL
https://www.jasrac.or.jp/magazine/interview/22/220704.html
JASRAC音楽文化賞受賞
JASRAC=日本音楽著作権協会の創立75周年を機に、音楽文化の発展に貢献した人や団体を表彰する「JASRAC音楽文化賞」が新たに設けられました。
〜受賞理由〜 本映画では、主題歌や挿入歌など、音楽が被爆者の方の想いを効果的に伝える役割を果たしている。平和の尊さや命の大切さを訴えかけていく取り組みとして、原爆投下から70年になろうとしている今、顕彰する。
⏬YouTubeチャンネル【ミューズの里TV】
映画『アオギリにたくして』挿入歌:「ひな鳥へ」
「ひな鳥へ」
宇宙のゆりかごの中で
目覚めたひな鳥が
巡りゆく季節の中で
時が満ちて巣立ちゆく
自然のリズムに合わせて
翼を広げ
太陽の光を浴びて
自由に大きく羽ばたけ
生きている
ただそれだけで100点満点の
いのちを受け継いで
今を生きて
明日へと伝える
自然が届けるメッセージ
受け取りながら生きてゆく
森の木々が夜風に揺られ
子守唄を歌う
生きている
ただそれだけで100点満点の
いのちを受け継いで
今を生きて
明日へと伝える
☆作詞・作曲・歌:中村里美
☆編曲・ギター:伊藤茂利
☆ピアノ:坂井千浪 ☆ベース:花輪春比古 ☆ドラム:岩瀬立衛
☆製作・著作:cミューズの里
皆様への感謝と共に
歌に込めた想いを胸に
これからもライブ・上映活動を続けてまいります🎶
今後とも、皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年07月25日
アオギリコーヒーはいかがですか〜?
戦時中は、アオギリの実を炒ってコーヒー豆の代用としていたとお聞きし、一度飲んでみたいなぁ〜とずっと思っていました。
先日開催された「アオギリ祭り」に埼玉から駆けつけてくださった堀みさ&よしご夫妻が、アオギリの種をたくさん持ってきてくださり、木村ご夫妻がとっても良い香りのアオギリコーヒーを作ってくださいました。
一体どんなお味なのでしょう〜?
みさ姉「コーヒーっていうのはちょっと違うかな?」
原さん「すごい〜!エキゾチック」
よし兄「薄いココア?」
誰かの声「漢方薬みたい?」
しげ兄「元気になりそう〜な感じ」
などなど、いろんな感想でした。
⏬ミューズの里TV【YouTubeショートより】
アオギリコーヒーに初挑戦!
なにはともあれ
アオギリのパワーをいただきました!!
木村画伯の手作りカレーの後に飲んだアオギリコーヒーは最高でした。
皆様、ありがとうございました!!
第三回アオギリ祭り 皆様に心より感謝致します♪
7月21日、22日の2日間に渡り、薬師ヶ丘自治会館にて「アオギリ祭り」が開催されました。今回で3回目となる「アオギリ祭り」。今年は、新たに昨年木村巴画伯が立ち上げられた「平和を望む会」主催によって開催されました。
「アオギリ祭り」に参加させていただく度に、人と人が繋がり合うことの素晴らしさを感じながら、思いやりの心を大切に力強く生きる人々の姿に感動します。
館内では、地域の方々の素敵なアート作品の展覧会とドキュメンタリー映画「かけはし」(製作:ミューズの里)上映会が開催されました。オフィスの地域の皆様がご鑑賞くださり、映画監督を目指して日本に学びに来ている韓国の方がご来場くださいました。
アート展示会場に飾られていたお花は、ご近所の皆様のお庭に咲いているいろんな花々を集めて生けられています🌱
会場の外では、地域のお母様方による手作りのアクセサリー、陶芸家の長田佳子さんによる植木鉢や湯呑み茶碗、堀ご夫妻による和雑貨や佃煮、笠原さんの採り立て新鮮野菜、主催の「平和を希望する会」の皆様からのエコタワシやリース、そしてミューズの里からは応援グッズの出店をさせていただきました。皆様本当にありがとうございました。
▲陶芸家の長田佳子さんが、昨年のアオギリ祭りで配られていた被爆アオギリ4世の種を発芽させて飾ってくださいました。
また、今年の「アオギリ祭り」には、大分県日田市からも作品が寄せられました。諫元正枝さんによる和紙人形を梶原宜子さんが送ってくださいました。日田市在住で中学・高校で家庭科の教師として勤めた後、日田市議会議員をされていた諫元さんは、89才となる現在も毎週街頭演説を行い、平和と子どもの教育の大切さを訴えておられるそうです。和紙人形の教室を主宰し、本を出版。今年10月に最後の個展を開催予定されています。おばあちゃんと子どもの和紙人形は、語り継ぐをテーマに、映画「アオギリにたくして」のモデルとなった広島の被爆者の沼田鈴子さんをイメージして制作されたそうです。
スタッフのお昼ご飯にと、木村画伯がカレーをつくってくださり、ご近所の木下さんが朝からカツを揚げてくださり、とっても美味しいカツカレー!ご馳走様でした🙏
美味しいカレーの後には、アオギリコーヒー!堀ご夫妻がアオギリの種をたくさん持って来てくださり、木村ご夫妻がアオギリコーヒーを作ってくださいました。その他にも皆様からたくさんの差し入れをいただき心より深く感謝申し上げます。
YouTubeショート「ミューズの里TV」
アオギリコーヒーに初挑戦!
▲会場の入り口には、鉢植えの被爆アオギリ2世と長野県高森町からの被爆アオギリ3世が飾られました。
「アオギリ祭り」の様子を少しでもお伝えできればと、下記の「ミューズの里TV」YouTubeショートURLに動画が掲載されています。是非ご視聴ください。
※YouTubeショート(1分間の短い動画)
YouTubeチャンネル「ミューズの里TV」
🌱アオギリ祭り2024@
🌱アオギリ祭り2024A
🌱アオギリ祭り2024B
🌱アオギリ祭り2024C
🌱アオギリ祭りにて「かけはし」上映!
この日のためにボランティアスタッフとして駆けつけてくれたjijiさん、かっちゃん、少しでも祭りのにぎやかしになればと埼玉から泊まりがけで来てくださり炎天下2日間にわたりお店を出店してくださった堀ご夫妻、ミューズスタッフの佐和ちゃん、ありがとうございました!!
YouTubeショート【ミューズの里TV】
おまけの映像 <アオギリサポーター>
ご来場くださった皆様、主催してくださった「平和を守る会」木村巴代表はじめ皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
アオギリに託された「いのちの大切さ」「平和の尊さ」への想いが、世界に広がっていきますように。
Seeds of Peace🌱
2024年07月24日
2024年07月21日
今日と明日は「第三回アオギリ祭り」
Think Globally, Act Locally!
今日と明日は、「第三回アオギリ祭り」
今年で3回目となる「アオギリ祭り」
東京・町田の野津田町にある薬師ヶ丘自治会館にて開催されます。
地域の皆様のアート作品の展示とともに
ドキュメンタリー映画「かけはし」が上映されます。
主催「平和を望む会」代表の
木村巴画伯からのメッセージ
昨年のアオギリ祭りにミューズの里提供の「アオギリにたくして」の上映会を開催いたしました。今年は「かけはし」を多くの方にご覧いただきたくご案内申し上げます。
2001年1月26日にJR新大久保駅において線路に転落した日本人を助けようとカメラマンの関根史郎さんと韓国人の日本語学校生のイスヒョンさんがホームから飛び降り救助にあたりましたが、帰らぬ人となってしまいました。このニュースは多くの人たちの記憶にあると思います。イスヒョンさんは日本と韓国のかけはしになりたいとの思いで日本語を学んでいらっしゃいました。事故以後、ご両親はきっと日本がお嫌いになったことと思い私の中では遠い記憶となっておりました。ミューズの里さんはこの事故後、ご両親の活動の追跡取材をし映画製作をしました。分断、争いが続く今、国を超えて人は心と心を繋ぐことができる。平和はこのようなことから得られるのではないかと強く思わせてくれる映画でした。この映画は1章、2章からなります。今回は1章をご覧いただき、平和について考えていただけましたら幸いに存じます。
2024年07月17日
文京区「アオギリにたくして」上映会(主催:文京区/会場:文京シビックホール小ホール)
この夏、文京区主催による文の京「区民平和のつどい」にて
映画『アオギリにたくして』上映会を開催していただけることになりました。
心より感謝申し上げます。
映画会『アオギリにたくして』
日時:令和6年7月31日(水曜日)
会場:文京シビックホール小ホール(文京シビックセンター2階)
定員:各回300名(先着順)
昼の部:14時から16時まで(開場:13時30分)
夜の部:18時から20時まで(開場:17時30分)
※事前申込不要で、入場は無料です。
※先着順のご案内となります。
戦災・原爆資料展も開催されています。
日時:7月23日(火曜日)〜7月25日(木曜日)10時〜17時
会場:アートサロン(文京シビックセンター1階)
戦災・原爆に関するパネル、資料の展示及び証言映像等の上映を行います。
※入場無料で、どなたでもご覧いただけます。
※無料です。先着順のご案内となります。
故沼田鈴子さんの命日に毎年続く 柏原省治さんのアオギリウォーク!
アオギリの語り部と呼ばれた広島の被爆者
故沼田鈴子さんの命日の7月12日に
柏原省治さんが続けておられるアオギリウォーク!
毎年この日にお写真を届けてくださり
心より感謝申し上げます。
今年も沼田さんのゆかりの地
平和公園→元逓信病院資料館→牛田墓地
を周られ、平和への想いを発信されています。
これまでにも、何度も訪れる試練の時、
柏原さんがいつも沼田さんのお墓参りに行ってくださり
見守ってくださるようお祈りしてくださいました。
どれほど心が救われてきたことでしょう。
いつかご一緒に
アオギリウォークできる日を楽しみに
日々を乗り越えていきたいと思います。
柏原さんが送ってくださった
命日の被爆アオギリの写真を見ながら
日本全国、海外でも育つ被爆アオギリ2世・3世・4世に想いを馳せ、希望を胸に前に進んでいきます!
本当にありがとうございます。
2024年06月30日
第6回「平和と未来のひろば・小平」 8/4映画「アオギリにたくして」 上映
第6回「平和と未来のひろば・小平」が
小平市中央公民館にて8/2~8/4開催されます
(後援:小平市・小平市教育委員会)
最終日の8月4日、13:30より2Fホールにて
弊社ミューズの里が製作した映画『アオギリにたくして』が上映されます。
主催:2024「平和と未来のひろば・小平」実行委員会
会場:小平市中央公民館 ギャラリー
小平市小川町2-1325/西武多摩湖線「青梅街道」駅 徒歩5分
後援:小平市・小平市教育委員会
連絡先: 080-5479-0875(岡村)
こどもたちが平和をテーマに絵を描く
国際的アートプロジェクト
「キッズゲルニカ」
テーマが「アオギリ」と書かれていて
ぜひ観てみたいです〜!
埼玉で被爆アオギリ3世と4世を育てている
堀ご夫妻も上映会に参加してくださるとのご連絡いただきました。
ありがとうございます!
皆様よろしくお願い申し上げます。
〜その他の上映情報〜
7月21日〜22日【東京・町田】『かけはし』上映
「第3回アオギリ祭り」
主催:平和を望む会
会場:薬師ヶ丘自治会館
TEL:090-7238-6035(木村)
7月27日 【川崎市・宮前区】『アオギリにたくして』上映
主催:2024 宮前区原爆と平和展 実行委員会
会場:宮前市民館第4会議室
TEL:044-865-7637(今川)
7月31日【東京・文京区】『アオギリにたくして』上映
会場:文京シビックホール(小ホール)
8月4日 【東京・小平】『アオギリにたくして』上映
主催:2024「平和と未来のひろば・小平」実行委員会
会場:小平市中央公民館 2Fホール
後援:小平市・小平市教育委員会
連絡先: 080-5479-0875(岡村)
8月25日【東京・町田】『アオギリにたくして』上映+中村里美&伊藤茂利ミニライブ
主催:平和を望む会
会場:華厳院(本堂)
問合せ:090-7238-6035(代表・木村)
9月8日【埼玉県・春日部】『アオギリにたくして』上映
主催:春日部教会
9月24日【神奈川・柿生】『アオギリにたくして』上映
主催:チエネット
会場:柿生市民館(視聴覚室)
2024年06月13日
JASRAC 公式HP 「中村里美・伊藤茂利インタビュー」
JASRAC(日本音楽著作権協会)のご担当者様よりご連絡いただき、H Pリニューアルに伴って中村里美・伊藤茂利インタビュー掲載頁のURLが下記に変わりました。
JASRAC公式HP
中村里美・伊藤茂利インタビュー URL
https://www.jasrac.or.jp/magazine/interview/22/220704.html
JASRAC音楽文化賞は、売上や利用実績などの数字には表れない地道な活動を行っている個人・団体・作品等に光をあて、音楽文化の発展に寄与した功績を称え顕彰するために2014年11月に創設されました。
私にとって初めての映画づくりだった『アオギリにたくして』が、第一回JASRAC音楽文化賞を受賞しました(2014年11月)。こんなに小さくて宣伝力もなく、ほとんど私のブログやSNSなどでしか発信できていない映画を知っていてくださり、 とても不思議な思いと共に感謝でいっぱいでした。
必死な毎日の続く映画制作と上映活動。その中で、第一回目のJASRAC音楽文化賞を受賞させていただき、どれほど励みとなったことでしょう。改めて心より深く感謝申し上げます。
2008年からスタートした歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブ活動は、被爆者の方々との出会いやヒロシマ・ナガサキを世界に伝える活動の中で体験し感じたことを音に託してきました。映画『アオギリにたくして』の中には、これまで歌い継いできた歌やメロディーがたくさん流れています。
映画制作のプロセスは、今も心の傷が癒えないほど大変なことの連続でした。必死に走り回りながら形にしていった日々の中、幾多の困難を乗り越えて立ち向かうことができたのは、きっと体の中にいつも音が流れていたからだと思います。歌が生まれる瞬間の感覚がずっと生き続けていて、その感覚によって動かされ、純粋でいられた。そして守られきたのだと思います。歌なくして、映画は生まれなかった。だから、映画の賞ではないけれど、JASRAC音楽文化賞を受賞できたことはとても嬉しいことでした。
心の音色が歌詞となり、メロディーとなり、歌が生まれていきます。
これからも体から湧き上がり流れ続ける「いのちの音色」と共に生きていきたいと思います。
改めて皆様に心より深く感謝いたします。
本当にありがとうございました。
今年もアオギリ祭りが開催されます〜!
2024年この夏も、東京・町田の薬師ヶ丘自治会館にて
「平和を望む会」代表の木村巴画伯の主催による
第三回『アオギリ祭り』が開催されます。
地域の皆様のアート作品の展示と共に
2作目のプロデュース作品(2017年公開 c︎ミューズの里)
ドキュメンタリー映画『かけはし』第一章が上映されます。
皆様に心より深く感謝申し上げます。
🍀第三回アオギリ祭り【東京・町田】
2024年7月21日(日)
・作品展示 13:00~18:00
・映画『かけはし』上映 19:00~19:50
2024年7月22日(月)
・映画『かけはし』上映 11:00~11:50
・作品展示 12:00~16:00
◆会場:薬師ヶ丘自治会館にて
◆主催:平和を望む会(代表:木村巴)
TEL: 090-7238-6035 E-mail: tonmon_k_mikazuki@icloud.com
※当日は、映画『かけはし』企画・製作者の中村里美と音楽監督の伊藤茂利、ミューズの里の石塚佐和子と共に、みさ姉、かっちゃん、jijiさんもボランティアス参加してお手伝いしてくださる予定です。皆様大変ありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。
そして、この夏はさらに木村画伯がお声がけくださり
東京・町田の華厳院の本堂にて、アオギリ上映&ライブが開始されることになりました。
🍀映画『アオギリにたくして』上映 + 中村里美&伊藤茂利ミニライブ
日時:2024年8月25日(日)
・開場時間:13:30/開演:14:00〜17:00
会場:華厳院(本堂) 町田市野津田町608
交通:JR・小田急町田駅または小田急鶴川駅より神奈川中央交通バス乗車。バス停「野津田車庫」にて下車、徒歩3分。
駐車場:華厳院境内15台、華厳院墓地30台
参加費:一般当日1000円/予約800円/学生当日800円/小学生無料
主催・予約「平和を望む会」代表:木村巴
TEL: 090-7238-6035 E-mail: tonmon_k_mikazuki@icloud.com
その他、兵庫県の中学校6校にてこの夏巡回上映が行われる予定です。
また、福岡、東京・埼玉などでも上映されます。
6月21日・福岡の日佐公民館(主催:Foo)
7月31日・文京シビック小ホール(主催:文京区)
8月4日・小平市中央公民館(主催「平和と未来のひろば・小平実行委員会」)
などでも、第一回JASRAC音楽文化賞を受賞した
映画『アオギリにたくして』 が上映され、その他にも現在ご検討いただいています。
アオギリ&かけはし上映やライブ活動をご支援くださっている皆様に
改めて心より感謝申し上げます。
ミューズの里を設立した日の夜にスタートした「いのちの音色」公演から今年で16年を迎えます。
初めてつくった劇映画『アオギリにたくして』完成から11年目。
2作目のドキュメンタリー映画『かけはし』完成から7年。
どの作品も、歳月が経っても色あせることなく
今こそ、もっともっと伝えなくてはと
心から感じています。
第3作目となるドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、アオギリの語り部と呼ばれ映画『アオギリにたくして』のモデルともなった生前の沼田鈴子さんの映像と共に、「平和の尊さ」「いのちの大切さ」への想いをたくして日本全国・世界に被爆アオギリ2世・3世の植樹が広がる様子を描いていきます。今年秋の完成、来年の公開を目指しています。
ミューズの里スタッフ一同全力を尽くします!!
どうぞ今後とも、皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年05月12日
草むしりと畑作り!しげ兄さんも元気に〜🎶
梅雨が来る前に!蚊がたくさん出てくる前に!
日の出と共に起きて日の入りまで
ゴールデンウィークは、お借りしているオフィスの草むしり。
「日頃から少しずつ楽しみながらやればいいのに〜」
と、草むしりが大好きだった亡き母の声が聞こえてくるかのようです。
草が地上に現れるまでに、地中の中で様々な根と根の攻防が繰り返されています。根っこの凄さを思い知らされながらの草むしり。
「もぉ〜ダメだ〜」意識朦朧としながら体力の限界を感じ、ふと顔を上にあげると、お隣の方が「手伝いましょうか?」と優しく声をかけてくださり、なんとありがたいことでしょう。私の10倍速いスピードで!パパっと仕上げてくださり、本当に救われる思いでした。ありがたく、感謝の思いでいっぱいです。
健康を気遣ってくださり、ミューズの里の玄関前に畑からの採りたての新鮮野菜をいつも届けてくださる自治会の元会長の大木さんが、「庭に畑を作ったら?」と声をかけてくださり、虫除けになるからとハーブ(カモミール)の苗をいただきました。
一緒に移動できる犬や猫と違って、畑作りは同じ場所で朝夕毎日水やりをして見守り世話しないといけないので、これまではやらずにいました。いつ地方出張が入るかわからないし、映画の制作や上映やライブなどが入ると、庭などを見る余裕のない日々に突入するからです。
昨年末にしげ兄さんのがんの再発があり、抗がん剤治療中は遠出はせずに関東エリアでの仕事をしていくこともあり、「新鮮な野菜を自分で採って食べたら、きっと元気になるよねぇ〜」と、大木さんとお話ししているうちに、みんなで一緒に野菜作りを始めることになりました。
「私の夢は、ダーチャを広めることなのよ」と、目をキラキラさせて楽しそうに語る大木さんの魅力に惹かれて大木師匠と共にレッツ チャレンジ!!
まずは無理せず少しずつ、大木師匠が作ってくださった畑スペースにトマト・ししとう ・なす・ピーマン・ネギを植えました。大木師匠に苺の苗をいただいてしげ兄さんも毎日一粒づつ食べています。
そんな日々の中、日頃の運動不足がたたって足腰を少々痛め、階段から落ちて転んだ際に掴んだ釘で手のひらを深く切り、あちこち打撲と捻挫で痛むので、動かずに自分で治していたら手のひらが化膿し始め、仕方なくお医者さんに行っている間に、赤くなりかけてた苺が鳥に狙われ気がついたら全部無くなっていました。
土壌によって育つ作物が違ったり、相性の悪い野菜を並べて植えると実りが悪くなったり…ちょっと土や作物と触れ合うだけで、いろんな気づきがあります。人間社会の中で起きることと重ね合わせてみたりしながら、俯瞰したり違う角度から見てみることで発見や気づきがあり、面白い!
しげ兄さんが病院から戻ると、ミューズの里のドアに、木村巴画伯から素敵なお花が!
お庭に咲いている花々と野原の草花が調和してハーモニーを奏でている木村巴画伯のフラワーアレンジメントは、ともすれば雑草としてしか感じたことのない草や花が素敵にコーディネイトされていて、いつもハッとさせられます。
名前も知らずにいた雑草がこんなにも可愛いなんて〜🎶
と気づかされ、感動をいただいています。
今日一日を一生懸命生きて、目の前の仕事をこなすことだけで精一杯の毎日の中、ご近所の方々や応援してくださる皆様に助けていただきながら今を生きています。
お陰様でしげ兄さんは元気です!
先日の5月3日の憲法記念日はしげ兄さんのお誕生日でした。ミューズスタッフの佐和ちゃんと妹のよっちさんと共にお祝いしました。
4月から、三度目となる抗がん剤治療の第一回目がスタートし、当初は辛い副作用が出ておりましたがお陰様で回復し、昨日開催された主治医の勝俣先生のメディカルライブに元気に楽しく出演することができました。
2人に1人ががんになると言われている時代‥‥
がんという病気になることで、新たに生まれる様々な状況や局面を一つ一つを乗り越えながら、命と向き合いながら生きる中で、しげ兄も周りで見守る私たちも、いろんな気づきを得ています。
病気と限らず、人生の中で誰もが心が折れてしまいそうな時があると思います。
落ち込んだり、弱音を吐きながらも
支え合い、助け合う繋がりの中で生まれる生きる希望が
病気さえも克服していく力となっていくことを強く感じながら
しげ兄さんを応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝致します。
※現在制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」は、しげ兄さんの病状を見守りながら、今年中にご支援いただいた皆様に観ていただけるように全力を尽くしてまいりたいと存じます。劇場公開に向けてはさらに資金もかかるため、来年になるかもしれませんがスケジュールが分かり次第告知させていただきます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年05月10日
故前田智子さんを偲びながら…
「人生で初めて闘わないことを選択しました」
昨年8月、長い間 癌の治療を続けながらも精力的に仕事をされていた前田智子さんから突然のメール‥‥。
肝臓、肺、皮下、リンパなど、全身のありとあらゆるところに遠隔転移が見つかり、もう使える薬もないので、これからは積極的治療は一切行わずに家で訪問医療と看護を受けながら、犬猫たちに囲まれて過ごす選択をされたことが書かれていました。
その2カ月後‥‥
前田さんが亡くなられた知らせを受けました。
前田智子さんは、公益社団法人静岡県聴覚障害者協会で事務局次長をされながら手話通訳士としても活躍されていました。
弊社のしげ兄さん(伊藤)が癌の告知を受けた時、ご自身のことのようにいつも心配してくださり、セカンドオピニンを強くすすめてくだいました。現在しげ兄の主治医をしてくださっている腫瘍内科医の勝俣範之先生をご紹介くださったのも前田さんでした。初診の際には付き添ってくださり、いつも気にかけてくださいました。
2017年3月3日に開催された静岡県内の聴覚障がい者の方々の集いでは、初プロデュース製作した映画「アオギリにたくして」上映の機会をつくってくださり、コロナ禍には弊社のオンライン上映でご出演くださいました。
前田さんは、旧優生保護法(1948年〜1996年)の下で不妊手術を強制された障がい者の方々が国に損害賠償を求めた一連の訴訟で、全国組織の事務局員としても忙しい毎日を送られていました。旧優生保護法のろう者の原告による静岡での訴訟を支援しながら、国を相手に裁判で闘っていました。前田さんが原告に「裁判に訴える権利がある」と話したことから裁判で証人尋問を受けるなど、かなり厳しい抗がん剤治療を受けながらも仕事や様々な活動を精力的に行っておられました。
静岡地裁から「“憲法に違反” 国に賠償命じる」と判決が出た後も
「国は絶対控訴するから、戦いはまだまだ続きます」
とおっしゃりながら、ご講演のため日本列島を縦断する新幹線の中から、何度もメールをいただきました。
その数か月後
昨年10月の突然の訃報…
がんの闘病生活を送りながらも
最後まで自らに課した使命を果たそうとされていた前田さんの姿を忘れることができません。
日本弁護士連合会
旧優生保護法下において実施された優生手術等に関する全面的な被害回復の措置を求める決議
https://www.nichibenren.or.jp/document/civil_liberties/year/2022/2022_3.html
2023年12月5日 NHK
旧優生保護法で不妊手術強制 静岡県の女性の2審始まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231205/k10014278831000.html
2024年2月14日 東京新聞
旧優生保護法の国賠訴訟、5月29日に最高裁弁論、夏にも判断、統一判断へ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/309250
と記事が掲載されていました。
今なお存在する障がい者差別。
優生思想を根付かせる根源ともなった旧優生保護法の問題が解決され
被害者の尊厳を回復する最高裁判決を心より願っています。
前田智子さんの訃報に悲しみが癒えない中、昨年末、しげ兄のがんの再発の疑いが告げられ、言葉にならない大きなショックが体を襲いました。心と体が回復するまでに時間を要しましたが、前田さんが天国から「しげ兄、大丈夫!まだまだ生きてやるべきことがたくさんあるよ!」と見守ってくれています。先月から抗がん剤治療も始まり、少し時間を要しましたが、本人も周りも乗り越えていく気力が蘇えり、お陰様で元気にしています。まだまだこれからが人生だと思っています!
差別のない、人間としての尊厳が守られる社会が実現していきますように。
前田さんへの感謝を胸に
私たちも命ある限り前に向かっていきます。
2024年04月15日
映画「ヒロシマへの誓い」 一人でも多くの方に観ていただきたい映画です!
先月3月23日、サーロー節子さんのドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い」が八王子で上映されました。以前から観たいと思いながら、なかなか機会がなかったのですが、初めて鑑賞させていただき大変感動いたしました。
初プロデュース映画「AOGIRI〜アオギリにたくして〜」の米国初上映で2016年に渡米した際、初日にホームステイさせていただいたブルックリンのキャサリンさんは、サーロー節子さんと共に活動されている方でした。キャサリンさんからサーローさんをお電話でご紹介いただき、弊社のアオギリの映画のモデルとなった被爆者の沼田鈴子さんがカナダ在住のサーローさん宅を訪れていたことを初めて知りました。
そしてこの度、映画を観て何より驚いたのは、その時にホームステイさせていただいていたキャサリンさんが、映画「ヒロシマへの誓い」にもご出演されていたことです!!
この映画「ヒロシマへの誓い」が撮影されていた頃、特に2017年から今日に至るまで、スタッフの病気やコロナ禍などが相次ぎ、弊社ミューズの里にとっては先行きの見えない大変な日々がこれまでずっと続いてきました。大きな世の中の流れに目を向ける余裕が全くない中ではありましたが、せめて自分たちに出来る小さな平和への種まきを精一杯していこうと1日1日を過ごしていますが、ドキュメンタリー映画「ヒロシマの誓い」を鑑賞させていただき、核兵器のない世界に向けての世界の取り組みを知ることができました。また、サーローさんやキャサリンさん、そしてスティーブン・リーパーさんとも映画の中で再会し!この間の皆様の素晴らしい活動を知ることができて、心から感動と感謝でいっぱいです。
映画の中で描かれているサーロー節子さんをはじめ皆様の姿を拝見しながら、これまでずっと核兵器なき世界の実現に向けて人生をかけて命がけで語り継いでこられたヒロシマ・ナガサキのたくさんの被爆者の方々のことが思い出され、何度も涙が溢れました。一人でも多くの方々に観ていただきたい素晴らしい作品です。
映画「ヒロシマの誓い」上映後には、中村里美&伊藤茂利ピースライブで出演させていただきました。皆様、ありがとうございました。
ラストの歌では、この度の上映会をご企画されたお一人である被爆者の上田紘治さんの奥様の上田則子様が手話でご参加くださり、会場の皆さまと一緒に「平和を」を歌いました。
ご来場くださった皆さま、実行委員会の皆さまに心より感謝申し上げます。