2007年10月31日

【スリランカ】絵本作家の五味太郎さん宅にてミーティング〜♪

昨日は、絵本作家の五味太郎さん宅へ、スリランカでの子供たちのワークショップについてのミーティングに伺った。

子供のいない私は、五味さんに会うまで五味さんの絵本を見た事がなかったが、子供を持つスタッフに聞いてみたら皆五味さんの大ファンだった。そして、絵本を手に取ってみると…きっと大人の心にとっても求められているものが描かれている絵本だった。

それは、これまでの私の中の絵本のイメージをがらっと変えるものでもあった。「子供のためになんて思って書いた事は一度もないよ」と言う五味さんの絵本のすごさは、子供の心を十分に掴んだ上に、大人達により深いメッセージを投げかけていることだ。

右脳と左脳を両方全開したまま、理屈なしに生きてこの瞬間を感じるハートと、クールで計画性のある論理的な思考の両面が強烈に全面的に表現される五味さんのトークには、魅力がある。通常は、どちらかが強くどちらかが弱い。または、両面を持ちながら時に頭思考となり時にハート思考となる。しかし、五味さんのすごさは、この両面が常に全面的に強烈にあらわれている点だと思う。かなりの覚悟を覚悟と思わずしている人なのだろうと思う。私の勝手な解釈では、彼は勝手に一人で強烈に平和に立ち向かう革命家のような人だと思う。平和という言葉からイメージするものは人それぞれ違うため、言葉による表現の限界があるだろうが、私の目にはそう映る。

スリランカ日本平和文化センターについても、目的を持たない大切さについて話がおよんだ。もっと自発的であり、もっと自然体であり、そして自由である中で起きうることを、目的が潰してしまうことがある。目的の達成のために押し付けられ、強制され、結果を求める心の動きによって、失われるものの中に、未だかつてない未来への大切な可能性が含まれているかもしれない。

前回お会いした時、「誤解を恐れずに言うなら、大人が子供を導く事をやめたなら世界はもっと平和になるだろう」と軽やかに笑いながら言う五味さんの言葉が思い出された。

子供の教育や未来を考える上でも、大切なヒントとなり得る何かを今回のスリランカのプロジェクトの中で実現できないものか…
今回のミーティングは、第一歩を踏み出す上で大切な時となった。



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posted by ぷらっとハッピー日記 at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 異文化交流 Cross-Culture | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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