いつか機会あれば訪れてみたいと思っていた国、イラン。NHK連続テレビ小説「おしん」が大ヒットした国の一つでもあります。
異文化交流の現場にいた1980年後半から後半〜1990年代の頃、日本に滞在する様々な国々からの世界の人々と触れ合う機会があり、その頃に出会ったイランの方々のほとんどが「おしん」について語っていました。「おしん」の姿に自分を重ね合わせながら、戦後の焼け野原から立ち直り、経済大国となった日本に学びたいと夢を抱いていました。
「実際の今の日本はどうですか?」と尋ねると、「素晴らしい国です。思っていたイメージとちょっと違うと感じることもありますが、もっと勉強して日本や日本人から学びたい」と語っていた言葉が今も心に残っています。
30年以上も前、異文化間コミュニケーション雑誌を発行する会社で当時運営していた「ワールド7」のディレクターをしていた頃、毎日夜7時になると、国際交流に関心を持つ様々な国のマネージャーが自分の国のパーティーを開きながら、外国人と日本人の相互理解の場づくりをしていました。
来日している様々な国々の人たちと出会う中で、なぜか欧米やアジア以上に、メンタリティーや道徳観が近いと感じた国の一つがイランでした。親近感を感じずにはいられない不思議な感覚を今も覚えています。
不勉強なままの私が、その後に「イラン」を意識したのは、2016年のことでした。
原爆投下から71年を迎えたその年は、オバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて広島を訪問した年であり、また、初めて製作した映画『アオギリにたくして』の米国上映でアメリカを訪れた年でもありました。
日本ではオバマ大統領と被爆者が平和記念公園で抱き合うシーンが報道された翌月、米国上映のためアメリカを訪れました。アメリカ6カ所でのコーディネートしてくれた平和学者のレイスロップさんは、「アメリカでは原爆の実情を知らないまま、簡単に原爆を落とせばと平気で考える人々が増えていている」とひどく心配していました。
レイスロップさんから手渡されたウォールストリートジャーナルの記事を読み、若い頃にお世話になったイランの方々のことを思い出しながら複雑な気持ちになりました。いつか何かが起きるのではないかと心配しながら…
◎THE WALL STREET JOURNAL, Saturday/ Sunday, May 21-22, 2016
Would We Drop The Bomb Again ?
「1945年では53%の人が原爆を落した事に同意していた。しかし、2015年は同じような検証で28%の人が正しい選択だったとしている。つまり戦後核兵器は使わないと言う考えが多数であった。ところが、昨年7月の調査では、もしイランが核削減の交渉で協定を破り、それに対してアメリカが制裁を加えた場合、イランが反発してアメリカのペルシャ湾のU.S. aircraft carrier を攻撃して2403 人のアメリカ人が殺された場合---つまり先の大戦と同じ状態ーー日本がパールハーバーを攻撃したような事が現在起こった時、アメリカの判断は、驚いたことに59%の人が イランの町に核兵器を落としても良いと言う結果を出している。その中で共和党は81%が良しとし、47%の民主党も賛成すると言う結果が出ている。つまり、今日のアメリカの世論は、1945年のようにもし大統領が核兵器を使おうとした時、それに賛成するかもしれない」
この記事(2016年)を手渡されてから10年という月日がたった今年、
アメリカとイスラエルは、イランに軍事攻撃を行い、イランの最高指導者のハメネイ師が殺害されました。核問題の平和的解決に向けての交渉の最中に奇襲攻撃を仕掛けたのはアメリカとイスラエルでした。
トランプ大統領は、米国に対する差し迫った脅威があったことをイランへの攻撃の理由として述べていますが、3月18日アメリカテロ対策センター所長のジョー・ケント氏は「イランに差し迫った脅威はなかった」との認識を示して辞任し、良心に照らして対イラン戦争を支持できないと表明。3/19には、CIA長官もFBIの長官も同様の発言を議会公聴会で証言したことが報じられています。
報復の連鎖で、攻撃の応酬がエスカレートする中
いまだ解決への道筋は立たず、昏迷したままより深刻な状況に陥っています。
自分の物差しでしか相手を計ろうとせず
対話による信頼の積み重ねを怠り
力への過信と優越意識の先に何が起きるのか?
「武力で平和はつくれない」
改めてこの言葉が頭の中をリフレインします。
見せかけの平和をつくっては壊しながら
いつまで戦争を繰り返していくのでしょうか。
これ以上の命が奪い奪われることのないように、1日も早い停戦を心から祈りながら…するべきではない戦争によってもたらされる混乱と憎しみの連鎖をくい止めることは難しく、人間の仕業である戦争の罪深さを感じずにはいられません。
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