10月25日、広島流川教会で開催された
「いのちの音色」ライブで第300回目を迎えました。
1945年8月6日原爆が投下された時、広島流川教会は爆心地からわずか800メートルの場所にありました。
当時としてはまだ珍しい鉄筋コンクリートで造られていたことから、外壁の一部を残しながら崩壊しました。瓦礫の中で礼拝が続けられ、その後に修復された教会は、1971年に現在の地(広島市中区上幟町)に移転しました。
礼拝堂正面の十字架は、崩壊した瓦礫の中から出てきた「焼け残った(木)枠」でつくられています。当初は、被爆者から「見るのが辛い」との声もあり、教会の片隅に保管されていましたが、記憶を風化させないために被爆50年の1995年に礼拝堂に掲げられました。
この被爆十字架には、3つの想いが込められています。
1)被爆死没者を含む、あらゆる戦争の犠牲者追悼のシンボルとして
2)罪の謝罪と罪の贖いのシンボルとして
3)和解と平和を祈り求めるシンボルとして
2017年に同教会に設置された被爆した定礎板と共に、被爆十字架は言葉を超えてあの日を次世代に伝え続けています。
私が歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブをスタートしたのは2008年のことでした。
お世話になったたくさんの被爆者の方々が年々亡くなったりご病気になっていく中で、何かせずにはいられない想いからでした。
特に、少し前までお元気だった語り部の山岡ミチコさんが2006年に脳梗塞で倒れたことが、このライブを始める直接のきっかけともなりました。
療養生活されている山岡さんをお見舞いに行った際に、ずっと天井を見上げながら、言葉をじゃべれる状況ではなかったにもかかわらず、看護師さんから「山岡さんはもう一度、証言活動に復帰したいと思っている」とお伺いした時、どんなことでもいいから被爆者の方々の思いを伝えるために何かしなければと強く思いました。
山岡ミチコさんは15歳の時、学徒動員で広島中央電話局に向かう途中、爆心地から800メートルで被爆し、顔や腕に大火傷をおいました。戦後10年の1955年5月から約1年半に25人の原爆乙女(ヒロシマ・ガールズ)の一人として渡米治療に参加し、ニューヨークの病院で27回の手術や治療を受けました。
山岡ミチコさんはじめ25名の原爆乙女の支援を行ったのが、広島流川教会の故谷本清牧師と米国人ジャーナリストのノーマン・カズン氏、日米両国の市民でした。
山岡さんとの様々な思い出がよみがえり、ライブ前日は眠れないままでした。
ライブ活動をスタートした翌年2009年、広島ライブでアオギリの語り部と呼ばれた被爆者の故沼田鈴子さんと再会。沼田さんが東京に送ってくださった「被爆アオギリ2世・3世」を見ながら口づさんでつくった歌が「アオギリにたくして」でした。87歳のお誕生日にこの歌をプレゼントした翌年、沼田鈴子さんが2011年に亡くなりました。一人の被爆者の人生を深く掘り下げて描き伝えたいという想いから、生まれて初めてつくった映画が「アオギリにたくして」でした。
山岡ミチコさんと出会ったのも、沼田鈴子さんと出会ったのも、39年前のことでした。
ライブ行脚を始めなければ、沼田さんとの再会もなく、映画も生まれていません。
人生を俯瞰する時、様々な出会いや繋がりの中で導かれていることに気づきます。
2013年に劇場公開した映画「アオギリにたくして」にエキストラ出演してくださった皆さま、制作や上映を応援してくださった皆様もご来場くださり、東京・埼玉・大分からも駆けつけてくださった皆様に心より感謝いたします。
沼田鈴子さんの甥の沼田良平さんがライブに来てくださり、再会することが出来て本当に嬉しかったです。
▲沼田良平さんとの嬉しい再会!
ワールド・フレンドシップ・センターで、平和人形を再生してゲストの方々に寄贈する活動をしている田中ゆき子さんとも今回初めてお会いすることができてとっても嬉しかったです。
そして、ゆき子さんからいただいたお手紙から、39年前にお世話になり被爆体験の聞き取りをさせていただいた竹内千代さんが創作された平和人形をゆき子さんが再生されていることを改めて知り、いろんなことが繋がっていることを感じました。
▲中国新聞「平和願い 歌い継ぐヒロシマ」2025.10.26
流川教会でのライブの後、島根に移動して翌日は「ギャラリー草臥」にて、翌々日は広島の中学校でのライブ行脚♪
この度の広島・島根ライブを主催してくださった「ぐらする〜つ」の皆様に心より感謝いたします。
1000回ライブ目指して!
これからも「いのちの音色」ライブ行脚が続きます♪
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