現在制作中の「かけはし第三章」
編集が続いています。
大阪での撮影の際、父ソンデさんは今は亡き息子スヒョンさんからの「僕が日本にいる間に旅行に来れたら案内します」という言葉が何度も思い出され、「今日はより一層息子に会いたい」とおっしゃっていたことが思い出されます。
ソンデさんは大阪で生まれました。ソンデさんの祖父は日本で亡くなりました。父親は徴用され、炭鉱夫として過酷な労働を強いられたといいます。
1944年(終戦の前年)ソンデさんが6歳の時に一家は韓国へ帰りました。
2001年1月26日、JR新大久保駅乗客転落事故で息子スヒョンさんを失い「世界が終わってしまいそうな、計り知れない悲しみのどん底にいました」と当時を振り返る 母ユンチャンさんは、「よく日本と韓国は『近くて遠い国』と言われます。その言葉の意味は、遠ざけようとしても遠ざけられない仲だという意味にもとれます。息子スヒョンが望んでいたのは、そんな意味だったのではないかと思います。私の父もスヒョンの祖父も苦しい時期がありましたが、お互いを理解しようとする小さな行動の一つ一つが、よりあたたかいお隣さんになっていく道ではないかと思います。そして、未来を生きる次世代への私たちの義務のような感じがしています」と語られていました。
ご両親のお言葉の一つ一つを大切に受け止めながら
編集作業が続いています。
この後、2019年の韓国撮影の編集に入ってまいります。
機材トラブルもあり予定よりスケジュールが少し遅れていますが、韓国のご自宅に撮影で伺わせていただいた時の懐かしい写真にこれまでのことを思い出しながら気合を入れてがんばります!

あれから24年を迎えた今年、
かけはし第三章完成に向けてスタッフ一同全力を尽くします。
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