2024年08月06日

広島への原爆投下から79年…

今日は、8月6日。
広島への原爆投下から79年…

8時15分に黙祷し
これまでお世話になった被爆者の方々のことを思いながら過ごしました。

先日、ミューズの里に取材に来てくださった朝日新聞の上野創記者が執筆してくださった映画「アオギリにたくして」の記事が、4日に掲載されました。丁寧な取材を重ねながら、限られた文字の一つ一つに思いを込める上野記者の姿に、大切なことを学ばせていただきました。

朝日新聞デジタル
被爆アオギリと語り部の女性めぐる映画 東京・町田の寺で上映会

https://www.asahi.com/articles/ASS8405R3S84UTIL02NM.html

東京・町田の華厳院本堂にて、映画『アオギリにたくして』上映会 &ライブが 8/25(日) 14:00より開催されます(開場13:30)。お世話になっている矢田弘雅副ご住職様、主催の「平和を望む会」代表で画家の木村巴様はじめ関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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今日 8月6日は、ミューズの里の設立記念日でもあります。被爆者の方々の平和を望む深く強い想いを伝えていきたくて、16年前の2008年にミューズの里を設立しました。

原点を忘れないために、8月6日を選んで会社を登記し、その日の夜からピースライブ「私のヒロシマ・ナガサキ」をスタート!後に「いのちの音色」と名付けられたこのライブ活動の中で、アオギリの語り部と呼ばれた被爆者の沼田鈴子さんと再会しました。その後に映画『アオギリにたくして』を企画・製作し、2013年に劇場公開しました。ライブをスタートしてから16年、上映をスタートして11年、平和の種を蒔いていきたいと願いながら活動を続けています。

戦争も核兵器も人間の心がつくり出してきたものであることを思う時、それに勝る平和をつくるためには、より一層自分の心を見つめ、心に平和を描きながら生きていこうと誓ってチャレンジした作品でもありました。

現実を生きていく中では、話し合っても分かり合えないこともあります。火のないところに煙を立てる人もいれば、思いやりと忍耐を持って接しても、仇となって返ってくることもあるでしょう。人の心の中にある欲や怒り、恐れ、恨み、妬みが渦巻くこの世を生きるのは、誰にとっても大変なことです。最も悲しく耐え難く絶望的になるのは、愛や平和や正義の名の下に、傷つけ殺し合うことが正当化されていく時です。

38年前の22歳の時、初めて被爆者の方と出会った時、
核兵器廃絶は理想論ではなく、実際に生き地獄を体験した被爆者の方々が、絶望の果てにたどり着いた現実的な平和への道なのだと感じました。

どうしようもない怒りや憎しみを昇華させ、長い間語れずにいた被爆体験を「自分と同じ苦しい思いを誰にもさせたくない」と語り始めた被爆者の心を伝えていきたいと強く思いました。

「私にとっては毎日が、8月6日なんです」という被爆者の言葉を忘れることができません。365日、日本のどこかで、世界のどこかで、被爆者のメッセージに耳を傾ける場をつくっていきたいという思いから始めたライブや映画上映を、これからも出来るところまで続けていきたいと思います。

コロナ禍やスタッフの病で何度にも渡るスケジュール変更となりましたが、第3作目のドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、今年の完成を目指しています。映画『アオギリにたくして』のモデルとなった沼田鈴子さんが亡くなる4ヶ月前のメッセージ映像と共に、被爆アオギリに託された思いが日本全国・世界に広がる様子を描き、来年公開を目指して制作中です。

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広島平和記念公園の8月6日の被爆アオギリのお写真と共に
ミューズの里16周年記念に素敵な花束を送ってくださった柏原省治様に心より感謝いたします。

いつも応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝申し上げます。私たちにできる平和づくりの一歩一歩を歩んでまいります。今後ともご支援・ご協力を何卒よろしくお願い致します。
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posted by ぷらっとハッピー日記 at 21:15| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする