2024年03月10日

ひばりが丘公民館「にんげんをかえせ」上映とトーク


西東京市の「ひばりが丘公民館」集会室にて、
ドキュメンタリー映画「にんげんをかえせ」上映後に
お話しさせていただきます(3月16日)

2024年3月3日にんげんをかえせ記事.jpg

38年前、平和学のレイスロップ教授ご夫妻と教師の北浦葉子さんが提唱した
ネバーアゲインキャンペーン第一期生として約1年間単身渡米し
アラスカ ・オレゴン・オハイオ・ネバダ・ニューヨークなどの
学校や教会などで、日本文化紹介と共に「にんげんをかえせ 」などの
原爆映画を上映する体験をさせていただきました。

1年間に約280回のプレゼンテーションの中で
16ミリ映写機のスイッチを押すたび
何度観ても、心が震え体中が緊張しました。

アンカレジのある高校では
「にんげんをかえせ」上映に向けて
歴史の先生によって意見が異なったため
親の許可書を得た上で
この映画を是非上映したいと思う先生の授業でだけ
上映することになりました。

「にんげんをかえせ」を観た生徒が
まだ観ていない生徒たちに
「絶対にこの映画を見なくちゃダメだよ」
と声をかけ、先生を説得して見にきてくれたり
その後も先生に許可を得て手伝ってくれました。

中学生以上は「にんげんをかえせ」を
小学生は「ピカドン」というアニメを上映することになっていたのですが、
ある時、アラスカ の北極圏に近いフェアバンクスという街の
5年生の担任の先生から次のようなお言葉をいただきました。

「このクラスでは、これまでたくさんの平和学習をしてきました。
生徒たちはしっかりと「にんげんをかえせ」を受け止めることができるはずです。
日頃からこどもたちは、どれほど残虐で酷い映像をテレビやゲーム、映画などで見ていることでしょう。
ヒロシマ・ナガサキで起きたことは事実なのです。私たちはしっかりとそれを受け止めて考えていくべきことなのです」

私はドキドキしながら
5年生に「にんげんをかえせ」を上映しました。

上映後、こどもたち一人一人が平和をつくるために
折り鶴をつくったり
被爆者のメッセージを友達に伝えたり
図書館でヒロシマ ・ナガサキの本を読み始め
大統領に手紙を書いたりなど
自分にできることを考えて実行していく姿に
たくさんの勇気と希望をもらいました。

沼田鈴子さん記事20110917読売夕刊.jpg

13年前に初めて製作した映画「アオギリにたくして」は
「にんげんをかえせ」の中で証言されている
被爆者の沼田鈴子さんをモデルに描いた劇映画ですが
この映画も、あの体験なしに生まれることはありませんでした。

いろんなことが思い出されます。

にんげんをかえせ 映画とトーク.jpg
にんげんをかえせ 上映とトーク2.jpg

3月16日、久しぶりに「ひばりが丘公民館」にて
映画「にんげんをかえせ」を鑑賞させていただき
その後、お話しさせていただきます。
早稲田大学院政の平野叶大さんのお話もとっても楽しみです。

皆様、宜しくお願い申し上げます。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 11:40| 東京 ☀| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする