2023年06月13日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中〜!「本来ある自然の平和な姿」

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制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』では
米国マサチューセッツ州・Leverettにて(2016年)
加藤お上人様に大変お世話になりました。

お寺から見える近くの町にあるリベラル・アーツの名門アマースト大学は、クラーク博士や内村鑑三、新島襄が卒業した大学としても知られています。

加藤お上人様は、2001年のアメリカでの9.11後に「Walk for a New Spring」をスタートしました。9.11がアメリカの方々に与えたショックはとても大きく、平和運動をしていた人たちの中にも分断が生まれ、お互いに口をきかなくなったりなど、政府やラジオ・テレビなどが報復戦争を煽り立てる中で、それに意を唱える事が非国民であるかのような雰囲気が生まれていったそうです。

加藤お上人様は、人々が対話する場所をつくらなければならないと感じ、そのために行進しようとスタートしたのが、「Walk for a New Spring」でした。

はじめは2ヶ月ぐらいかけてマサチューセッツ州の中で、教会やモスクやアマーストなどの50~60の町をつぶさに回り、様々なところでみんなが対話できるえる場をつくり、いろんな違う意見が語られる中で、少なくともみんながそれぞれに思うことをオープンに言える場所ができたことによって、たくさんの人々から喜ばれ、そうしてことから始まった「Walk for a New Spring」は、その後も、毎年開催されるようになり今も続いています。

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▲皆さんと一緒にお寺を守っているこの猫ちゃんの名前は「トーちゃん」です。


「いかに命を大切にしていくかということを、人類が考えるということが何より大切です。人間の活動によって、自分たちの社会の中のアクティビティをあまりにも重視することによって、本来ある自然の平和な姿というものを忘れてしまうことに人間の歴史の問題があったんじゃないでしょうか。近代の物質文明が、人間の生活の基本であるという考え方に支配されてきた中で、みんなの命が最も大切にされるべき状態にするうえで、何がいったい問題なのかを考えなければいけない」と加藤お上人様は、語っておられました。

「宗教でさえ、自分たちの利益を優先するような形で使われてしまう、人間は簡単にそのように陥ってしまうわけです。”人々の心の中に、社会の中に、どうやったら平和をもたらすことができるか”ということが宗教の原点です。その原点に立ち返ることが大切だと思います。命と言った時に、それに対してノーという声が一番の問題なわけで、あるいはそれに耳をかさないことが一番問題なわけですから、そこに意識を向け、人々が気づいていかないといけないんじゃないかと思います」

それぞれの宗教が、平和を達成させるために必要な優れた教えを凝縮し、みんなの教えとなるように祈りながら、加藤お上人様は平和行進を続けておられます。

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先住民の人たちはアメリカ大陸を亀の島と呼んでいます。

亀の島に建立された仏舎利塔の近くには、
先住民の先祖の霊に祈りを捧げるための塔があり
たくさんの先住民の方々がここを訪れ
とても喜んでおられます。

アメリカが本当に平和な国になるためには、
先住民の先祖の霊に祈りを捧げ
慰めることが大切であるという
加藤お上人の信念を感じました。

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この日、加藤お上人様にご紹介いただいたベトナム戦争の帰還兵のミラーご夫妻の家にホームステイさせていただき、忘れることのできない素敵な時を過ごさせていただきました。加藤お上人様はじめ、Leverettで出会いをいただいた皆様に心より深く感謝申し上げます。


🍀映画「いのちの音色」制作中!
https://musevoice.com/inochi/goods-2/

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posted by ぷらっとハッピー日記 at 12:13| 東京 ☁| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする