東京都の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」に採用された映像音楽作品「桜の花びら」。第一回JASRAC音楽文化賞を受賞した映画『アオギリにたくして』の製作を共につとめた音楽監督でギタリストの伊藤茂利と映画の中で心に染みる素敵なピアノの音色を奏てくださっているピアニストの坂井千浪、撮影監督・編集の倉本和人による「チームアオギリ」で制作した動画です。
「桜の花びら」
中村里美 作詞・作曲・歌
伊藤茂利 ギター・編曲
坂井千浪 ピアノ
倉本和人 撮影・編集
コロナ禍に文化の灯を消さないために東京都が行った文化事業でしたが、先日お知らせをいただき、今月末で専用チャンネルからの動画の配信が終わるので、HPやSNS、YouTubeチャンネル等で再公開いただいても良いとのお知らせをいただき、ミューズの里TVにアップにアップさせていただきました。
夢半ばにして
癌の病に倒れ、
満開の桜が咲く中、
大好きな桜を見ることもなく
息をひきとった
ジャズシンガーの友人に捧げたオリジナル曲です。
友人が亡くなって
17年という歳月が過ぎました。
どんなに不安で辛かったろう
と、今なら彼女の気持ちを
もっとわかってあげられたような気がします。
置かれた状況によって
個人差はあるかもしれませんが
癌という病は、
様々な影響を与えます。
病気そのものと闘うだけでも大変なのに…
癌という病気になってしまったが故に起きる様々なことや
不安や孤独に加え、
心ない言葉に傷つきながら
心を閉ざしっていった彼女が
治療を拒否し続けながら
亡くなる前に話してくれた
本当の気持ちを思う時、
がんと告知されたその時から
もっと心に寄り添ってあげれる体制があったなら…
と思わずにはいられません。
▲ミューズの里からの散歩道にある大きな桜の木。
桜を見るたび
友人の歌声が
聴こえてきます。
桜の花びらが舞い落ちる中、
私自身、あと何回
こうして桜を
見ることができるのだろう
ふとそう感じる年齢になりました。
自らの命と共に
自分につながる
全ての命に想いを馳せ
若かりし頃とは違う
いのちへの向き合い方の中で
新たな映画や音楽の制作に
取り組んで参りたいと思います。
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