2023年01月11日
ミューズの里TV:荻野哲哉 野外展「未象の庭2022―緑陰―」
ミューズの里TVでは、上映&ライブ活動を通して出会いをいただいた希望と平和の種をまく様々な活動をしている人々をクローズアップしています。
2023年新春のクローズアップ映像として、かつての米軍基地拡張予定地、砂川闘争の現場となった地に植えられた被爆アオギリ二世の下で開催された 荻野哲哉氏による野外展 「未象の庭2022―緑陰―」を本日公開いたしました。
動画リンク https://youtu.be/SHl19J2NULw
アオギリの語り部と呼ばれ、弊社ミューズの里の初プロデュース映画『アオギリにたくして』のモデルともなった被爆者の沼田鈴子さんの在りし日の姿が、アオギリの葉に浮かび上がり、荻野哲哉氏によるインスタレーションの世界の中で、命への感謝と祈りに包まれるステキな空間でした。ほんの少しでもその時を映像でお伝えできればという思いで、映画『アオギリにたくして』撮影監督の倉本和人と音楽監督でプロデューサーの伊藤茂利と共に訪れ、取材・撮影させていただきました。
「沼田鈴子さんが語り部として発信し続けたメッセージの中には、反戦・反核と共に、植物の生命力の中に再生や希望を見いだしていく方向性があります。それを担った被爆アオギリの木は、その種や苗を植える行為自体がメッセージへの共鳴だと思います。その環境で共に生きている鳥や昆虫や微生物がいなければ、植物も生きて子孫を残すことができません。その環境全体への視座は、焼き付けた個々の葉が独立した作品ではなく、配置された場所全体が一つの作品として提示できるインスタレーションという表現に馴染むものです。訪れる人や飛来する昆虫や鳥も含めて、結果的にそれらが噛み合い、沼田さんがこの場で様々な生き物とともに憩っている印象の作品になったと思います」
ー 荻野哲哉ー
ミューズの里T V
制作・著作:ミューズの里
ディレクター:中村里美・伊藤茂利
撮影・編集:倉本和人
取材・編集:中村里美