2021年03月15日

副店長いのち君🐈もがんばります〜♬ 次回MUSE BARは4/16(金)夜9時スタート!

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ミューズの里に入社して5カ月、この世に生まれて推定7カ月のいのち君。中央分離帯の草むらで生まれ育ったいのち君は、兄弟と共に昨年夏に保護されました。


昨年10月、保護してくださった「里親の会 川口」の皆様が、埼玉県のJR川口駅東口デッキ通路で行っている譲渡会で、いのち君と出会いました。コロナ禍の相次ぐスケジュール変更で先の見えない日々の中、改めて「いのち」について考えていた時でもありました。


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多くの会社が倒産していくであろう中で、関係会社も事業終了するところも出ています。自分たちだってこの先どうなるかわからない時、それでも具体的に命を救うために一体何ができるだろう? そう考えた時、物凄く無力感に苛まれました。


小さな頃から超人見知りで友達もいなかった私にとって、落ち込んだり苦しい時に自分の気持ちを癒してくれるのは、そばにいてくれた猫や犬、家の庭から広がる山や田んぼ、鳥や虫や蝶々と繋がっている感覚でした。


今はまだ、目の前にすべきことが山積みで、すぐには出来ないけれど、いつかこの世を去る前に、お世話になった人間以外の動物や植物たちへの感謝を込めた作品をつくりたいと漠然と思っていた時、保護猫がミューズの里に入社することになりました。


一緒に保護された他の兄弟は気が強く、シャーシャーと攻撃的で保護主の手を焼かせていた中で、いのち君だけがなぜか当初から穏やかで賢く落ち着いた性格だったそうです。何かを見据えた目つきは哲学者のような風格があり、譲渡会でのいのち君の紹介のカードには「哲学者」と書かれていました。



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▲保護された頃のいのち君



保護された時は生後2カ月半だったいのち君が、ミューズの里にやって来ることになり、みんなでウキウキしながら、いのち君がくつろげるようにと猫ちぐらを用意して待っていました。


初めて電車に乗って、保護主さんと一緒にやって来たいのち君。別れ際に、「元気でがんばって」と保護主さんが声をかけると、短く小さな声で「ニャ」と返事しました。


保護主さんが帰った後… いのち君はケージの角でじっと固まっていました。そして、お皿に入った餌や水をケージの中に入れようとすると、全身の毛を逆立てて、物凄い形相でこちらに向かってこちらを威嚇し始めました。


私は、小さな頃から猫や犬と一緒に育ち、近所の野良猫たちとも仲良しでした。でも、いのち君の威嚇を見た時、生まれて初めて本当に怖いと感じました。生まれて2カ月半の小さないのち君が、それ程までに命がけで威嚇していたのです。


親とも兄弟とも別れ、初めての知らない場所に来て、きっと誰よりもいのち君こそ、本当に怖かったのだろうと思います。親兄弟とも離れ離れになり、もしかしたら生まれて初めての威嚇だったかもしれません。いのちを守るための命がけの表現だったのだろうと思います。


シャーシャー言いながらの威嚇が激しく、いのち君が入社した初日は、触ることも出来ず、声をかけることも躊躇われました。


翌朝、様子を見にいくと、いつの間にかご飯を全部食べていました。トイレも済ませていて、ホッとしました。でも、いっこうに猫ちぐらから出てきません。


正直、会社で育てていけるのか、みんなと仲良くなれるのか…だんだん自信がなくなっていきました。警戒心が強く、餌をあげても人がいると全く受け付けず、目つきは険しく、子猫らしさは全く感じられず、いのち君の近くに行くだけで緊張が走り、しばらくは先住犬と会わせることもできませんでした。


そんな状況を変えたのは、一緒に遊んであげることでした。保護主さんから、「まずは猫じゃらしで遊んでみては?」とアドバイスを受けました。あれこれ期待や思惑を持たず、ただ一緒に楽んで遊んでみよう!と思いました。


すると、いつものように最初はシャーシャー威嚇していのち君が、どうも猫じゃらしが気になるのか、日に日に少しずつ猫ちぐらから顔を出すようになりました。



初めていのち君を抱っこできたのは、オフィスにやって来てから何日目のことだったでしょうか。


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その時の喜びは忘れられません。


見た目はふっくらしているように見えたいのち君ですが、体に触るとガリガリでした。保護された時、兄弟たちは皆1キロでしたが、いのち君だけが0.7キロだったそうです。背骨が釘のようにとんがっていて、触ると痛いほどでした。


今も超ビビリーないのち君ですが、今では、車に乗って一緒に仕事場にも同行したがるようになりました。お姉ちゃんの先住犬「たからプロデューサー」にくっついてオフィスの周りを一緒に散歩するのが楽しみでしかたないようです。


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ペットショップや飼い猫から生まれた子猫とも違って、野生で生まれ育ったいのち君から気づかされることがたくさんありました。


猫も犬も人間も、お互いの存在を認め合って居心地よくリラックスして一緒に過ごせるようになるまで時間がかかるかもしれません。でも今、保護猫を迎え入れる選択をして本当によかったと心から思います。


そして、今でもたくさんの猫や犬が殺処分されている中で、保護猫を家族に迎える選択をしてくださる方が増えていくことを心より祈っています。


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▲忙しくて散歩を忘れると、脱走を試みるいのち君


今では超甘えん坊になり、好奇心旺盛で、自分でリュックに入って一緒について来ます。いのち君のこの間の変化を見ながら、学んだり感じたことは、きっとこれからの作品づくりにも生かされていくことと思います。


そして、何よりいのち君に感謝するのは、
コロナ禍で先行きが見えず本当に辛かった時、いのち君の野性的な生命力を感じながら、生きる気力が蘇って来たことです。


新入社員のいのち君。
お陰様で今ではみんなに愛されています。


いよいよ今月から、ギタリストのしげ兄さんと先住犬のたからプロデューサーのもとで、オンライン「MUSE BAR」副店長としてデビューしました〜♪


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チームMUSE BAR
猫も犬も人間も
みんな仲良く!


次回は、4月16日です。
皆様のご来店をお待ちしています♪
ご予約・詳細 ▶︎ https://musebar-2.peatix.com/


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Seeds of Hope & Peace!🍀



posted by ぷらっとハッピー日記 at 14:34| 東京 ☀| 命と宝🐾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする