当初より懸念されていた秋冬のコロナ感染拡大ですが、高止まりの感染者数と対策のあり方に、これから起きるであろうことで心が押しつぶされそうだった昨年10月、いのち君がやって来ました。
もうすぐ生後6カ月を迎えますが、子猫とは思えない貫禄です。
若い頃にヨーロッパを旅していた時、浮浪者のおじいちゃんが肩に2匹の猫をのせて満面の笑みで楽しそうに歩いていた姿がとても印象的で、今でも時々ふとあの笑顔を思い出します。
「もし自分が浮浪者になったら…」
会社を自分で経営している人であれば、一度はふとリアルに考えることではないかと思いますが、自分の中に悲壮感があまりないのは、きっとあの時のおじいちゃんの笑顔が羨ましいほどステキだったからなのかもしれません。
とはいえ冬になると思い出すのは、ドヤ街に住んで浮浪者の方々の支援活動をされていたシスターの姿です。
寒くて冷たい雨の降る夜、温かいシチューの入った大きな鍋をリアカーに乗せて配り続けるシスターのお手伝いに参加させていただいたことがあります。何人かの浮浪者の方々も仲間を凍死させないためにと手伝ってくれました。「起きろー。食べろー。死ぬなよー」と叫びながら…。
冬を迎える度、あの日のことが思い出されます。野宿されている方々が、この冬の寒さを無事に乗り越えていかれますようにと祈りながら、自分の無力さを見つめています。
コロナ禍に少し躊躇しながら迎えたいのち君。その生命力に、生きる力をたくさんもらいました。救われたのは私でした。
先行きの見えない日々ではありますが、非常時だからこそ、より一層クリアに見えてくることがあり、コロナ後の世界を考える上で大切な気づきがたくさんあります。
緊急事態宣言によるスケジュール変更に追われる日々の中、階段の踊り場に身を置いて、全力で走り続けて来た日々を振り返りながら……この痛みを乗り越えて、もう一度、次の階段を登り始める心の準備ができました。
これまでご支援・ご協力くださり、どんな時も応援くださっている皆様とスタッフへの感謝を胸に、全力を尽くします。
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