2008年8月6日に歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」初ライブを開催してから12年となります。
今年8月9日のライブで第250回目を迎えました。
日本全国に広がる被爆アオギリ2世・3世の植樹と共に、各地で出会った希望と平和の種を蒔く人々の姿に感動し、カメラを回し始めました。
ドキュメンタリー映画『いのちの音色』は、アオギリの語り部と呼ばれた被爆者の沼田鈴子さんが亡くなる4ヶ月前のメッセージと共に、被爆アオギリに託された思いを描いていきます。


2010年秋、ワシントンの(財)カーネギー地球物理学研究所で被爆アオギリ2世の植樹と海外初ライブが開催されました。
あれから10年、被爆アオギリは大きく育っています。
この時の植樹とライブを企画してくださった地球科学者の山中高光先生と先日お電話でお話ししながら、アメリカでの植樹を大変喜んでおられた沼田鈴子さんのお姿が思い起こされました。

山中先生は、「ポトマック川の河畔に広がる桜並木のように、いつか2世の花の実が、平和の種となり、全米に広がっていくことを祈ります」と被爆アオギリ2世の植樹への思いを語っておられました。
コロナ禍の中、アメリカでの撮影は、この度の映画には間に合いませんが、引き続き今後もアオギリに託された皆様の思いを追っていきたいと思います。

広島・長崎への原爆投下から75年となるこの夏、日本全国、そして世界に被爆者の方々のメッセージを伝えていこうと改めて心に誓っています。
ドキュメンタリー映画『いのちの音色』の完成と公開に向けてスタッフ一同全力を尽くします。
ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ映画『いのちの音色』支援プロジェクト」
➡️ https://a-port.asahi.com/projects/inochi/
皆様のご支援・ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
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