昨日(3月25日)の夜、東京都の1日の新型コロナウィルス感染者数の発表が前日の2倍以上の過去最多の41人となり、小池都知事の緊急会見が行われ「新型コロナウィルス感染拡大の重大局面にあり、平日は出来るだけ自宅で仕事を行い夜間の外出を控えること、今週末の外出自粛を」との呼びかけがありました。
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年3 月19 日)には、「今日我々が見ているこの感染症の感染者数のデータは、感染から発病に要する潜伏期間と発病から診断され報告までに要する期間も含めて、その約2週間前の新規感染の状況を捉えたものにすぎません」と書かれています。
つまり、昨日発表された41人という数字は、2週間前の3月11日頃の数字ということになります。
3月11日といえば、安倍首相が2月26日にイベントの自粛を、翌日27日に小中高校の全校休校を要請した日から、ちょうど2週間後にあたります。3月19日の専門家会議の会見の一週間以上前でもあり、さらに、この数字の中には症状のない人や軽症の人などの数は入っていないことを考えると、実際にはもっとたくさんの感染者がいることになります。
この3連休の気の緩みや自粛疲れが指摘されていますが、あくまでもその結果の数字が出るのは約2週間後のことです。
この数ヶ月を振り返る時、あまりにも危機感がなく思えてしまう日本の状況は、福島原発事故の時にも指摘されたリスクマネジメントのなさと同じものを感じてしまいます。
経済対策として、商品券や旅行券等について話し合ってることも報道されていますが、何か別の星の話を聞いているような感覚になります。これからたくさんの感染者や死者が出ることも予測され、倒産する会社や失業者も出てくるであろう中で、確かに経済が大切なことはよくわかるのですが…心に全く響いてきません。我が社も他人事ではないと危機感を持ちながらの日々です。
ミューズの里では、2月25日から、自社企画による上映・ライブ・その他イベント等の自粛を行って参りましたが、3月に続き、4月も自社企画のイベントの自粛を続けていくことと致しました。また、この春予定されていたピース登山隊や、広島の被爆アオギリ2世が植樹された南アフリカでの映画『アオギリにたくして』上映も延期となりますが、新型コロナウィルス感染症の終息後には、必ず実現させていきたいと思います。
この様なハプニングがなくても、毎月毎月を必死で乗り越えながら生きている我が社のような小さな会社にとって、今は言葉にならない程の大変な状況です。余裕があって自粛しているのではありません。すでにたくさんの痛みと見通しのつかない不安の中で覚悟しながら、それでも今一番大切なことは感染拡大を防止して、一人でも多くの命を守ることであるという自覚からの決意です。
今日も新たに47人という約2週間前の1日の東京における感染者数が発表されました。感染経路がわからない感染者が増えており、背後にどれだけの感染者がいるのかわかっていません。
世界でパンデミックが起きている中で、どう考えても日本だけが例外ではありえません。
皆様のご健康を心より祈りしながら、そして、1日も早い収束を願いながら、会社としても今を乗り越えて存続していけるよう全力を尽くしてまいります。
今後とも皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申しあげます。
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