2019年9月20日、韓国釜山へ。

翌日9月21日、ドキュメンタリー映画『かけはし』にご出演くださったスヒョンさんのお母様の辛潤賛さん、妹さんご夫妻、特定非営利活動法人LSHアジア奨学会の皆様と共に、スヒョンさんとお父様のソンデさんのお墓参りへ。

2001年1月26日、スヒョンさんが亡くなって18年…。
今年3月にご逝去されたお父様のソンデさんは、息子スヒョンさんのお墓の横で眠っています。


ソンデさんとスヒョンさんの遺志を継いで、お母様のユンチャンさんがLSHアジア奨学会の名誉会長となり、日本とアジアの懸け橋となる日本語学校生を応援していかれます。

お墓参りの後、お父様のソンデさんとスヒョンさんのお墓の近くにある、日本人慰霊碑と太平洋戦争犠牲者慰霊碑へと皆様と共に向かいました。


終戦とともに、約5万人の釜山在住の日本人は日本に引き揚げましたが、釜山市西区峨嵋洞の火葬場をはじめ市内各所には日本人の遺骨、位牌、過去帳などが放置されたままでした。
1962年5月に峨嵋洞の火葬場が釜山鎮區堂甘洞に移転した際、当時の金玄玉釜山市長の人道的なお考えから市内に散在していた遺骨、過去帳などを一ヶ所に集め、「日本人冢移安之碑」と刻まれた石碑と納牌堂が建立されました。
その後、都市再開発計画により日本人慰霊碑も再度移転されることになり、1991年10月、土地・移転費用等釜山市が全額負担する形で、現在の釜山市立公園墓地内に日本人慰霊碑と納牌堂が新たに建立されました。納牌堂には、1.528の位牌が安置されているそうです。
生前、ソンデさんはご夫婦で、スヒョンさんのお墓参りの時、日本人慰霊碑の回りの草むしりをしてお掃除をしてくださっていました。


日本人慰霊碑のそばには、太平洋戦争で犠牲となられた朝鮮半島出身の軍人・軍属を弔う太平洋戦争犠牲者慰霊碑があります。
台風が近ずく中、お母様のユンチャンさんに案内していただき、皆様と共にお参りさせていただき、ドキュメンタリー映画『かけはし』第3章にむけて、取材・撮影させていただきました。
この時期に、『かけはし』にご出演いただいたお父様のソンデさんとスヒョンさんのお墓参りに伺わせていただき、人として直視すべき大切なことをより深く考えていく機会を与えていただき、心より感謝申し上げます。
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