
2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから線路に転落した方を救おうとして、日本人カメラマンの関根さんと韓国人留学生だったイ スヒョン(李秀賢)さんが共に帰らぬ人となった事故から18年…。
ドキュメンタリー映画『かけはし』第1章にご出演くださったスヒョンさんのお母様、辛潤賛(シン ユンチャン)さんが韓国・釜山から来日され、3月21日にご逝去された夫の李盛大さんのお写真を胸に、JR新大久保駅で献花されるお姿に涙が溢れました。

「日韓の懸け橋になりたい」と語っていた息子スヒョンさんの遺志を継ぎ、スヒョンさんと同じように日本に夢持ってやってくるアジアからの留学生支援を続け、これまでに20カ国以上の国や地域から来日した897名の日本語学校生に奨学金を授与されてきました。

毎年、スヒョンさんの命日の1月26日と秋の奨学金授与式には必ず来日されていたご両親様は、「日本に来るとスヒョンに会える気がします」と語っていました。
今年2019年1月26日、スヒョンさんの命日を前にお父様が倒れ、お父様のメッセージを携えてお母様が来日されました。命日の韓国文化院での『かけはし』上映では、「日韓関係が厳しい状況の中、こういう時こそ民間の交流が活発に行われ、心の繋がりを大切にしてほしいと切に願っております」というお父様のメッセージを代読させていただきました。
秋の奨学金授与式にむけてリハビリを続けておられた中、3月21日、脳梗塞のためお父様がご逝去(80歳)されました。

スヒョンさんとお父様の李盛大さんの思いを継いで、これからはお母様の辛潤賛さんが留学生支援を続けていくご決意をされています。

今日、新大久保駅での献花に、涙をこらえながら、お母様お一人で立たれている姿を見ながら、私たちも心に誓いました。
日本と韓国の友好、そして両国と世界の友好が広がり深まっていくことを願いながら、お母様と共にスヒョンさんとお父様の思いを伝え、日本全国での『かけはし』上映会を目指していきます。
現在上映中の『かけはし』第1章、第2章完成後に、引き続き撮影を続けている『かけはし』第3章の公開に向けても全力を尽くして参りたいと思います。引き続き皆様のご支援・ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

▲献花の後、「李盛大さまを偲ぶ会」がアルカディア市ヶ谷 私学会館にて開催されました。
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