
桜に続き、ミューズガーデンの芝桜が満開。
芝桜を見るたび、幼き日々を思い出す。
旧制福井中学校の校長先生だった
母方の祖父は定年後、
子供たちが皆東京で就職していた事もあり、
自給自足の夢を抱いて、東京の町田市にやってきた。
小さな家に大きな畑。
おじいちゃんは畑仕事、
おばあちゃんはガーデニング。
柿、栗、梅、スモモ、グミ、ザクロなど
大きな木々が畑の周りにたくさんあって、
いっぱい食べた。
おばあちゃんは花が大好きで
ツツジが満開になる頃、
みごとな芝桜が、
一段高い畑から
色とりどりのツツジの後ろ一面に
咲き誇る。
「ここが天国なんだ!」と
小さい時、思っていた。
踏み石の周りには松葉ボタン、
門を入るとおばあちゃんの花壇に
水仙やチューリップ、金魚草など
いろんな種類の花々が咲いていた。
「おじいさんは、なんでも雑草と間違えて、せっかく育てた花を摘んでしまう」
というのが、子供心に覚えている
おじいちゃんに対するおばあちゃんの唯一の愚痴。
その頃の私は?といえば、
おばあちゃんが育てている花に挨拶にやって来る
揚羽蝶、黒揚羽、モンシロチョウがひらひらする中、
毎日毎日、アリの観察。
蜘蛛の巣の点検をしながら、
トンボや蝶を助けたり、
飛べなくなった蝶の命を見守りながら、
チューリップの中に運んだり、
春と共に忙しい日々を送っていた。
祖父母が他界して30年以上が過ぎた今、
芝桜を見るたび、あの頃が偲ばれる。
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