2017年09月08日

YouTube 中村里美&伊藤茂利「私の15ヵ条」

1986年10月、アラスカに向かう飛行機の中で、
胸いっぱいに広がる不安な気持ちを抑えるために、
「私の15ヵ条」を唱えていました。
渡米にむけて、お世話になったヒロシマ・ナガサキの
被爆者の方々からのアドバイスを
ノートに書き留めたものです。


22歳の時、アメリカの家庭にホームステイしながら
学校や教会などで、日本文化の紹介と
ヒロシマ・ナガサキの原爆映画の上映を行い
被爆者のメッセージを伝える日米協力草の根プロジェクト
「ネバー・アゲイン・キャンペーン」第一期民間大使として
一年間、単身渡米することになりました。


平和について深く考えてみたこともなく、
最初は恥ずかしいことながら、
ただ人生で何かチャレンジしたい
という思いから応募したボランティアに
参加することになりました。


渡米前の事前学習で広島・長崎を訪れ、
持参する原爆フィルム「にんげんをかえせ」の中に登場する
被爆者の方々をはじめ、たくさんの被爆者のお話を聞く機会をいただきました。


しかし、知れば知るほど、
「戦争体験も原爆の体験もない自分に、
一体何が伝えられるのだろう?」
という不安な気持ちばかりが募りました。


ヒロシマ・ナガサキが、
教科書の中の過去の出来事ではないことを
知りました。


英語も下手くそで、知識もなく、
まして体験のない自分が、
原爆を落とした国の人に
一体何を伝えられるのだろうか?
だんだん不安になりました。


とうとう行くのをやめようと思い悩んでいた時、
被爆者の方々が被爆体験以外にも伝えてくださった、
人生を生きる上で心に残るたくさんの言葉が思い出され
ノートにまとめてみました。


その言葉に曲をつけた歌が「私の15カ条」です。



私が最初に訪れた場所は、アラスカでした。
1986年10月、アラスカに向かうサデナベルギー航空の中で、
気持ちが落ち着かず、ノートに書きとめた手書きの
文字に目を通しながら、ドキドキしていた
あの日を思い出すたびに、原点を忘れずに生きていきたいと心に誓います。


ヒロシマ・ナガサキをアメリカで伝える中で
感じ、考え、体験した事は、
その後の自分の人生の生き方を大きく変えていきました。


もし、あの時、被爆者の方々との出会いがなかったら、
自分の命への感謝さえ感じずに生きていたと思います。


微力であっても、自分たちに出来る平和の種まきを
これからも続けていきたいと思います。


生きることの素晴らしさを教えてくださった、
お世話になった被爆者の皆様に改めて心から感謝申し上げます。




◎歌:中村里美&伊藤茂利
◎作詞:中村里美
◎作曲:へんり未来
◎編曲・サウンドプロデューサー:伊藤茂利
◎ギター:伊藤茂利
◎ウッドベース:花輪春比古

〜 私の15カ条 〜

1) あせるな! あわてるな! あきらめるな!
2) 何があっても3食たべろ!
3) 正直に言え!
4) NOをNOと言え!
5) 度胸と愛嬌と根性を持て!
6) 何でも楽しめ!
7) 何をしたいのか、何をするべきなのかを区別しろ!
8) 人に頼るな!道は自分で切り開け!
9) 時と金を有効に使え!
10) 疲れた時こそファイトを持て!
11) 分かるまで聞き返せ!
12) 笑顔を忘れるな!
13) 心で接しろ!
14) 愛される事より 愛することを!
15) 理解されることより 理解することを!





歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝える「いのちの音色」の学校ライブでは、子供たちに一番人気の曲ですが、きっと誰もが自分が大切にしたい言葉があると思います。そんな言葉を曲にのせて、子供たちに自分の歌をつくって表現してもらえたら嬉しいなぁと思います〜♪♪
posted by ぷらっとハッピー日記 at 15:24| 東京 ☀| トーク&ライブ活動etc. | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする