2017年07月11日
映画「アオギリにたくして」〜広島の高校生の感想など〜
映画「アオギリにたくして」をご鑑賞くださった皆様から、たくさんのご感想が寄せられています。
まだまだ上映活動が続く「アオギリにたくして」。
完成から4年目を迎えるこの夏、初心を忘れず、今ここを新たなスタート地点として、日本全国・世界に向けて上映活動により一層力を注いでまいります〜!
皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
◉映画「アオギリにたくして」皆様の感想
➡︎ http://aogiri-movie.net/view/
その他、広島の市立高校の学生の皆様から寄せられた感想文の一部を下記にご紹介させていただきます。
〜映画「アオギリにたくして」広島の高校生の感想〜
◉小学校から平和学習をして、原爆での被害や怖さは知っている気になっていた。しかし、今日の映画をみて、被爆者同士での差別や放射能が原因での病気など、実際に体験した人しかわからないような過去があると感じた。広島に原爆が落とされた8月6日だけが大切であるのではなく、原爆によって人生を壊された人たちのその後の人生について考えることが必要だと思った。
◉被爆した方の8月6日からこれまでのことを、ここまで詳しく聞いたことがありませんでした。原爆の被害や影響のことを学ぶ機会は多くありましたが、どんな辛さがあって、どんな決断をして、どんな風に生きてきたか、そのお話を知れて良かったと思います。アオギリが、広島以外にも福島・アメリカなどいろんなところに植えられたことを初めて知りました。その活動を沼田さんがされていたことも初めて聞いて、各地に沼田さんの思いが伝わっているのだと思って、すごいと思いました。
◉部活で原爆劇をつくるとき、いつも被爆者はどういうふうにしてその後を生き抜いたのか、考えてもわからなかったのですが、この映画をみて、思ったより辛く大変だったことがわかりました。もっとこの映画をたくさんの人に見てもらいたいと思いました。
◉幸せな生活を送る予定だったのに、原爆の被害で、全てが狂ってしまった。私は今まで、平和学習を何度かしてきました。アニメや被爆体験を聞いたりすることは何度もありましたが、この映画は よりリアルに感じられました。
◉自分がもしこの方の立場に立った時、この方々のように強く生きられるだろうか。被爆したことを忘れるのではなく、受け入れながらも強く生きているなと感じます。
◉原爆や震災などに共通して言えるのは、被害を受けた人にとって辛いのは、人々の記憶が風化して忘れられてしまうことではないかと思った。
◉田中さんは、どんな困難にあっても乗り越え、原爆のことを次の世代の人たちい伝えていくという、素晴しい仕事をしていらっしゃったのに、今の世代の人たちは自分も含めて、「勉強したくない」「学校に行きたくない」など、田中さんの気持ちを踏みにじるようなことをしていると痛感し、反省しています。
◉原爆ってあんな突然降ってくるなんて、初めて、知りました。なんの前兆もなく、普通に暮らしていた時に、一瞬で全てを破壊していくなんて、恐ろしいなと思いました。そして、アオギリのことも、あんな意味があったと初めて知りました。今まで、小・中・高と平和学習してきても、まだ知らないことがたくさんあるんだなと思いました。
◉原爆によって悲劇が起こって、どんなに悔やんでも悲しんでも取り戻せないものが出来てしまったのだと思いました。体や心に傷をおい、町がある程度よくなっても、差別や放射能で原爆の日から今まで原爆は苦しみしか与えていないことがわかりました。
◉アオギリの木は、そんなに大事に守られてきたんだなと改めて思いました。小・中・高でずっと平和学習をしてきましたが、そんな中でも、一番心に響いたのは、この作品です。広島という町は、今はこんなにも平和なのに、昔の姿をみると、とても心が痛くなって同情してしまいます。たくさんの苦しみを受けながらも懸命に生き抜く姿に圧倒されました。この思いを胸にひめながら、これから私も懸命に生きていこうと思います。
◉被爆された方が、どんな思いで生き抜いてこられたのかよくわかった。障害を受け、差別を受けながらも生きてこられたことに感動した。多くの人が犠牲となった原爆だけでなく、戦争そのものが、人類にとって不幸しか生まないことを改めて感じた。
◉原爆で生き残った人は、身体的だけでなく精神的にもとても辛いを思いをしていることがわかった。今の自分の生活が当たり前だと思っていたけれど、それは違うと思った。世界中の人々に核兵器の恐ろしさが、物理的な威力だけでなく、人々の生活を大きく破壊してしまったことも理解してほしい。
◉被爆者の被爆した後の人生がリアルに描かれて何度も泣いてしまった。広島県内でも差別される現実に怒りを感じた。絶望する人が多い出来事があったけれど、その中でも必死に生きる大切さを感じた。
〜人権擁護委員の皆様に向けて行われた映画「アオギリにたくして」上映会を企画してくださった先生からのメッセージをご紹介します〜
映画「アオギリにたくして」を観た時、一人でも多くの人に、この映画を見てもらいたいと強く思い企画させていただきました。見てくださった方々から、「久しぶりにいい映画を見た」「忙しかったけど、来てよかった」等の言葉をたくさんいただいて本当に嬉しく思いました。
映画の後の話もとてもよかったです。アメリカで会った少年のお父さんの「戦争では、誰も勝たないんだよ」という言葉が印象に残りました。映画をつくった方から直接話を聞く事ができるなんて、めったにある事ではありません。お話をお聞きして、中村里美さん、伊藤茂利さんの映画に込めた「沼田さんの思いを伝えたい」という思いは、会場に居合わせた人みんなに伝わりました。その思いは、あの会場から、またどこかに広がっていくと信じています。
この映画で、私が一番好きなところは、内容は悲惨なのに、見終わった後、希望を感じるところです。今のような時代だからこそ、平和の大切さを、一人でも多くの人に伝えていきたいですね。
皆様にご支援・ご協力いただきながら、2013年の完成以来、見てくださった方々が口コミで広げてくださり、すでに日本全国での上映会が今も続き、海外からもたくさんの上映希望をいただいています。
「いのちの尊さ」「平和の大切さ」への思いをアオギリにたくして、被爆アオギリ2世・3世の植樹の呼びかけと共に、これまでお世話になったヒロシマ・ナガサキの被爆者の方々のメッセージを伝え、初心を忘れず映画の上映により一層力を注いでいきたいと思っています。
今後とも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
Seeds of Peace!
平和の種を世界へ〜♪
〜あなたの街で、映画「アオギリにたくして」を上映しませんか?〜
⭕️自主上映のご案内
➡︎ http://aogiri-movie.net/myscreen/