2017年01月13日

ネバー・アゲイン・キャンペーン創始者のドナルド・レイスロップ教授からのメッセージ

米国バークシャーの地元紙にネバー・アゲイン・キャンペーン(NAC)創始者で平和学のドナルド・レイスロップ(元)教授の投稿された記事が掲載され、NAC広島の中村朋子様が和訳をお送りくださいました。

<<トランプ氏の指を核のボタンに触れさせるな−キャンペーン>>
投稿者:ドナルド・レイスロップ氏 Donald Lathrop, Canaan, N.Y. 平和学。ネバーアゲイン
キャンペーン創始者。
掲載誌: The Berkshire Eagle. Friday, January 6, 2017
http://www.berkshireeagle.com/stories/letter-keep-trumps-fingeroff-nuclear-button,494291

多くの人が、次期大統領の起こしかねない行動に強い不安を抱いています。気候変動、保険料で
負担可能な医療費、上質な公教育、経済格差、さらに多くの課題に関して、今後どうなるのか
と大きな懸念を持って成り行きを見守っています。
その上、次期大統領の核兵器に対する考えに私たちは対処しなければならないと思うとぞっと
するのです。オバマ大統領が、地球上の生命を脅かすほどの核保有量を削減するために努力
したことを私は評価します。その一方でなぜオバマ政権は向こう30年間、より精巧な核兵器と
運搬システムを開発するために概算1兆ドル以上の予算計上に同意したのか、私には理解
できません。
次期大統領は大統領選中の論争で、「我々が核兵器を持っているならそれらを使うべきだ」と
考えているように見受けられました。また三元戦略核戦力、すなわち大陸間弾道ミサイル、
弾道ミサイル搭載潜水艦、巡航ミサイル搭載戦略爆撃機の維持コストの負担増に関して無知
であるように思えます。彼は日本や韓国をはじめ他国も核兵器を保有すべきだとも考えて
いるのです。
アクシデントによる、または相手国からの攻撃だと誤認しての緊急呼びかけが、かつて米国と
旧ソ連間で起った危機一髪を思い起こすと、地球上にこのような恐ろしい兵器を単に多量に
保有するだけでも、国家間の恐怖に対する対応としては穏やかではないことを示唆しています。
巷で言われている“insanity (狂気) ” の法的な定義は、「被告が自分の告発された行為の
良し悪しが分からなくなる、またはその罪を犯した時、行為の本質に気付かなくなるほどに
心的な機能不全に陥っている状態」を言います (American Heritage Dictionary)。完全に報復の
用意ができている国家に対して、人類の文明を破壊するかもしれない兵器を発射する者は狂気の
沙汰です。

私の懸念に共感した人は以下の署名サイトをクリックしてください。
PETITION: Keep Donald Trump’s Finger off the Nuclear Button:
http://www.ploughshares.org/keep-donald-trumps-finger-off-nuclear-button


posted by ぷらっとハッピー日記 at 06:40| 東京 ☀| ヒロシマ・ナガサキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする