一週間前まで元気だった猫のももちゃんが、もう4日も何も食べられず、スポイトでミルクやおかゆ状態の食べ物を少しずつ食べさせて、ようやく呼吸をしている状態…。これからピース登山隊で2泊3日家をあけるので…、とっても心配。
目をつむったままただじっとしている。
一日に数回たちあがって、ふらふらしながらだけど、まだ自分でちゃんと歩いている。水飲み場まで行くけれど、水の前に顔をつけたまま、ただじっとして水を飲むこともできない。
今日は、ももちゃんが家の中で行方不明になった。
半日ぐらいどこにいるか分からなかった。
何度もさがしたけれど、どこにもいなくて…。
そんなバカな…と何度も探すけれど見つからない…。
夕方、玄関の掃除をするために、水をまいていたら、ひょっこりももちゃんが現れた。そして、びしょびしょの水の上にうずくまって眠り始めた…。
夏風邪をこじらせているので、まだ熱があるのかなぁ…。
少し冷房を強くして、里ちゃんの部屋に移動。
でも、しばらくたって、またいなくなった。
びっくりしてまた探し回ると、着物のたんすの部屋にある段ボールと段ボールの隙間の小さなスペースの中にいた。
きっと静かな場所で、じっとしていたいんだと思う。
その姿を見て、なんだか、すごくももちゃんから教えられるような気がした。私の勝手な心配と思いで、どうしてもほっておけないから病院で点滴も受けさせて、それで少し元気になったような気もするけれど…。何も言わずに、騒ぎ立てることもなく、ただじっと自分で自分の衰えていく体を自然にいたわっているような…。私もそんな風に最後を送れればと…。
でも…やっぱりももちゃんにもう一度元気になってほしい。
だって、一週間前まで、17歳という高齢であってもあんなに元気で、パクパクご飯も食べてたんだから。もう一度絶対元気になると信じたい。
ももちゃんとは、20代後半から40代半ばまでを一緒に過ごしてきた。最初にモモちゃんとであったのは、新宿のガードレール下のペットショップだった。その頃私は、「ひらがなタイムズ」という外国人向け日英対訳雑誌の編集長だった。土日もなく、ゴールデンウィークも夏休みもなく、12月31日まで働いて、1月2日からまた休みなく働いていた。日中は流通と広告営業と取材、夜営業スタッフが帰宅後に、夜の9時から明け方まで制作スタッフと共に編集と執筆。ほとんど会社のソファーで新聞紙を上にかけて眠っているような毎日だった。
私が唯一息けるのは、営業を終えて新宿のオフィスに戻る途中、
ガードレールの下のペットショップで売られている猫をガラス越しに見ている時だった。段ボールに入れられて売られている犬を見ていると、何ともかわいそう…という気持ちにさせれてしまう。
なのに、人だかりの中でガラスケースにいれられた子猫たちは、我関せずと無邪気にじゃれあって夢中に遊んでいた。あまりに楽しそうに遊んでいるから、私も思わず楽しくなってしまう。
ある日、ペットショップのおじさんが、
「この猫あげるよ」と言った。
新しく入ってきた茶色の6〜7匹のチンチラの子猫たちがじゃれている中で、一匹の白いチンチラだけが、すみっこで丸くなってぐっすり眠っていた。
おじさんは、その白い猫を取り上げると箱の中に入れて私に渡した。
どうしよう…と少し戸惑いながら…
でも、気がつくと私は、白い子猫と一緒にオフィスに向かっていた。
その日以来、私はいつもももちゃんと一緒だった。
あまりに忙しい毎日だった。
たった4ページでスタートしたミニコミ誌が、洋書売り場に流れ始め、東販、日販の流通をとおり全国紙となるまでの約10年間。もう一度やれと言われても、決してできない程全力で仕事に取り組んだ時期でもあった。
餌をやりに夜家に帰ってシャワーを浴びて、また出社…。そのうちに締切に追われて、何日も会社に泊まり込みとなり、餌をやりに帰る時間もなく、そのうち私は猫ずれ出社するようになり、他のスタッフもウサギや猫をオフィスに連れてきて、ベランダで飼うようになった。
今思うと懐かしい日々だ。
そんな時代を経て、ひらがなタイムズの編集長時代にピリオドを打ち、独立して仕事をはじめ、歌と出会い今がある。社会に出る前もいろんな事があったけれど、社会にもまれながら、いっぱい泣いていっぱい笑って、傷ついて、絶望して、また歩き始めて…。
世の中をしり、人間を知り、自分を知る旅の中で、いつもももちゃんが側にいた…。
ももちゃん…元気になってほしい…。
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