2024年05月15日
変わりゆく時の中で
久々に中野の街を
キョロキョロしながら
歩いてみた。
会社を独立して
一番最初にかまえたオフィスは中野だった。
この道は、すっかり変わってしまったように見えるけれど、
友人が以前営んでいた店へと続く道はここだったろうか?
少し歩いてみたけれど
それさえ分からないままだった。
こうして時代か少しずつ
変わっていくのだと実感する。
そんなに大きな違いのない毎日が
何十年、何百年、何千年という
歳月の積み重なりの中で
異なる姿形へと変化しながら今が現れる。
流れゆく時の中にあっても
変わることなく大切にしたい思いを見つめながら
与えられた命をどう生きるのか。
今一度自分に問うている。
2024年05月14日
華厳院の矢田弘雅副住職様とアオギリ映画上映&ライブの打ち合わせ!
先日、野津田薬師堂のお庭にて
「華厳院」の矢田弘雅副住職様と
「平和を望む会」代表の木村巴画伯と共に
初プロデュース映画「アオギリにたくして」上映&ライブの打ち合わせをさせていただきました。
お忙しい中大変ありがとうございました。
矢田副住職様が鯛焼きをご馳走してくださり
とっても美味しかったです〜!
心より感謝いたします🙏🍀
Youtubeチャンネル「 ミューズの里TV」ショート動画
「アオギリにたくして」上映会
月日:2024年8月25日(日)
時間:開場13:30/14:00~17:00
会場:華厳院本堂
会費:大人1000円(事前予約800円)/高校生800円(事前予約600円)小学生以下(無料)
お申込み:「平和を望む会」代表:木村巴
電話番号:042-734-2858 携帯: 090-7238-6035
E-mail: tomonta2@outlook.jp
映画「アオギリにたくして」公式HP
https://aogiri-movie.net
(製作:ミューズの里)
2024年05月12日
草むしりと畑作り!しげ兄さんも元気に〜🎶
梅雨が来る前に!蚊がたくさん出てくる前に!
日の出と共に起きて日の入りまで
ゴールデンウィークは、お借りしているオフィスの草むしり。
「日頃から少しずつ楽しみながらやればいいのに〜」
と、草むしりが大好きだった亡き母の声が聞こえてくるかのようです。
草が地上に現れるまでに、地中の中で様々な根と根の攻防が繰り返されています。根っこの凄さを思い知らされながらの草むしり。
「もぉ〜ダメだ〜」意識朦朧としながら体力の限界を感じ、ふと顔を上にあげると、お隣の方が「手伝いましょうか?」と優しく声をかけてくださり、なんとありがたいことでしょう。私の10倍速いスピードで!パパっと仕上げてくださり、本当に救われる思いでした。ありがたく、感謝の思いでいっぱいです。
健康を気遣ってくださり、ミューズの里の玄関前に畑からの採りたての新鮮野菜をいつも届けてくださる自治会の元会長の大木さんが、「庭に畑を作ったら?」と声をかけてくださり、虫除けになるからとハーブ(カモミール)の苗をいただきました。
一緒に移動できる犬や猫と違って、畑作りは同じ場所で朝夕毎日水やりをして見守り世話しないといけないので、これまではやらずにいました。いつ地方出張が入るかわからないし、映画の制作や上映やライブなどが入ると、庭などを見る余裕のない日々に突入するからです。
昨年末にしげ兄さんのがんの再発があり、抗がん剤治療中は遠出はせずに関東エリアでの仕事をしていくこともあり、「新鮮な野菜を自分で採って食べたら、きっと元気になるよねぇ〜」と、大木さんとお話ししているうちに、みんなで一緒に野菜作りを始めることになりました。
「私の夢は、ダーチャを広めることなのよ」と、目をキラキラさせて楽しそうに語る大木さんの魅力に惹かれて大木師匠と共にレッツ チャレンジ!!
まずは無理せず少しずつ、大木師匠が作ってくださった畑スペースにトマト・ししとう ・なす・ピーマン・ネギを植えました。大木師匠に苺の苗をいただいてしげ兄さんも毎日一粒づつ食べています。
そんな日々の中、日頃の運動不足がたたって足腰を少々痛め、階段から落ちて転んだ際に掴んだ釘で手のひらを深く切り、あちこち打撲と捻挫で痛むので、動かずに自分で治していたら手のひらが化膿し始め、仕方なくお医者さんに行っている間に、赤くなりかけてた苺が鳥に狙われ気がついたら全部無くなっていました。
土壌によって育つ作物が違ったり、相性の悪い野菜を並べて植えると実りが悪くなったり…ちょっと土や作物と触れ合うだけで、いろんな気づきがあります。人間社会の中で起きることと重ね合わせてみたりしながら、俯瞰したり違う角度から見てみることで発見や気づきがあり、面白い!
しげ兄さんが病院から戻ると、ミューズの里のドアに、木村巴画伯から素敵なお花が!
お庭に咲いている花々と野原の草花が調和してハーモニーを奏でている木村巴画伯のフラワーアレンジメントは、ともすれば雑草としてしか感じたことのない草や花が素敵にコーディネイトされていて、いつもハッとさせられます。
名前も知らずにいた雑草がこんなにも可愛いなんて〜🎶
と気づかされ、感動をいただいています。
今日一日を一生懸命生きて、目の前の仕事をこなすことだけで精一杯の毎日の中、ご近所の方々や応援してくださる皆様に助けていただきながら今を生きています。
お陰様でしげ兄さんは元気です!
先日の5月3日の憲法記念日はしげ兄さんのお誕生日でした。ミューズスタッフの佐和ちゃんと妹のよっちさんと共にお祝いしました。
4月から、三度目となる抗がん剤治療の第一回目がスタートし、当初は辛い副作用が出ておりましたがお陰様で回復し、昨日開催された主治医の勝俣先生のメディカルライブに元気に楽しく出演することができました。
2人に1人ががんになると言われている時代‥‥
がんという病気になることで、新たに生まれる様々な状況や局面を一つ一つを乗り越えながら、命と向き合いながら生きる中で、しげ兄も周りで見守る私たちも、いろんな気づきを得ています。
病気と限らず、人生の中で誰もが心が折れてしまいそうな時があると思います。
落ち込んだり、弱音を吐きながらも
支え合い、助け合う繋がりの中で生まれる生きる希望が
病気さえも克服していく力となっていくことを強く感じながら
しげ兄さんを応援してくださっている皆様に改めて心より深く感謝致します。
※現在制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」は、しげ兄さんの病状を見守りながら、今年中にご支援いただいた皆様に観ていただけるように全力を尽くしてまいりたいと存じます。劇場公開に向けてはさらに資金もかかるため、来年になるかもしれませんがスケジュールが分かり次第告知させていただきます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年05月10日
故前田智子さんを偲びながら…
「人生で初めて闘わないことを選択しました」
昨年8月、長い間 癌の治療を続けながらも精力的に仕事をされていた前田智子さんから突然のメール‥‥。
肝臓、肺、皮下、リンパなど、全身のありとあらゆるところに遠隔転移が見つかり、もう使える薬もないので、これからは積極的治療は一切行わずに家で訪問医療と看護を受けながら、犬猫たちに囲まれて過ごす選択をされたことが書かれていました。
その2カ月後‥‥
前田さんが亡くなられた知らせを受けました。
前田智子さんは、公益社団法人静岡県聴覚障害者協会で事務局次長をされながら手話通訳士としても活躍されていました。
弊社のしげ兄さん(伊藤)が癌の告知を受けた時、ご自身のことのようにいつも心配してくださり、セカンドオピニンを強くすすめてくだいました。現在しげ兄の主治医をしてくださっている腫瘍内科医の勝俣範之先生をご紹介くださったのも前田さんでした。初診の際には付き添ってくださり、いつも気にかけてくださいました。
2017年3月3日に開催された静岡県内の聴覚障がい者の方々の集いでは、初プロデュース製作した映画「アオギリにたくして」上映の機会をつくってくださり、コロナ禍には弊社のオンライン上映でご出演くださいました。
前田さんは、旧優生保護法(1948年〜1996年)の下で不妊手術を強制された障がい者の方々が国に損害賠償を求めた一連の訴訟で、全国組織の事務局員としても忙しい毎日を送られていました。旧優生保護法のろう者の原告による静岡での訴訟を支援しながら、国を相手に裁判で闘っていました。前田さんが原告に「裁判に訴える権利がある」と話したことから裁判で証人尋問を受けるなど、かなり厳しい抗がん剤治療を受けながらも仕事や様々な活動を精力的に行っておられました。
静岡地裁から「“憲法に違反” 国に賠償命じる」と判決が出た後も
「国は絶対控訴するから、戦いはまだまだ続きます」
とおっしゃりながら、ご講演のため日本列島を縦断する新幹線の中から、何度もメールをいただきました。
その数か月後
昨年10月の突然の訃報…
がんの闘病生活を送りながらも
最後まで自らに課した使命を果たそうとされていた前田さんの姿を忘れることができません。
日本弁護士連合会
旧優生保護法下において実施された優生手術等に関する全面的な被害回復の措置を求める決議
https://www.nichibenren.or.jp/document/civil_liberties/year/2022/2022_3.html
2023年12月5日 NHK
旧優生保護法で不妊手術強制 静岡県の女性の2審始まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231205/k10014278831000.html
2024年2月14日 東京新聞
旧優生保護法の国賠訴訟、5月29日に最高裁弁論、夏にも判断、統一判断へ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/309250
と記事が掲載されていました。
今なお存在する障がい者差別。
優生思想を根付かせる根源ともなった旧優生保護法の問題が解決され
被害者の尊厳を回復する最高裁判決を心より願っています。
前田智子さんの訃報に悲しみが癒えない中、昨年末、しげ兄のがんの再発の疑いが告げられ、言葉にならない大きなショックが体を襲いました。心と体が回復するまでに時間を要しましたが、前田さんが天国から「しげ兄、大丈夫!まだまだ生きてやるべきことがたくさんあるよ!」と見守ってくれています。先月から抗がん剤治療も始まり、少し時間を要しましたが、本人も周りも乗り越えていく気力が蘇えり、お陰様で元気にしています。まだまだこれからが人生だと思っています!
差別のない、人間としての尊厳が守られる社会が実現していきますように。
前田さんへの感謝を胸に
私たちも命ある限り前に向かっていきます。