2023年07月30日
平和文化をつくろう!「スティーブン・リーパーさんを囲む会」
スティーブン・リーパーさんは、米国人として初めて広島平和記念資料館(原爆資料館)を運営する(財)広島平和文化センターの理事長に就任され(2007-2013)、現在は、広島県三次市に開設した「平和文化村」PVC 代表をされています。
奪い合いや力で解決しようとする「戦争文化」を卒業し、持続可能な経済と思いやりを基盤にした「平和文化」へと移行していくことの大切さを唱え、日本とアメリカを行き来しながらご活躍中です。
アメリカ人としてヒロシマの被爆者の思いを伝え、核兵器廃絶を訴え続けてこられたスティーブン・リーパーさんを囲む会を東京・町田の野津田の里山にある農村伝道神学校内のART & IDEA CENTER「浮輪寮」にて、9月13日(水)14:00より開催致します。皆様、是非ご参加ください♪
2023年9月13日(水)
14:00~ リーパーさんのお話 15:00~ 座談会
◉場所:農村伝道神学校内「浮輪寮」 ◉参加費:2,000円 (定員)15名
・小田急線鶴川駅からバス乗り場5番〜「野津田車庫」下車(徒歩10分)
・小田急線町田駅からバスセンター14番〜「神学校」下車(徒歩10分)
主催・予約・問合せ:ミューズの里🌱 E-mail: info@musevoice.com
スティーブン・リーパーさん(略歴)
1947年、アメリカ生まれ。1 歳のとき、YMCA主事の父及び母と共に来日、幼少期を日本で過ごす。
1954年、青函連絡船洞爺丸事故で父を失う。
米国ウエスト・ジョージア大学大学院臨床心理学修士課程修了。
2007年4月、米国人としてはじめて、広島平和記念資料館(原爆資料館)を運営する(財)広島平和文化センター理事長に就任。現在は、「豊かさを問う交流の場」として広島県三次市に開設した「平和文化村」PCVで、持続可能な生活を実践するモデルを国際社会に示そうと活動中。広島女学院大学、長崎大学、京都造形芸術大学の客員教授を歴任。
<著 書>
『アメリカ人が伝えるヒロシマ「平和の文化」をつくるために』(岩波ブックレット 2016)
『核兵器廃絶への道ー精神論からの視点ー』 他
※会場となる「浮輪寮」のある 農村伝道神学校は、日本海難史上最大の惨事となった青函連絡船洞爺丸事故(1954年9月26日、北海道函館港内で青函連絡船洞爺丸が台風の風と波を受けて転覆し1155名が死亡した事故)で亡くなったカナダ人宣教師のアルフレッド・ラッセル・ストーン宣教師が創立された学校です。
この時、同じ船に乗り合わせ、ストーン宣教師と共に自らの救命具を日本人に与え、共に亡くなったのがリーパーさんのお父様のディーン・リーパー宣教師でした。
泣き叫ぶ乗客を励ましながら救命胴衣の着用を手助けした2人の宣教師は、最後に自分の救命胴衣を日本の若者に与え亡くなりました。救命胴衣をもらった日本人は生還し、親族が新聞社に伝えたことで2人の宣教師のことが報道されました。三浦綾子さんの小説「氷点」では、主人公の家族が洞爺丸に乗り合わせるという形で洞爺丸事故が描かれ、命を与えた宣教師のモデルともなっています。
浮輪寮は、農村伝道神学校にあった旧女子寮の名前でしたがすでに解体され、他に残されていた同神学校内の古民家を建築家の丸谷博男さんが再生し、ART&IDEA CENTER「浮輪寮」と命名されました。
浮輪寮の古民家再生プロジェクトを弊社ミューズの里で撮影させていただいたご縁から、被爆アオギリ2世を浮輪寮に植樹していただけることになり、昨年は町田での第一回アオギリ祭りが「浮輪寮」にて開催されました。浮輪寮にスティーブン・リーパーさんをお迎えできることが大変嬉しく、皆様に心より深く感謝申し上げます。