2023年06月04日

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』制作中:「自然との共生」と「いのちの尊厳」への視点を大切に生きるレイスロップご夫妻の素敵な暮らし

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この道の先に、バークシャー・コミュニティー・カレッジ名誉教授(哲学)で平和学者のレイスロップご夫妻のご自宅があります。

学生3人に手伝ってもらいながら
約6年かけてご夫婦で作りあげたという
ニューヨーク州のケイナンにある
とっても素敵なご自宅です。

太陽光パネルで
十分に電力を賄い
ご自宅へと続く道の
両側には寒い冬に使う
たくさんの薪が積まれていました。

庭や畑の水まき雨水を利用し、
枯葉をためて肥料を作っています。

時々、庭に熊が現れたりもしますが、
熊が充分に生きていけるだけの
豊な自然も守られている中で
共存しているようです。


Never Again Campaignについて
38年前、レイスロップご夫妻は日本の国語教師の北浦葉子さんと共にNAC(ネバーアゲインキャンペーン)を創りました。
NACは、手弁当な草の根による小さな民間外交プロジェクトです。

日本人ボランティアが単身渡米し、アメリカの家庭にホームステイしながら、主には小中高校、時には幼稚園や大学、または教会などを訪問し、折り鶴を折ったり日本文化紹介と共に原爆映画やスライドの上映会を行い、ヒロシマ・ナガサキの被爆者のメッセージを伝えていきます。

レイスロップご夫妻は1985年夏、日本からのボランティアを受け入れてくれるホストファミリーを全米各地で募集し、その後に来日して北浦葉子さんやサポーターと共に、日本全国で90名のボランティア希望者の面接をしました。第一期生として選ばれた7名のボランティアは、広島と長崎、そして自分の暮らす街におられる20名以上の被爆者の話を直接聞いたり、アメリカでのプレゼンテーション(聴衆者向けの語り)のトレーニングを受けたりした後、1986年にアメリカ各地へ派遣されました。

私自身もこの時のNACの第一期生として1986年10月に渡米し、アラスカ・オレゴン・ネバダ・オハイオ・ニューヨークなどを回り、主に中学や高校で1年間にわたり約280回のプレゼンテーションを行わせていただき、1万2000以上人の人々と出会いをいただきました。人生の原点となる体験でした。

「アメリカ人、特に一定の年齢以上のアメリカ人は、原爆の爆発の映像を見たことがある人が大半です。しかし、NACのプレゼンテーションを見た聴衆は、そのキノコ雲の下で、壊滅的な破壊を受けたのは都市や建物や土地だけではなく、その中で生活していた人々であることを知ることになります。そして、その破壊の中で、信じられないような苦しみを経験した人間が多くいることを知ること、そういった人たちの、言葉では語り尽くせない経験についての証言を聞くことにより、原爆の真実とその恐怖についてより深い理解がもたらされるのです」(ドナルド・レイスロップさん)

NACは、1986年〜2011年までに計10回のボランティア募集を行い、57名のボランティアをアメリカ・カナダの各地へ派遣しました。NACボランティアたちは、アメリカ38州・首都ワシントンDC、カナダにて1万1845回以上のプレゼンテーションを行い、37万1219人以上に広島と長崎のストーリーを届けました。また、旧ソ連を含むその他11カ国でもプレゼンテーションが行われました。

2018年には、レイスロップご夫妻がNACを締めくくる旅として11回目の日本訪問をされ、東京・名古屋・広島・福岡・長崎・大阪にて、元NACメンバーやサポーターの皆様がお二人を迎えました。


レイスロップご夫妻と北浦葉子さんの果たされた平和への貢献は計り知れないものがあると感じています。そして、自然との共生といのちの尊厳という二つの視点を大切に生きるレイスロップ教授ご夫妻の暮らしの中に、たくさんの知恵があります。

ドキュメンタリー映画『いのちの音色』でも、少しでもお二人のことをお伝えすることができたらと思いながら… 制作中です。

日々映画制作の大変な日々が続いています。
体力の限界を感じながらも、まだまだ時間がかかりそうですが…
スタッフの健康を第一に!
形となるよう全力を尽くします。


ドキュメンタリー映画『いのちの音色』
🍀公式HP https://musevoice.com/inochi/

posted by ぷらっとハッピー日記 at 09:26| 東京 ☀| 映画『いのちの音色』制作中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする