2023年05月26日
「真実を求める知恵が、平和をつくる大きな力になる」
映画『いのちの音色』制作で
映像を見ている時間が長くなり
視力がどんどん落ちて
ぼやけて霞んで見えなくなり、
目の限界を感じながらの毎日。
テレビなどの映像はなるべく
見ないようにしていましたが、
先日のG7広島サミットで
広島の平和資料館を訪れた
ゼレンスキー大統領の言葉に
まばたきもできないほど
画面を凝視してしまった。
原爆投下後の広島の写真を見たゼレンスキー 大統領が、
ウクライナと重なって見えると語っていた。
それでも停戦ではなく
更なる武器供与が話し合われる中で
これからさらに多くの
ウクライナ市民や両国の兵士の命が
犠牲となっていくことを思う時…
いたたまれない思いになる。
先の戦争において
日本各地への無差別攻撃による空襲や
沖縄戦、そして広島・長崎…
被爆者や戦争体験者の方々の
言葉が思い起こされ
声なきいのちの叫びがリフレインし
体中が苦しくなる。
意図的であれ偶発的であれ
核兵器が使用される危険性が
これ程までに高まっている中で、
先制使用禁止にさえ至れず
核抑止論による安全保障神話を
いつまでも持ち続けながら
分断と憎悪を深め、
命と環境と経済を破壊し続け
更なる武器供与と軍拡に向かった先にあるものは…
絶望しそうになる時
いつも思い出すのは
アオギリの語り部と呼ばれた
今は亡き被爆者の
沼田鈴子さんの言葉。
「平和の原点は、相手の痛みのわかる心を持つ人間であること
そして、真実を求める知恵が、平和をつくる大きな力になる」
小さくて微力であっても
世界中の人々の幸せを
祈りながら、
残されたいのちの中で
自分にできることを
ただひたすら続けていこうと心に誓う。