
現在制作中のドキュメンタリー映画『いのちの音色』では、
アオギリの語り部と呼ばれた沼田鈴子さんと大変親しかった
広島のワールド・フレンドシップ・センター理事の
渡邊道子さんにインタビューさせていただきました。
いつも満面の笑みで
迎えてくださった道子さん。
道子さんからいつも元気をいただき、
励まし、勇気づけてくださいました。

戦争が終わったのが10歳の時だった道子さんは、
旧満州で生まれ、敗戦後日本に帰られました。
戦後、価値観が180度変わっていく中で、
昭和24年からの広島を見てきた一人として
沼田鈴子さんとは気持ちが深く通じるところがあったそうです。
コロナ禍に広島にお伺いすることもできないまま…
2021年2月に渡邊道子さんが亡くなられていたことを知りました。
映画の完成を見ていただくことのできないままとなり本当に残念でなりません
もう一度、道子さんに会いたかったです。
道子さんの映像を見ながら
「がんばって!」という声が聞こえてきます。

今我々も、これまでにない大変な状況にありますが
それでも、必ず映画を完成させようと
強い意志を持って前に進んでいく力が残されているのは、
心の中に今も生き続けている沼田鈴子さん、渡邊道子さんはじめ、
これまでお世話になった皆さまの大切なメッセージを
『いのちの音色』の中で伝え続けていきたいと心の底から強く思うからです。
まだまだ完成までにやるべきことが多すぎて
これから眠れぬ日々が続きます。
映画が完成したら広島にお伺いさせていただきます。
道子さんのインタビューさせていただいた場所をまた訪れ、
昔はよく太極拳をしていたという広島平和記念公園で
道子さんを思いながら時を過ごしたいと思います。