2022年08月26日

人生は邂逅なり!


8月21日、大分での最後のライブの前に、伊藤慶典さんが私たちを熊本の「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」に連れて行ってくださいました。


「人生は邂逅である」(亀井勝一郎氏)
阿蘇へと向かう車中、伊藤慶典さんが学生時代に読んだ本の言葉についてお話くださいました。

恥ずかしながら「邂逅」という言葉を初めて聞いて、
スマホで急いで意味を調べていると
「あなたたちもまさにそういう人生を歩んでますよね」と伊藤さん。

伊藤さんとお話ししながらの阿蘇までの道のりはとても楽しく、いろんな気づきをいただきました。



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風の丘 阿蘇

大野勝彦美術館に到着!


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伊藤慶典さんが大野勝彦さんをご紹介くださり、
美術館を鑑賞させていただいた後、
大野さんとお話するお時間をいただきました。


大野さんは、1944年生まれで、現在78歳。
45歳の時、農作業中に不慮の事故で両手を失いました。

肥料を散布するトラクターにエンジンをかけて洗っていた時のことです。
ついていたゴミを取ろうとして指でつまんだ瞬間、
機械の中に右手が引き込まれ…なんとか右手を引き抜こうとすると左手も巻き込まれ…
体全部が機械に巻き込まれてしまえば命はありません。
体を後ろに反らせ、両腕を切断することで自らの命を守る選択しかありませんでした。

言葉にならない痛みの中、
入院3日目に大野さんは医師に頼んでギブスを外してもらい
包帯に包帯の上から筆をくくりつけ、
湧き出る想いを詩に託して書き始めます。
2ヶ月後には、水墨画で表現し始めていました。

それまで全く絵を描いたことのなかった大野さんは、
45歳から、詩人・画家としての人生を歩み始めます。

その後、数々の賞を受賞し、詩画集を発表しながら、
2004年、阿蘇長陽村(現南阿蘇村)に「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」を開館。
2016年の熊本地震で壊滅的な被害を受けながらも、
翌年2017年4月に復興し再開を果たしました。

大野さんの今の夢は、
「もう一度行ってみたいと思ってもらえる
日本一の美術館にすること!」です。


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美術館へと続く道につる薔薇を育て、
大野さんの机の周囲には
かわいい小鳥たちが遊んでいます。

美術館の2階に広がるベランダには
風の丘の御神木、欅の木が木陰をつくっています。


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その木の間から見える夕陽に
大野さんは特別の想いを感じながら
今日も風の丘を眺め、絵を描き、
心に浮かぶ言葉を添えながら
夢に向かって歩んでおられます。


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大野勝彦さんの描く
絵と詩の世界は、
まるで音楽のインプロビゼーションのようです。


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その人を見て、
インスピレーションで浮かぶ文字を
そのまま書かれるのだそうです。


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腕を大空に向かって
大きく両腕を広げ
最後まで見送ってくださった大野勝彦さん。


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また必ず、
お会いできる日を
心より楽しみにしています。



人生とは邂逅なり!

posted by ぷらっとハッピー日記 at 19:34| 東京 ☁| ぷらっとハッピー日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「別府ブルーバード劇場」照ママと岡村美紀マネージャーはじめ皆様に心より深く感謝申し上げます!

日田→国東での上映&ライブ行脚を終えて、
この夏の大分行脚の最後の夜は、
心の故郷「別府ブルーバード劇場」で「いのちの音色」ライブ♬

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〜大分行脚のご報告(4)〜

岡村美紀マネージャーが企画してくださり、
ファミリーに見守られているようなあたたかな雰囲気の中で
大分行脚での最後のライブ♬


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大分での劇場公開で大変お世話になり、
しげ兄が元気だった頃は毎年のように上映やライブでお世話になっていました。

いつもあたたかく迎い入れてくださる
「別府ブルーバード劇場」の照ママと美紀マネージャーはじめ皆様との久々の再会♬


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初めて、別府ブルーバード劇場に来た時のことが思い出され、
ただただ一生懸命に生きてきた日々を振り返り
月日の流れを感じました‥


91才になられた照ママは、
今も元気に映画館を運営されています!
みんなを元気にする照ママのチャーミングな笑顔が大好きです。


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昨年、しげ兄も出演させていただいた高島礼子さん主演の映画「祈り〜幻に長崎を想う刻〜」が昨年公開されました。
美輪明宏さんが昔歌っていたメケメケという歌を歌いながら、冒頭の市場での長回しのシーンに流し役でしげ兄が登場します。

別府ブルーバード劇場にも配給会社から上映のお話があったそうなのですが、
美紀マネージャーが「友達(しげ兄)が出演しているので、しげ兄が劇場に来れるときに上映しましょう」
と言ってくださったそうです。なんて嬉しくてありがたいことでしょう。

来年夏!制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」と映画「アオギリにたくして」と共に、
しげ兄が初出演させていただいた映画「祈り〜幻に長崎を想う刻〜」の3本を特集して
別府ブルーバード劇場にて上映していただけるとのことでした!


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いつも本当のお姉さんのような
優しさと大きな心で接してくださり
応援してくださる美紀マネージャー。
来年夏、またお目にかかれることを楽しみに
しげ兄共々がんばります!


この度の大分行脚を終えて、
22日、別府ブルーバード劇場の藤沢ご夫妻が
空港まで見送ってくださいました。


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別府に来るたびに藤沢ご夫妻にお世話になり
お二人に見送っていただくたびに、
また戻ってこられるように
明日からがんばろう!と力が湧いてきます。


奇跡的に癌が画像から今は消えているしげ兄ですが、
今も抗がん剤治療が続いています。
コロナ禍の上映&ライブ行脚の再スタートだったこともあり、
当初、迷いや不安もありましたが、
より感染防止対策をしっかり行いながら
前に進んでいく決断をしました。


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「この度の行脚を通して新たな境地に達した」としげ兄さん。

ご支援・ご協力くださった皆様、
応援してくださっている皆様、
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願い申し上げます。


posted by ぷらっとハッピー日記 at 10:47| 東京 ☁| 公演・LIVE「いのちの音色」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月25日

別府で初めての被爆アオギリ2世の植樹! 児童養護施設「光の園」にて。

〜大分行脚のご報告(3)〜

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8月21日、別府市内で初となる

被爆アオギリ2世植樹が、

児童養護施設「光の園」で行われました。


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これまでもずっと応援してくださっている、

伊藤慶典さんのご尽力により

実現しました。


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この度の植樹に向けて、
伊藤慶典さんのお友達で
樹木の専門家でもある
グリーンエレム代表取締役の西野浩行さんがお力添えくださり、
本当にありがとうございました。


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植樹式の前に、
初プロデュース映画「アオギリにたくして」を
施設のこどもたちに観ていただき、
上映後にご挨拶させていただきました。

こどもたちからステキな歌のプレゼントをいただき、
感動で胸がいっぱいになりました。

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施設長の松永忠さんから、
「この映画は、子どもたちの境遇とも重なる部分があるので、少し心配もありましたが、映画を見終わった時、そうした心配を超える深い感動を得ました」とお言葉をいただきました。

こどもたちは広島に行く予定だったそうなのですが、
コロナ禍で延期になっているそうです。

被爆アオギリ2世の植樹の後、
松永施設長が「コロナが収束したら、必ず一緒に広島に行こう!」とこどもたちに呼びかけ、こどもたちも嬉しそうでした。

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こどもたちを迎え入れる社会が、
より心豊かなものとなっていくよう願いながら、
自分たちにできることをやり続けていきたいと
改めて心に誓いました。

こどもたちと関係者の皆様に
心より深く感謝申し上げます。


posted by ぷらっとハッピー日記 at 22:10| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「第三回アオギリ映画祭り」衣笠邦彦さんに心より感謝申し上げます♬


日田での2日間に渡る上映&ライブを終えて、
渡邉先生ご夫妻が国東半島の国見で開催されている「第三回アオギリ映画祭り」の会場「国見町生涯学習センター「みんなん館」」まで車で送ってくださいました。心より感謝申し上げます。

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〜大分上映&ライブ行脚のご報告(2)国東〜


8/21 午前9:30より
映画「アオギリにたくして」が上映され、
上映後には「いのちの音色」ライブで出演させていただきました。


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8月23日の大分合同新聞にも
ライブの写真を掲載いただき大変ありがとうございました。

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第3回目を迎える大分県・国東でのこの「アオギリ映画祭り」は、衣笠建具製作所の代表で、国東市の市民演劇団「国東えんげき工房」座長の衣笠邦彦さんが主催しています。衣笠さんは、無農薬のお米づくりもしながら役者としても活躍中!自分がやりたいと思うことをどんどん実現しています!

コロナ禍で、集客が難しい中でもひるむことなく、映画館のない自分の暮らす町から「映画を発信していきたい!地元の方々に映画を見てほしい!」という思いが溢れています。衣笠さんがみんなに見て欲しい6本の作品を選び、映画祭りで上映されました。

衣笠さんの熱い思いで続いているこの映画祭り。ご登壇された監督さんからも応援したい!という声が寄せられているそうです。今後の衣笠さんのますますのご活躍を心より祈っています。

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ところで衣笠さんのパートナーの富士子さんは
しげ兄さんのオンラインギター教室の生徒さんでもあります。

「せっかく会えたのだから!」と、
他の映画の上映中に大変申し訳なかったですが、
リアルレッスン開始!!

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しげ兄曰く、「すごく感性が良くてポテンシャリティーが高い!」
と、富士子さんのギターレッスンは、教えていて物凄く楽しいそうです♬
モンゴルに留学されていたこともあるという富士子さん。
衣笠さんの今後も楽しみですが、富士子さんのこれからも何だかとっても楽しみになってきます♬


またこの日(21日)の早朝、
現在制作中のドキュメンタリー映画「いのちの音色」の撮影で、
衣笠さんのこどもたちが通っていた小学校に2015年に植樹された被爆アオギリ2世に会いにいきました。

植樹されたばかりの頃は、こんなに小さかったのですが…

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こんなに大きくなったアオギリさん!

7年という月日を経て大きく成長し、
花を咲かせ、3世の実をつけていました。

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衣笠さんの優しさと強さ!平和を思う心に、そして、被爆アオギリ2世の成長に、たくさんの元気をいただきました。この度の大分行脚は、衣笠さんが第三回アオギリ映画祭にご招待くださったことから始まりました。改めて心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました !!

posted by ぷらっとハッピー日記 at 18:31| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

出会いから12年…5年ぶり?!日田での再会!


5日間の大分での上映&ライブを終えて、
無事戻りました♬

東京に戻って翌日、
抗がん剤治療がスタートするため
しげ兄は主治医の勝俣先生のもとへ。
数値も変わりなく、OK!!

体は疲れていていても
心に元気をいっぱいいただいた大分行脚でした。
皆様に心より感謝申し上げます。

久々の行脚でしたが、行って良かった!!
心からそう思います。

〜大分上映&ライブ行脚のご報告(1)日田〜

8月19日、早朝3時起床、4時に出発!

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朝日を浴びながら成田へ✈️

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大分空港まで
渡邉先生ご夫妻が迎えにきてくださいました!
心より感謝申し上げます。

空港から日田へ🚗

日田の教育会館にて2日間にわたり
「かけはし」「アオギリにたくして」上映&「いのちの音色」ライブが開催されました。

12年前、広島の「原爆の子の像」がつくられるきっかけとなった佐々木禎子さんの甥で歌手の佐々木祐慈さんと一緒に新宿で月一ライブを開催していました。その頃、ライブを見にきてくださった中学校の教頭先生で英語教師の梶原宜子先生とのご縁がきっかけとなり、10年前(2012年)より大分県でのライブ活動が始まり、その後完成した映画の上映活動を応援してくださいました。

渡邉先生は当時小学校の校長先生をされていて、学校ライブで大変お世話になりました。また、錦先生が法務局の2Fで、人権擁護委員の皆様に映画「アオギリにたくして」「かけはし」上映を企画してくださり、皆様からの心のこもった感想に涙し、たくさんの感動をいただいた日々を今も忘れられません。

今回は、梶原先生、渡邉先生、錦先生が
3人で上映&ライブを企画してくださいました。

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コロナ禍、しっかりと感染対策しながら、
どうしたら出来るかを考え、
動きを止めずに前に向かっていく!
3人の先生方の覚悟とチームプレーの素晴らしさに感動しながら、
勇気と希望をいっぱいいただきました。



19日夜は、梶原ご夫妻にご招待いただき
ご夫妻の古民家「石蕗」へ♪

まるでジャズ喫茶にいるような
素敵な音に心癒されました♬

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ステキな音と美味しいご飯。
しげ兄さんが大喜び〜!!

何よりの最高のプレゼントを
ありがとうございました♬

12年前、梶原先生との出会いから始まった大分でのライブ、自主上映行脚。

これまでを思い返しながら、感謝でいっぱいになりました。
そして、これからに向かう力をたくさんいただきました!!

心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 17:26| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月17日

大分上映&「いのちの音色」ライブ行脚


8月19日より、ギタリストのしげ兄(伊藤)と共に、
大分でのライブ&上映行脚に伺わせていただきます。

19日・20日
日田の教育会館にて「アオギリにたくして」「かけはし」上映と「いのちの音色」ライブで伺わせていただきます。大分でのライブ活動と共に、その後に完成した映画上映でこれまで大変お世話になっている梶原先生、渡辺先生、錦先生が企画してくださいました。心より深く感謝申し上げます。

21日の午前
「アオギリ会国東」代表で劇団の座長・俳優でもある衣笠邦彦さんが主催されている第三回アオギリ映画祭りに参加させていただきます。「アオギリにたくして」上映後の挨拶と「いのちの音色」ライブで登壇させていただきます。皆様よろしくお願い申し上げます。

21日の午後
別府に移動し、児童養護施設での映画上映と共に広島市役所からの被爆アオギリ2世の植樹をしていただけることになりました。伊藤慶典さんにご尽力いただき、念願でもあった児童養護施設での植樹が実現しました! 感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。
(※当初予定されていた夜のライブは、コロナ禍でイベントの時間が短縮されたため今回はなしとなりました)

22日夜
そして、この度の大分行脚の最後の夜となる22日、「別府ブルーバード劇場」にてライブをさせていただきます。91歳になられる館長の岡本照ママと岡本美紀マネージャーはじめ、別府ブルーバート劇場の関係者の皆様にはこれまで本当にお世話になりました。今回の大分行脚は、故郷に帰るような気持ちです。皆様との再会を心より楽しみにしています。



昨年、ギタリストのしげ兄の癌が再発し、
ステージ4の告知もあり、厳しい抗がん剤治療で生と死を見つめながらの日々が続きました。

あまりの苦しさと副作用に、主治医の先生に何度もご相談しながら、途中で薬を何度もストップしたり薬の量を減らしながら治療を続けていく中で、
今は奇跡的に画像から癌が消えています。とはいえ、PET検査で画像から癌が消えた後も、その翌日から、また同じ抗がん剤治療が今も続いています。

今回こうしてもう一度大分でしげ兄と共に上映&ライブ行脚できるなんて、今年の春まで全く考えることすらできませんでした。

これまでのことを思い返すと、人生は奇跡の連続です。
こうして生きていること自体がとてもスペシャルで奇跡的なことでありもっともっと命に感謝しなければと感じます。

この夏、猛暑とコロナ禍での再出発となりましたが、感染防止対策をしっかり行いながら全力を尽くします。
今後とも皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。


〜大分上映&ライブ行脚(8月)〜

🍀19日(日田)教育会館
『かけはし』上映&「いのちの音色」ライブ

🍀20日(日田)教育会館
『アオギリにたくして』上映&「いのちの音色」ライブ

🍀21日(国見)生涯学習センターみんなん館
第三回アオギリ祭りにて『アオギリにたくして』上映&「いのちの音色」ライブ

🍀21日(別府)児童養護施設
『アオギリにたくして』上映&被爆アオギリ2世植樹

🍀22日(別府)別府ブルーバード劇場
「いのちの音色」ライブ♪

<マスク着用のライブについて>
検査と感染対策を行った上で(会場の状況にもよりますが)、室内でのライブにつきましては、マスク着用のままとさせていただいております。何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

※マスクについて様々なご意見があるかと思いますが、ご参加者や関係者の皆様にとってのより安心につながればとの思いと共に、ギタリストの伊藤がまだ抗がん剤治療中であることもあり、新型コロナウィルスだけでなく夏風邪なども含めて少しでもリスクを少なくし、共に行動している私自身も、少しでも感染防止対策を常日頃からとらせていただいております。何卒よろしくお願い申し上げます。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 18:40| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月16日

出発点♪梶原宜子先生との出会い <大分県・日田『かけはし』『アオギリにたくして』上映会&「いのちの音色」ライブ>



今週末の8月19日〜22日の連日4日間、
大分での上映とライブが続きます♬

大分でのライブ活動の出発点は、
当時、中学校の教頭先生をされていた英語教師の梶原宜子先生が、
ギタリストのしげ兄(伊藤)と共に東京で開催していた
歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えるライブにご来場くださったことがきっかけでした。

「大分でも是非ライブを!」
と、大分の皆さんにお声がけしてくださり、
学校や公民館など、様々な場所でたくさんのライブをさせていただきました。

学校ライブを終えて次のライブ会場に向かう時、
学校の名前が入ったスリッパを履たまま高速バスに飛び乗り、
しばらく気づかずにいたこともあったり、振り返るとたくさんの思い出があります。

その頃から制作中だった初プロデュース映画が完成すると、
映画を見る前からたくさんの方々に呼びかけくださいました。

私は歌も上手くないけれど、
自分でつくった歌詞やメロディーに託した想いを大切にしながら生きています。
そして、歌が生まれた時の気持ちを大切にしながら歌っています。
人前で喋ることも苦手なのですが、
作品に自分が託した思いを心を込めて伝えています。

人前に出ることが好きではないため、
40代に入る前は、プロデュースに徹っしていましたが、
全力で形にしてきたものが何度も崩れていく中で、
独立後は、最も嫌いで苦手なことも自ら引き受けてやっていくようになりました。

「どうしたら伝えていけるのだろう?」
と考えながら、模索しながら、歌と語りでヒロシマ・ナガサキを伝えてきた中で…
チャレンジしようとしてきたことを、自分以上に理解し信じてくださり、
応援し続けてくださったのが梶原宜子先生でした。

初めてお会いした時から
10年以上の月日が流れましたが、
あの頃の日々を思い返すと
感謝の思いと共に
懐かしさでいっぱいになります。

闘病生活の続いたギタリストのしげ兄にとって、
今回は本当に久々の大分上映&ライブ行脚となります。

当初は、国東で衣笠邦彦さんが主催されている
第三回アオギリ映画祭りに参加させていただくので
お顔だけ拝見しにお伺いする予定だったのですが、
梶原先生が呼びかけてくださり、
日田地区教育会館にて渡辺先生と錦先生と共に
上映会&ライブが開催されることになりました。

🍀8/19 映画『かけはし』上映&コンサート「いのちの音色」

🍀8/20 映画『アオギリにたくして』上映&コンサート「いのちの音色」



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本当に心より感謝申し上げます。

検査と感染対策をしっかりして伺わせていただきます。
ライブはマスク着用でのライブとなります♬
皆様とお会いできることを心より楽しみにしています。

posted by ぷらっとハッピー日記 at 18:52| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第三回アオギリ祭り(大分県・国東にて)上映後のご挨拶&ライブで伺わせていただきます♬

「アオギリ会国東」代表で俳優、衣笠建具製作所の社長でもある衣笠邦彦さん。

最近では劇団の座長としてもご活躍中です!

衣笠さんが主催する「第三回アオギリ映画祭り」が、
大分県・国東の国見町生涯学習センター「みんなんかんホール」にて、8月20日・21日に開催されます。

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映画『アオギリにたくして』も、
21日(9:30〜)上映されます。

上映後は、ギタリストの伊藤茂利さんと共に
「いのちの音色」ライブ🎸


皆様のご来場をお待ちしています♬😀💓



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衣笠邦彦さん主催のアオギリ映画祭り🌱
よろしくお願い申し上げます♬
posted by ぷらっとハッピー日記 at 15:53| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

毎日新聞、読売新聞(大阪版)にアオギリ祭り@シアターセブンの記事が掲載されました。


大阪での「アオギリ祭り in 十三」の記事が、大阪の毎日新聞と読売新聞に掲載されました。

ご来場・ご登壇くださった皆様、シアターセブンの皆様に心より深く感謝申し上げます。

毎日新聞は、下記デジタル版(1180文字)にてご覧いただけます。

2022.8.3
毎日新聞(大阪)デジタル
▼平和の種、まく 広島被爆語り部がモデル、淀川区で上映会 歌やトークも 5、6日
https://mainichi.jp/articles/20220803/ddl/k27/040/287000c


2022.8.3
読売新聞(大阪)

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2022年08月15日

命くん 2歳!


今月、ミューズの里は設立14年を迎えました。

ミューズの里というと、
「石鹸の会社ですか?」
「介護ホームの名前ですか?」
とよく聞かれます(笑)

「ミューズの里の中村です」
と言って電話すると決まって
「ミューズの佐藤さんですか?」
と返ってきます(笑)

そういえば、ミューズの里って
誰がつけた名前だったかな?

会社の名前にこだわりのなかった私は、
名前をどうしたものか…?と悩んでいた時、
ミュージシャン仲間から「ミューズの里」はどう?
と提案をいただき、すぐに「それでいきましょう!」
と簡単に決めてしまったような気もしますが…

一人一人の想像力・創造力を
音楽やアートなど様々な形でいかしながら
心豊かにステキに生きていこう!という思いを託して
2008年8月6日に、ミューズの里を設立しました。

今日までくることができたのは、応援してくださった皆様のお陰です。
これまでを振り返り、来年の15周年に向けて
より一層努力を積み重ねていきたいと思います♬



今日は、終戦の日から77年目となる8月15日。
再び戦争が繰り返されることのないよう心から祈ります。

国によって終戦の日とされる月日が多少異なりますが、
日本はこの日を、そしてその時、世界はこの日をどう受け止めたのか。

『想像力は、知識より大切だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。』
というアインシュタインの言葉が思い起こされます。

「大きな間違いを犯した」と、
原爆開発の進言をしたことを悔やみ、
晩年は平和活動に尽力したアインシュタインは、
「第三次世界大戦がどのように行われるかは私にはわからない。
だが、第四次世界大戦が起こるとすれば、その時に人類が用いる武器は石とこん棒だろう」
とも語っていたと言われています。

核兵器のない世界が
一日も早く実現するよう祈ります。

戦争を起こさないために、
そして起こさせないために
何ができるのだろう?

自分の物差しだけで計ることなく、
いかに共存していくかを考えながら
微力であっても自分にできる一歩一歩を大切に
平和を願いながら生きていきたいと思います。


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本日8月15日は
命くんのお誕生日でもあります。

お陰様で2歳になりました。
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2022年08月14日

松田昭男さん(第七藝術劇場・シアターセブン代表)から伝わる覚悟と魂



8月6日、広島に原爆が投下されて77年目を迎え、弊社ミューズの里の14年目の設立記念日でもあるこの日、ビルの屋上に被爆アオギリ2世が植樹されている大阪・十三の淀川文化創造館「シアターセブン」にてこの夏のアオギリ祭りの最終日を迎えました。

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大阪初の「アオギリ祭り」の最後のトークライブでは、有限会社 第七藝術劇場の代表取締役で、淀川文化創造館シアターセブンの代表でもある松田昭男さん(1936年6月18日生まれ)にご登壇いただき、「映画館から平和を考える」をテーマにお話しいただきました。


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「一応86歳ですが、精神年齢は20歳ぐらいですから」
という言葉から始まった松田さんのトークライブ♬

ジャーナリズムの一端を担うミニシアターの存在について、
その果たすべき役割とこれからの未来、
そしてご自身の夢について熱く語ってくださいました。


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トークライブの打ち合わせの時、
「私は、おっちょこちょいで小心者なんですよ。なのに、要領のいい人間ではないこともあってか、妥協しない性格なんですね。」と笑いながら語る松田社長の言葉は、いつものように柔らかく、優しく、安心感を感じさせてくれました。

 初プロデュース映画『アオギリにたくして』を初めて上映していただいた2013年にお会いした時から、その骨のある生き様に触れさせていただく度に気合をいただいています。
 2作目のドキュメンタリー映画『かけはし』では、なかなか集客に至らず、人があまりにも集まらなかったため「この映画をもっと多くの人に見てもらった方がいい!」と、上映期間を何週間も伸ばしてくださった時のことを、今も忘れることができません。
 映画製作でボロボロになっていた私にとって、松田さんは「人間を信じてもいいんだ」と感じさせてくれた存在でもあり、シアターセブンに戻ってくるたびに故郷に帰ってきたような気がします。


〜松田昭男さん(第七藝術劇場・淀川文化創造館シアターセブン 代表)のお話より〜

「小学3年生(9歳)の時、戦争が終わりました。負けて悔しいという気持ちは全くなくて、『やっと戦争が終わった』と感じた気持ちを今でも覚えています。その後、日本は大きく変わり、教育方針も変わっていく中で、一番最初に入ってきたのは民主主義。これも徹底的に教え込まれました。

 今まで鬼畜米英と言っていたのが、敗戦の翌日から「進駐軍さん」とさん付けで呼んでいたことをいまだに自分でも不思議に思います。私が住んでいた吹田市には、進駐軍の軍用列車が通るのですが、手を振って「ハロー チョコレート」というと本当にくれるんですね。アメリカって豊かだなと感じた記憶があります。

 自分は本当の戦争の悲惨さは知りません。家も焼かれていないし、家族も戦争に行っていない。
戦争の悲惨な体験は少ない環境でしたが、戦争の悲惨さを映画が教えてくれました。

 映画館の役目はその置かれた位置でそれぞれ違います。
エンターテイメントとして人を楽しませる役割、芸術としての映画を盛り上げる役割、ジャーナリズムの一端を担う役割があります。

 ジャーナリズムとは『新聞・雑誌・放送などが、社会・時事問題の報道・解説・批判』などを行う活動です。私たちは、マスメディアがあまり報じない社会・時事問題を扱った作品や問題をより深く踏み込んだ作品の上映活動を通じて、世間に社会・時事問題を知ってもらう活動をしています。その時、その事の是非に関する信念はきちっと持っていますが、解説や批評はせず、全てを見た人の判断に委ねます。例え上映反対運動が起こっても『我々は番組通り上映する』と宣言することが、私たちがジャーナリズムの一端を担っていると言える所以です。」



昭和31年(1956年)から大阪・十三にあった会社に勤め、
定年退職後の2002年に第七藝術劇場の社長になった松田昭男さんは、
その後、淀川文化創造館「シアターセブン」を設立し、
日本の映画文化に大きな影響を与え続けています。

松田昭男さんが今一番力を入れているのは、
十三の町おこしだそうです。

「この町をアートの町にして、十三の良さを全国に発信したい!」
「ライバルは下北沢!」と熱く語る松田さんの夢は、
集大成として、大阪・十三をニューヨークの下町ブルックリンに負けないアートの街にすること!

そのためにも、
「大阪初の映画を作りたい!」
「オール十三ロケの映画を作って十三の魅力を伝えたい!」
十三の町に育てられ、この町と一緒に生きてきた者として、この町のために何かしたいという思いが松田さんの体中から溢れています。

「大阪に来た人が、ついでに行くなら「十三に行ってみようよ!」と思ってもらえるような町にしたい!外国からも「こんな面白い街があるよ」と思ってもらえるような十三の町をつくりたいんです。そして、若い芸術家やアーティストが住んでみたいと思う、そんな町をつくるために『毎日が勉強です!』」

コロナ禍、ジレンマがないわけではない。
今何もしなければ、映画館の存続さえ危ういとさえ感じてもいるとも言う。
しかし、「未来への不安はない」ときっぱり。

「ピンチはチャンス!失敗とは途中で止めること。できるかできないかはやってみないとわからない。全てはやるかやらないかにかかっている!」

 86歳の松田昭男さんから伝わる覚悟と魂。

 大阪・十三に来てよかった。
 心からそう感じました。


 この夏からスタートした
 地域の皆さんと一緒につくる「アオギリ祭り」
 小さな一歩かもしれませんが、私にとっては大きな一歩です。

 毎年継続しながらアオギリ祭りを育てていけるように
 私もがんばります!

Seeds of Hope & Peace🌱
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「アオギリ祭り in 十三」@シアターセブン


原爆投下から77年目となるこの夏、

8月5日・6日の2日間にわたり

被爆アオギリ2世がビルの屋上に植樹されている

大阪・十三の淀川文化創造館「シアターセブン」で開催されました。


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※コロナ禍のため、またギタリストの伊藤が抗がん剤治療中のため、検査での陰性確認と感染対策をした上で、マスク着用でのライブとさせていただきました。


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映画上映、音楽ライブに続き、

8月5日は、淀川区在住の狭川一三さんが長崎での被爆体験をお話くださいました。

今も現役で、手造りこんにゃく「狭川商店」を営む狭川一三さんは、

日本の凧の会「風人」の活動もされています。


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8月6日は「第七藝術劇場」「シアターセブン」代表の松田昭男社長がご登壇くださり、

「映画館から平和を考える」をテーマにお話しくださいました。


ジャーナリズムの一端を担うミニシアターの存在について、

その果たすべき役割とこれからの未来に向けて

86才の松田社長の覚悟と魂を感じるトークでした。


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最後にみんなで、屋上の被爆アオギリ2世に会いに行きました。


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皆様に心より感謝申し上げます。


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大阪・十三での「アオギリ祭り」を

シアターセブンで毎年開催していきたいと思います。


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皆様のご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。


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Seeds of Hope & Peace!
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2022年08月12日

真夏のカノン(輪唱) <文:村田勝彦(小説家)>

先月3日間にわたり東京・町田の野津田の里山「浮輪寮」にて『アオギリ祭り』が開催されました。ご参加くださった小説家の村田勝彦さんがご感想をお寄せくださいました。

村田勝彦さんは、ルーマニア滞在時にエイズと闘うこども達の現実を描いた小説『ラ・レベデーレ』(碧天舎出版)の著者でもあり、現在2作目となる東欧小説『灰雪』をすでに書き終え、次なる出版が待望されています。


真夏のカノン(輪唱) <文:村田勝彦(小説家)>

 自分の生涯を「さながら一編のメルヘンである。」と書いたのはあのハンス・クリスチャン・アンデルセン。妖精が活躍したり、植物や動物がしゃべったり魔法使いが現れたりと。それは伝統的なヨーロッパのメルヘンの世界だが、アンデルセンのメルヘンは、その虚構の世界の中に人間そのものが生きていて、読む者の心をゆさぶったりする。芝居の世界も同じようなことが言えて、プロセニアム・アーチ(額縁舞台)で囲まれた、その広くもない世界を表現してゆく。虚構とも真実とも判別しがたい混沌としたものの中に人間が生きているのではないだろうか。

 7月16日から18日は『2022 アオギリ祭り in 町田』。都心から少し離れた、緑豊かな学園都市、町田の里山。その何とも表現しがたい魅力があり、まだ未完成とも言える古民家「浮輪寮」でのイベントが開催された。それはまさに多様性という一人一人が違った個性で表現をし、皆それぞれの立場で、日常に生きる姿を共有している空間でもあった。

 今でこそジェンダーに基づく偏見だとか社会的マイノリティーにようやく一筋の光が当たり始めてきたが、木村巴画伯は早くから社会的弱者、女性とこどもに寄り添い偏見に臆する事なく、絵筆を握ってきた堂々たる女性画家である。人間愛の真髄を覚えながら、壁には木村画伯の絵が掛かっていた。深い青に覆われた、女性の表情の奥に、何故か作者の怒りが感じられてならなかった。
 色彩豊かな七宝焼きを精魂込めて造りあげた婦人は「ただ好きだから…。こどもの頃からね。続けることが何よりも大切なのね。」と照れ臭そうに、誇らしく微笑んでいた。
 驚かされたのは女性作家の多さである。どの方も、日常という当たり前を決しておろそかにしていない。朝食を取り忘れ、朝から世話しなく動いていた僕を見かねてか、野菜づくりをしている方々に冷えた新鮮なキュウリと枝豆のおにぎりを頂き、その飾らない美味に舌鼓を打った。

 この夏、原爆投下から77年を迎えた。被爆し片足を失ってしまった女性の波乱の生涯を描いた作品、『アオギリにたくして』の映画上映では、息苦しいマスク越しでも目頭をハンカチで拭い、むせび泣く母娘の姿も、すこぶる印象的であった。
 1992年ボスニア紛争で家を破壊されたサラエボの彫刻家は、「苦しみは芸術ではない。しかし、矛盾している様だが、苦しみなくして真の芸術は生まれないのだ。」と語っている。

 メルヘンも変化であり、ドラマも変化。そして人生も僕らを取り巻く世界も変化に満ちている。そこから逃げ出し平穏無事な世界に憧れたら人生退屈この上ないものになろう。この様な手作りの芸術イベントが存在することを多くの方々に知ってもらいたいと願わずにいられない。とりわけ町田の夏の新たな風物詩とさえなってほしい。

 浮輪寮の水面の先に植樹された被爆アオギリの葉が、夕風に時折緩やかに揺れていた。

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posted by ぷらっとハッピー日記 at 10:07| 東京 ☀| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月09日

原爆投下から77年…


原爆投下から77年…

私たちはヒロシマ・ナガサキの被爆の実相を世界にどれだけ伝えてくることができたのだろう.


「無知学」とは、社会に発表・流布される不正確だったり誤解を導く様な科学的データについての研究だという。様々な知識・情報において、なぜ情報が公にされないのか、または無視されたり公開が遅らされたのかについても研究の対象となっているそうだ。

ヒロシマ・ナガサキにおいても、アメリカによる原爆初動調査で分かっていた残留放射線の事実が知らされていたなら救われた命もあったであろうし、不都合な真実であっても科学的データーに基づいて事実が伝えられていたならば、原爆そのものが国際法違反となっていたことだろう。

負の側面から目を背けたい人間の深層心理を巧みに操りながら、罪深いことがこれまでどれほど繰り返されてきたのだろう。

ヒロシマ・デーの8月6日とナガサキ・デーの8月9日、
広島、長崎だけでなく、日本の様々な場所で、そして世界のどこかで、ヒロシマ・ナガサキに思いを馳せながら平和を願う人々の心を感じながら、この日を迎えた。

人の心がいかに恐れに操られやすいものなのかを思いながら…
心に平和を抱いて生きていくことを改めて心に誓う。


今年被爆者の平均年齢は84歳を超えた。
「長崎を最後の戦争被爆地に」
これまでのお世話になったたくさんの被爆者の方々の思いを伝えていきたい。


posted by ぷらっとハッピー日記 at 17:33| 東京 ☀| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月02日

応援いただきありがとうございました。


先日、野津田の里山「浮輪寮」で3日間にわたり開催された「アオギリ祭り in 町田」では、映画「アオギリにたくして」「かけはし」上映と「いのちの音色」ライブをさせていただき、ご参加くださった皆様より3万2,677円のご寄付をいただきました(10%を会場となった浮輪寮にお支払いさせていただきました)。

いただいたご寄付は、弊社ミューズの里の今後の活動に使わせていただきます。応援いただき本当にありがとうございました。皆様に心より感謝申し上げます。
posted by ぷらっとハッピー日記 at 22:25| 東京 ☁| 映画『アオギリにたくして』・アオギリ祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする